クリーンシリーズ 版4

- ページ: i
- はじめに
このたびは、弊社シザーリフト クリーンシリーズをお買い上げいただき、ありがとうございま す。本製品は、電動式スクリューシリンダを使用したクリーンルームでお使いいただける昇降 装置です。低床構造と安定した昇降動作を提供しています。
本製品の機能を十分に発揮し、安全に正しくお使いいただくため、ご使用の前には必ず本書を よくお読みください。 本書は以下の項目で構成されています。 •安全上の注意事項 •製品概要 •運搬・設置 •取扱方法 •保守・点検 •グリースについて •故障対応 •オプションの取扱方法・注意 •品質保証について
なお、本製品の保証書は本書の最終ページに記載されています。必要事項が記入されているか を必ず確認してください。
お願い
※当製品を購入されたお客様が、当製品を貴社が製作する機械・装置等に組み込んで 最終ユーザ様に販売される場合は、必ず本取扱説明書を最終ユーザ様まで、お届け 下さいますようお願い申し上げます。
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- ページ: ii
- 取扱説明書に関する注意事項
内容について充分に理解してください。 大切に保管してください。 ください。
•本製品をご使用になる前には、必ず本書をよく読んでいただき、 •本書は必要なときにすぐ使えるよう、いつでも取り出せる場所に •製品本来の使用方法および、本書で指定した使用方法を厳守して
•本書の安全に関する指示に対しては、指示内容を理解した上で必 ず従ってください。
•本製品を運搬・設置および使用する場合は、必ず関連する法律を 遵守してください。 以上の指示を必ず厳守してください。 指示に従わない場合、けがや事故を引き起こすおそれがあります。
取扱説明書について
•本書の内容は、製品の性能・機能の向上等により将来予告なしに変更することがあります。 •本書の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止しています。 •本製品を購入されたお客様と、使用されるお客様とが異なる場合は、最終的に本機を使用 されるお客様の手元で本書を保管してください。 •本書を破損、若しくは紛失した場合には、弊社までお問い合わせください。 •本書の内容について疑問点や不明点がある場合は、必ず弊社まで確認してください。
〈お問い合わせ先〉 株式会社メイキコウ本社 または、最寄の弊社営業事業所までご連絡ください。 ※電話番号および住所は、本書裏面に掲載されています。
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- ページ: iii
- 安全に正しくお使いいただくために
警告表示について
本書では、製品を正しくお使いいただき、作業者への危害や財産への損害を未然に防止するため、 下記に示す 3 つの警告表示を使用して注意を促しています。 それぞれの表示が示す内容は次のとおりです。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が死亡または重傷を負うこと が想定される内容を示しています。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が重傷または傷害を負うこと が想定される内容を示しています。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が傷害を負うことが想定され る内容、および物的損害の発生することが想定される内容を示しています。
製造物責任について
弊社納入品を日本国【海外の場合はその仕向国】外に移設して、自ら使用し、若しくは第三者に使 用させる場合、または、弊社納入品を修理、改造して自ら使用し、若しくは第三者に使用させる場 合に、人的および物的損害に係わる製造物責任の問題が発生したときは、かかる損害が貴社への引 渡し時に有していた弊社納入品の欠陥に基づいて発生したことを貴社により証明された場合を除 いて、貴社の責任と負担においてこれを解決され、弊社はこの問題に係わる費用負担を免れるもの とさせていただきます。
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- ページ: iv
- 警告・指示事項
本製品をご使用になる前に、以下の警告・指示事項をよく読み、指示に従ってください。
いかなる場合においてもシザーリフトのテーブルを 上昇させた状態で、 シザーリフトのテーブルの下のす べてのスペースに、 身体または身体の一部を絶対に入 れないでください。
シザーリフトのテーブルが下降し、テーブルとシザーリフ トが設置してある床および下部フレーム、パンタアーム に、身体または身体の一部が挟まれる等、場合によっては 死亡災害発生のおそれがあります。
やむを得ず作業者がシザーリフトを上昇させた状態でシザーリフト のテーブルより下のすべてのスペースに、身体または身体の一部を 入れなければならない場合は、必ずメンテナンスバー(ストッパー)を 使用してください。
250kg・500kg・1000kgタイプは、シザーリフトの上部フレームと下部フ レームの間にメンテナンスバー(ストッパー)を取り付けてください。 100kgタイプは、下部フレームに連結されているメンテナンスピンにメン テナンスバー(フック式ストッパー)を取り付けてください。 さらに全機種とも上部フレームをチェーンブロック等で吊り二重の安全対 策をしてください。 テーブルの落下防止処置を行わない場合、テーブルが落下し、場合によっ ては死亡災害発生のおそれがあります。 メンテナンスバー(ストッパー)の取り付け方法は、20頁から25頁の「4. 保守・点検/メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法」を参照してくだ さい。
メンテナンスバー (ストッパー) メンテナンスバー (フック式ストッパー)
メンテナンスピン <250kg・500kg・1000kgタイプ> <100kgタイプ>
危険
『メンテナンスバー(ストッパー)』を使用する時は、 必ずテーブル上の積載物をすべて撤去してから行って ください。
テーブル上に積載物(固定されている装置等含む)を載せ た状態でメンテナンスバー(ストッパー)を使用した場合、 メンテナンスバー(ストッパー)の機能を果たすことがで きず、テーブルが落下する場合があり、死亡災害発生のお それがあります。
事情により、積載物が取り除けない場合は、特殊なメンテナンスバー(ストッパー)の 設計・製作が必要です。 詳しくは弊社までお問い合わせください。
お客様サイドで行うことは大変危険です。場合によっては 重大な事故および死亡事故発生のおそれがありますので 絶対に行わないでください。 • 駆動部の取り外しおよび本体の分解。 iv
保守・点検作業において、“駆動部の取り外しおよび 本体の分解”について禁止いたします。
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- ページ: v
- 危険
シザーリフト本体の起動回数が200万回に達する前に モータ内蔵のブレーキを交換する必要があります。
テーブルの落下を防止しているブレーキの寿命はブレーキ動 作(停止回数)200万回です。シザーリフトの起動回数が200万 回に達する前にブレーキ交換の依頼をしてください。(有償) 起動回数200万回を超えて使用した場合、ブレーキがきか なくなり、テーブルが急激に落下します。場合によっては死亡事故等重大 な人身事故発生のおそれがあります。
駆動部は絶対に本体から外さないでください。
テーブルが急激に落下し、重大な事故、あるいは死亡事故 発生のおそれがあります。
感電防止のため、必ずアースを取り付けてください。
電気配線等の接続時および点検時は、必ず電源を切って から行ってください。
電源を入れた状態で点検作業を行うと、感電するおそれが あります。
ぬれた手で電源プラグおよび端子を扱わないでください。
ぬれた手で電源プラグおよび端子を扱うと、感電するおそれが あります。
ぬれた手足でフットスイッチを取り扱わないでくだ さい。
ぬれた手足でフットスイッチを取り扱うと、感電するおそ れがあります。
運搬・設置時の注意事項 シザーリフトの運搬は、 必ずテーブルを最下降端まで 降ろした状態で行ってください。
テーブルを上げた状態で運搬すると、思わぬ事故につなが り、けがをするおそれがあります。
シザーリフトをつり上げる場合には、 絶対にテーブル にフックを掛けないでください。
テーブルをつり上げた場合、テーブルが外れたり、駆動部 が 外れる等、機器の破損や重大な事故につながるおそれ があります。
フォークリフトで運搬する場合は、 フォークリフトの つめに下部フレーム全面を載せてください。
下部フレームの一部がフォークリフトのつめに載ってい ない場合、本体が落下し、機器の破損や重大な事故につな がるおそれがあります。 また、フォークリフトのつめの先端で、シザーリフトの内 部の機器を壊さないように十分注意してください。
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- ページ: vi
- 危険ですので、シザーリフトを人手で運搬しないで ください。
上昇端および下降端でテーブルを持ち上げると本体が 急激に伸び上がり、上昇端リミットスイッチを破損さ せたり、シリンダを破損させるだけでなく、作業者の 方にとっても、大変危険です。
このシザーリフトは清浄度クラス1000のクリーン ルーム内での使用を目的として設計されたリフトです。
クリーンルーム以外での環境下でお使いになられる場合は 弊社までお問い合わせ下さい。
シザーリフトは水平で強固な基礎の上に下部フレー ム全体が均等に接地するように据え付けてください。
下部フレームの設置面が均等になっていない場合、フレー ムの変形や故障を起こす事があります。下部フレームが均 等に当たっていない場合は、下部フレームと設置面の間に シムを入れて、全面に均等に当たるよう調整してください。
シザーリフトを貴社の装置等に組み込んでご使用に なる場合は、テーブルが取り外しできるようにして ください。
クリーンシリーズは、駆動部および制御機器が本体内部 に設置されていますので、万が一シザーリフトが下降端で 動かなくなった場合の復旧作業は、テーブルを取り外す必 要があります。貴社にて、シザーリフトを装置類に組み込 んでご使用になる場合はテーブルが取り外しできるように 組み付けてください。
使用時の注意事項
危険
シザーリフトの運転中は、 テーブルの上下動作範囲内 に手や足を近づけたり、入れないでください。
パンタアームに衣服が挟まれたり、アームに手や足が挟ま れる等、重大なけがをするおそれがあります。
シザーリフトを使用する際には、 必ず機種ごとに指定 された許容積載質量を厳守してください。
許容積載質量を超えると、機器の破損や重大な事故につな がるおそれがあります。
シザーリフトは必ず積載物の荷重をテーブル全面に 均等に載せてお使いください。
偏荷重でご使用になりますと、テーブルが傾き、積載物が 落下するおそれがあります。
テーブル下降中に急激な負荷を与えないでください。
テーブルが落下する恐れがあります。
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- ページ: vii
- 電源投入後、無負荷で試運転を行い、上昇・下降 およびリミットスイッチの動作に異常がないことを、 確認してください。
ON
テーブル上で溶接作業を行う場合は、溶接機のアース を溶接対象物に直接取り付けるか、シザーリフトの テーブルにブスバーを溶接にて取り付け、それに アース線をボルトで取り付けてください。 絶対に溶接機のアースをパンタアームなどシザーリ フトのテーブルより下の部分に取り付けないでくだ さい。
パンタアームなどシザーリフトのテーブルより下の部分 に溶接機のアースを取り付けると、溶接電流がシザーリフ ト本体を通過し、電気系統や駆動部の破損により、テーブ ルの落下事故が発生するおそれがあります。
保守・点検時の注意事項
警告
保守・点検作業は、テーブル上の積載物をすべて 撤去してから必ずメンテナンスバー(ストッパー) を使用し、シザーリフトの電源を切った上で行っ てください。
作業の際、積載物が落下し、けがをするおそれがあります。
事情により、積載物が取り除けない場合は、特殊なメンテナンスバー(ストッパー)の 設計・製作が必要です。 詳しくは弊社までお問い合わせください。
電気配線等の接続時および点検時は、必ず電源を切って から行ってください。
電源を入れた状態で点検作業を行うと、感電するおそれが あります。
保守 ・ 点検作業は本書の内容と本製品を熟知した者を 作業責任者として、 必ず複数の作業者で実施してくだ さい。
単独でこれらの作業を行うと、不慮の事故に際して、けが の度合いや機器の損傷を大きくするおそれがあります。 vii
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- ページ: viii
- 危険および警告ラベルについて
危険および警告ラベルの内容は、基本的に本書に記載された危険・警告・指示事項の一部と同様です。 危険および警告ラベルは、本製品を使用する際、常に注意を喚起するためのものです。 このため、本製品の据付場所や使用方法などにより、危険および警告ラベルの視認性が悪い場合には、 本書に添付された予備の危険および警告ラベルを容易に確認できる場所に貼り付けてください。 シザーリフト本体には、次の 8 種類(100kgのみ7種類)の危険および警告ラベルが貼りつけられ ています。
番号 MSL-001-J MSL-002-J ラベル区分 警 告 危 険 項 目 許容積載質量 警告ラベル テーブル下侵入禁止 危険ラベル ①運転時テーブル下侵入禁止 ②通常テーブル下侵入禁止 ③メンテナンスバー(ストッパー)使用 MSL-003-J MSL-007-J MSL-008-J MSL-010-J MSL-011-J MSL-012-J 危 険 注 意 注 意 危 険 危 険 警 告 墜落 危険ラベル 使用前、取扱説明書を読むように注意するラベル 積載物の落下注意 駆動部取外し禁止 危険ラベル 感電・やけど警告ラベル 指・手の巻き込み警告ラベル(250kg・500kg・1000kgのみ)
梱包を解いたら、すぐにこれら危険・警告ラベルの貼付場所を確認してください。 (下記の警告ラベルはいずれも原寸より縮小されています。 ) (1) MSL‑001‑J 警告 (許容積載質量 警告ラベル)
〔例〕
許容積載質量を超える質量を載せると本体が 破損し、テーブルが落下するおそれがあります。 絶対に許容積載質量以下でご使用ください。
※上記ラベルは許容積載質量1000kgの場合の例です。
(2) MSL‑002‑J 危険 (テーブル下侵入禁止 危険ラベル)
(スト ッパー)
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- ページ: ix
- (3) MSL‑003‑J 危険 (墜落 危険ラベル)
(4) MSL‑007‑J 注意 (使用前、取扱説明書を読むように注意するラベル)
(5) MSL‑008‑J 注意 (積載物の落下注意ラベル)
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- ページ: x
- (6) MSL-010-J 危険 (駆動部取り外し禁止 危険ラベル)
MSL-010-J
S
駆動部は絶対に本体から 外さないでください。 テーブルが急激に落下し、 作業者がはさまれ、重大な 事故あるいは死亡事故発生 のおそれがあります。
(7) MSL-011-J
危険 (接触禁止 感電・やけど危険ラベル)
MSL-011-J
S
感電 やけど
制御ボックスの内部を素手 で触れると感電、やけどの おそれがあります。絶対に 素手で触らないでください。
(8) MSL-012-J
警告(指・手巻き込み警告ラベル)
<※250kg・500kg・1000kgのみ>
警 告
MSL-012-J
S
指・手を巻き込まれる 恐れあり。 カバーを外したまま 運転しないこと。
(9)MSL-019-J 危険(ブレーキ交換注意喚起ラベル)
MSL-019-J S 版1
シザーリフト本体の起動回数が200万回を超える前にモータの ブレーキを交換してください。
テーブルの落下を防止しているブレーキの寿命はブレーキ動作(停止回数)200万 回です。 従いまして、シザーリフト本体の起動回数が200万回に達する前に弊 社にブレーキ交換の依頼をしてください。(有償) 起動回数200万回を超えて使 用した場合、ブレーキが利かなくなり、テーブルが急激に落下します。 場合に よっては死亡事故災害等重大な人身事故発生のおそれがあります。 また、ブレ ーキの交換は絶対にお客様で行わないでください。
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- ページ: xi
- 目 次
1.1.1 1.1.2 1.1.3 1.1.4
ページ
1. 製品概要 ...................................... 1
1.1 本体 ............................................... 1
一段タイプ ( 1 0 0 k g タ イ プ ) ........................... 1 二段タイプ ( 1 0 0 k g タ イ プ ) ............................ 1 一段タイプ ( 2 5 0 k g ・ 5 0 0 k g ・ 1 0 0 0 k g タ イ プ ) .... 2 標準仕様一覧表 ................................... 3
1.2 電気回路図 .......................................... 4 .................................. 4 1.2.1 100kgタイプ 1.2.2 250kg・500kg・1000kgタイプ .......................... 5 1.2 3 回路を組むときの注意事項 .......................... 6
1.2.4 インバータで制御するときの注意事項....................... 7
1.3 駆動部
............................................ 8 .................................. 8 1.3.1 100kgタイプ 1.3.2 250kg・500kg・1000kgタイプ .......................... 8
1.4 制御機器 ............................................ 9
2. 運搬・設置 .................................... 10
2.1 運搬 ............................................... 10
2.1.1 つり上げによる運搬 ...................................... 10 2.1.2 フォークリフトによる運搬 ................................ 11
2.2 設置 ............................................... 12
2.2.1 設置条件 ................................................ 12
2.3 上昇端停止用リミットスイッチの調整方法
.......... . 13
2.3.1 100kgタイプの上昇端停止用リミットスイッチの調整方法 13 2.3.2 250kg・500kg・1000kgタイプの上昇端停止用リミットスイッチの 14 調整方法
3. 取扱方法 ...................................... 15
3.1 操作方法 ........................................... 15 3.2 過負荷検出について ................................ 16 3.3 限界サイクルタイム ................................ 17
4. 保守・点検 .................................... 18
4.1 点検 ............................................... 19
4.1.1 日常点検(目視による点検)............................... 19 4.1.2 定期点検(目視による点検)............................... 19 4.1.3 禁止事項 ................................................ 20
4.2 メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法 .......... 20 4.2.1 100kgタイプ1段のメンテナンスバー(ストッパー)の取り付け手順.. 20 4.2.2 100kgタイプ2段のメンテナンスバー(ストッパー)の取り付け手順.. 22
4.2.3 250kg・500kg・1000kgタイプのメンテナンスバー(ストッパー)の 23
4.2.4 鋼材ストッパ
取り付け手順..
........................................... 25
5. グリースについて
..................... 26
5.1 グリースの製造メーカーおよび型番 ........... 26 5.2 給脂方法 ..................................... 26
xi
6. 故障対応 ...................................... 27
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- ページ: xii
- 7. オプションの取扱方法、注意点 .................. 29
7.1 四面ジャバラ ....................................... 30 7.2 端子台 ........................................... 31
7.2.1 100kgタイプ............................................ 31 7.2.2 250・500・1000kgタイプ................................. 31
8. 品質保証について .............................. 32
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- ページ: 1
- 1. 製品概要
1. 製品概要
シザーリフト・クリーンシリーズは大きく分類して本体、駆動部、制御機器の3つの機器により 構成されています。 各部の名称は以下のとおりです
1. 1 本体
1.1.1 一段タイプ
(100kgタイプ)
上昇端停止用リミット スイッチ
警告ラベル テーブル
上部フレーム 下降端停止用リミット スイッチ
ナックル
ナックル 駆動部 (電動式スクリューシリンダ)
ボール ネジ モータ(ブレーキ付) 減速機
アウタアーム
インナアーム 制御ボックス
ロッドパイプ
メンテピン ソケットボルト
※ソケットボルトは、 出荷時に本体へ組付け られています。
×
メンテナンスバー (フック式ストッパー) 下部フレーム 吊フック穴
※メンテナンスバー(フック式ストッパー)は、 アームの両サイドに設置されています。
※本イラストは、代表的な機種のみを掲載していますので、実際にお買い上げいただきました機種 と形状が異なる場合があります。また、予告なく本体の形状を変更する場合があります。 警告ラベル
1.1. 2 二段タイプ
(100kgタイプ)
上部フレーム アウタアーム
テーブル
※反対側より
下降端停止用リミット スイッチ
ナックル
ナックル 上昇端停止用リミット スイッチ
ロッドパイプ
インナアーム ボールネジ 固定ストッパー モータ(ブレーキ付) 減速機 メンテナンスバー(フック式ストッパー)
※メンテナンスバー(フック式ストッパー)は、 アームの両サイドに設置されています。
メンテピン 制御ボックス 吊フック穴 下部フレーム
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※本イラストは、代表的な機種のみを掲載していますので、実際にお買い上げいただきました機種 と形状が異なる場合があります。また、予告なく本体の形状を変更する場合があります。
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- ページ: 2
- 1. 製品概要
1. 1. 3 一段タイプ
(250kg・500kg・1000kgタイプ)
下降端停止用リミットスイッチ 上部フレーム 警告ラベル テーブル
インナアーム 上昇端停止用リミットスイッチ アウタアーム 減速機付モータ (ブレーキ付) ボールネジ 制御ボックス
固定ストッパ 下部フレーム メンテナンスバー (ストッパー)
※メンテナンスバー(ストッパー)は、 アウタアームの両サイドに設置されています。
吊りフック穴
※本イラストは、代表的な機種のみを掲載していますので、実際にお買い上げいただきました機種 と形状が異なる場合があります。また、予告なく本体の形状を変更する場合があります。
2
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- ページ: 3
- 1. 製品概要
1.1.4 標準仕様一覧表
下記『標準機種仕様一覧表』はクリーンシリーズの標準20機種の一覧表です。
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- ページ: 4
- 1. 製品概要
1. 2 電気回路図
1.2. 1 100kgタイプ
下図の電気回路図は標準仕様の場合(フットスイッチ・インチング運転)の制御回路を表 わしています。 5A定格電流の過電流遮断器の後に接続してご利用ください。
S R T E B1
茶
1
MC UP MC DN
ZR
B2
茶
2
B
黄
3
ブレーキ
黄
4
整流器 (モータ内蔵)
MC
UP
U1 V1 W1 E
白
5 6 7 8
灰 黒
M
VSF 0.75sp 緑
×
リフト昇降
MC
DN
青
9
青
10
サーマル
10
S
電磁接触器 コイルへ
フットスイッチ FS1 上昇 FS2 下昇 1 LS1 上昇 LS2 下降 MC UP 2 MC DN MC UP
10
リフト上昇
3
4
MC DN
リフト下降
R
S
※下降端リミットスイッチ(LS2)はa接点、上昇端のリミットスイッチ(LS1)はb 接点を使用しています。 それぞれの終点においては回路は開く(信号がOffに なる)ように配線されています。 お客さまで制御回路を組まれる場合はこの 点に留意して制御回路を設計してください。
注1)一次電源との接続はノーヒューズブレーカに本頁に掲載されている電気回路図のR.S.Tを 相順を間違えずに行ってください。 間違えた場合は、直ちに操作を止めて相を入れ換えてください。故障の原因となりますの で、誤った相での運転は絶対にしないでください。 注2)一次側の電圧は、使用するモータの許容範囲内に設定してください。 許容範囲を超えた場合、上昇しなかったり、速度が著しく低下します。また、モータが発 熱し、機械の故障や火災を引き起こす恐れがあります。一次側の電圧の許容範囲は、定格 電圧(AC200V[50/60HZ]、AC220V[60HZ])の+10%〜‑5%までです。
4
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- ページ: 5
- 1. 製品概要
1.2. 2 250kg・500kg・1000kgタイプ
下図の電気回路図は標準仕様の場合(フットスイッチ・インチング運転)の制御回路を表 しています。
バリスタ
MC UP
B1
S R T
E
MC DN 2 1 3 4
B2
B
ブレーキ
MC UP U1 V1 W1
U V W
M
リフト昇降
MC DN
過電流検出器基板
F-1 250V 1A 2 Brake 4 10 過電流検出器
過電流検出器基板 1 5
FS1 上昇 FS2 下降
1
LS1
2
MC DN MC UP リフト上昇 リフト下降
3 LS2
4 MC UP
MC DN
R2
S
※下降端リミットスイッチ(LS2)はa接点、上昇端のリミットスイッチ(LS1)はb 接点を使用しています。 それぞれの終点においては回路は開く(信号がOffに なる)ように配線されています。 お客さまで制御回路を組まれる場合はこの 点に留意して制御回路を設計してください。
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- ページ: 6
- 1. 製品概要
1.2.3 回路を組むときの注意事項
<100kgタイプ>
1.電磁接触器の接点が溶着すると、シザーリフトが落下する危険があります。電磁接触器は、 モータ容量に見合ったものを使用して下さい。また、接点状態は、定期的に点検し、接点が 荒れているようでしたら交換して下さい。
[参考]
モータ容量
推奨電磁接触器 (三菱電機)
90W
S‑2×N10SD
2.ブレーキの接点が溶着すると、シザーリフトが落下する危険があります。ブレーキ回路の接点 容量は、3.0A以上(DC110Vコイル負荷用)のものを使用し、下記バリスタ相当品を取りつけて下さい。 また、接点状態は、定期的に点検し、接点が荒れているようでしたら交換して下さい。
[参考]
モータ容量 バリスタの定格電圧 バリスタ電圧 バリスタの定格電力
90W AC260〜300V 430V〜470V 0.4Watt以上
ブレーキ接点保護用に取付けるバリスタは、必ず上記2項にある仕様 のものを使用してください。CR形のスパークキラーを取付けると ブレーキ用整流器が加熱し、破損します。
<250kg・500kg・1000kgタイプ>
1.電磁接触器の接点が溶着すると、リフトが落下する危険があります。 電磁接触器は、モータ容量に見合ったものを使用して下さい。 また、接点状態は、定期的に点検し、接点が荒れているようでしたら交換して 下さい。
[参考]
モータ容量
推奨電磁接触器 (三菱電機)
0.2〜0.75kW
S‑2×N10SD
2.異常発生時の装置保護の為に過電流検出器を取付けてください。 弊社が用意しています過電流検出器(オプション基板)を使用することもできます。 この場合は、弊社標準電気回路を参照の上、回路を組んで下さい。 3.ブレーキの接点が溶着すると、リフトが落下する危険があります。 ブレーキ回路の接点容量は、3.0A以上(DC110Vコイル負荷用)のものを使用し、 下記バリスタ相当品を取りつけて下さい。 また、接点状態は、定期的に点検し、接点が荒れているようでしたら交換して 下さい。
[参考]
モータ容量 バリスタの定格電圧 バリスタ電圧 バリスタの定格電力
0.2〜0.75kW AC260〜300V 430V〜470V 0.4Watt以上
ブレーキ接点保護用に取付けるバリスタは、必ず上記3項にある仕様 のものを使用してください。CR形のスパークキラーを取付けると ブレーキ用整流器が過熱し、破損します。
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- ページ: 7
- 1. 製品概要
1.2.4 インバータで制御するときの注意事項
汎用タイプのインバータではトルク不足のためクリーンリフトを制御することができません。 『センサレス ベクトル制御型のインバータとDB抵抗』をご用意していただく必要があります。 1.インバータの選定に関する注意 (1)推奨インバータ 富士電機 FVR‑E11S (ダイナミックトルクベクトル制御) (2)インバータの容量は「電動式シザーリフト」に取り付けられているモータと同じか、もしくは 1ランク上までの容量を選定して下さい。2ランク以上の容量が必要な場合は、使用するイン バータの仕様を確認して下さい。また、インバータのメーカ、容量により、始動トルク、制動 トルク特性が異なりますので、ご注意下さい。 (3)積載荷重、シザーリフトのストローク、動作サイクルによって、制動抵抗器(DB抵抗)の抵抗 容量を選定して下さい。 (4)モータの複数台運転は行えません。 (5)ブレーキ電源は、インバータの一次側に接続して下さい。 (6)インバータとモータ間の配線長は、30m程度までを目安として下さい。詳細は、使用するイン バータの注意事項を参考にして下さい。
7
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- ページ: 8
- 1. 製品概要
1.3 駆動部(電動式スクリューシリンダ)
1.3. 1 100kgタイプ
下限リミット スイッチ ロッドパイプ
ブレーキ付モータ
ボールネジ
減速機
1.3. 2 250kg・500kg・1000kgタイプ
下限リミット スイッチ
ロッドパイプ
ブレーキ付モータ
ボールネジ(ナット)
チェーンカバー チェーン
※機種により部品構成および外観が 異なります。
スプロケット
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- ▲TOP

- ページ: 9
- 1. 製品概要
1.4 制御機器
①フットスイッチ
Test
③電源用ケーブル
200V用
②制御ボックス
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- ページ: 10
- 2. 運搬・設置
2. 運搬・設置
2.1 運搬
警告
シザーリフトの運搬は、必ずテーブルを最下降端まで降ろした状態で行って ください。
テーブルを上げた状態で運搬すると、思わぬ事故につながり、けがをするおそれが あります。
2.1.1 吊り上げによる運搬
シザーリフトを吊り上げて運搬する場合は以下の手順に従ってください。
ロープ
1 2 3 1 2
下部フレーム
テーブルを最下降端まで降ろします。 吊りフック用穴に吊りフック(シャックル等)を掛けます。
吊りフック 吊りフック用穴
吊りフックに吊ロープを通し、ロープが抜けないようにしっかりと固定します。 以上の作業を行った後、シザーリフトをゆっくり吊り上げて運搬してください。
ロープ
●吊りフック用穴が使用できない場合
テーブルを最下降端まで降ろします。 下部フレームの下にロープを通します。
以上の作業を行った後、シザーリフトをバランスを とりながらゆっくり吊り上げて運搬してください。
警告
シザーリフトを吊り上げる場合には、本体中心部を吊り上げ ないでください。
フレームの変形や落下の原因となります。落下による本体の損傷 ばかりではなく、甚大な事故につながるおそれがあります。
警告
シザーリフトを吊り上げる場合には、絶対にテーブルにフックを 掛けないでください。
テーブルを吊り上げた場合、テーブルが外れたり、駆動部が壊れるなど、 機器の破損や重大な事故につながるおそれがあります。
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- 2. 運搬・設置
2.1.2 フォークリフトによる運搬
シザーリフトをフォークリフトで運搬する場合は以下の手順に従ってください。
1 2
テーブルを最下降端まで降ろします。 フォークリフトのつめに下部フレーム全面を載せます。
以上の作業を確実に行った後、フォークリフトを操作し、シザーリフトを運搬してください。
警告
フォークリフトで運搬する場合は、フォークリフトのつめ に下部フレーム全面を載せてください。
下部フレームの一部がフォークリフトのつめに載っていない場合、 本体が落下し、機器の破損や重大な事故につながるおそれが あります。 また、フォークリフトのつめが内部に入り込み、 内部の機器を破損するおそれがあります。
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- 2. 運搬・設置
2. 2 設置
2.2.1 設置条件
●クリーンシリーズは、清浄度クラス1000のクリーンルーム内での使用を目的として設計された リフトです クリーンルーム以外での環境下でお使いになられる場合は、弊社までお問い合わせ下さい。 シザーリフトは、以下の条件を満たす場所に設置してください。 • 水平で強固な基礎の上に下部フレーム全体が均等に接地できる場所 • 腐食性のガス * や塵芥を含まない清浄な場所 (防爆構造 * ではありませんので、爆発の危険性のある場所では使用できません。 )
※ 腐食性のガス:金属・木材・ガラスなどを変質・破壊するガスの総称。塩素系ガスなど。 ※ 防爆構造:モータ等による火花が外部に影響を与えないように設計された構造。または、不慮の事故によ る爆発の際、破片の散乱を最小限に抑えるよう設計された構造。
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- 2. 運搬・設置
2.3 上昇端停止用リミットスイッチの調整方法
本シザーリフトには、上昇端停止用のリミットスイッチと下降端停止用のリミットスイッチが夫々1個ずつ付いています。 上昇端の位置(上限高さ)および下降端の位置(下限高さ)につきましては、本シザーリフトの出荷時に、予め弊社にて設定しています。 上昇端の位置(上限高さ)をお客様側で変更されたい場合は、本調整方法にしたがって行ってください。 また、下降端位置(下限高さ)は変更することができません。上昇端位置(上限高さ)を変更する以外の目的で、リミットスイッチの 調整をしないでください。
2.3.1 100kgタイプ(1段・2段共通)の上昇端停止用リミットスイッチの調整方法
(250kg・500kg・1000kgタイプの場合は次頁を参照してください)
1 2 3 4 5 6 7
シザーリフトを上昇させ、メンテナンスバー(フック式ストッパー)を取り付けます。
メンテナンスバー(フック式ストッパー)の取扱い方法は20〜22頁を参照してください。
現在のリミットスイッチの位置が判るようにマーカー等で印をつけます。 シザーリフトの電源を切ります。 リミットスイッチを固定しているブラケットの固定ネジ(A)を緩め、矢印の方向にブラケット の角度を調整し、リミットスイッチの位置を調整します。 ブラケットの固定ネジ(A)を仮締めした後、電源を入れ、シザーリフトを一旦上昇させ、 リミットスイッチの検出位置が目的のテーブル高さになっているか確認します。 目的の高さになっていない場合は再びメンテナンスバー(フック式ストッパー)を取付け、3〜5 の作業を繰り返しリミットスイッチの位置を調整します。 調整が終わりましたらリミットスイッチを固定しているブラケットの固定ネジ(A)をしっかりと 締めてください。
●1段タイプ ●2段タイプ
ブラケット固定ネジ (A)
ブラケット固定ネジ (A)
(注)下降端停止用リミットスイッチの調整は不可です。 リミットスイッチ等の電気機器に作業者の手が直接触れるような 作業を行う場合は、感電するおそれがあり大変危険ですので、必 ず電源を切ってから行ってください。 危険ですのでリミットスイッチを調整する場合は 必ずメンテナンスバー(ストッパー)を取り付け、 さらに上部フレームをチェーンブロック等で吊り 上げてから作業を行ってください。 メンテナンスバー(ストッパー)の取扱方法は本取 扱説明書の20頁〜25頁を参照してください。
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- 2. 運搬・設置
2.3.2 250kg・500kg・1000kgタイプの上昇端停止用リミットスイッチの 調整方法 (100kgタイプの場合は前頁を参照してください)
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シザーリフトを上昇させ、メンテナンスバー(ストッパー)を取り付けます。
メンテナンスバー(ストッパー)の取扱い方法は20〜25頁を参照してください。
現在のリミットスイッチの位置が判るようにマーカー等で印をつけます。 シザーリフトの電源を切ります。 リミットスイッチの固定ネジを緩め、ブラケットレールの長穴に沿ってリミットスイッチの 位置を調整します。 リミットスイッチの固定ネジを仮締めし電源を入れ、シザーリフトを一旦上昇させ、リミッ トスイッチの検出位置が目的のテーブル高さになっているか確認します。 目的のテーブル高さになっていない場合は再びメンテナンスバー(ストッパー)を取付け、 3,4の作業を繰り返しリミットスイッチの位置を調整します。 調整が終わりましたらリミットスイッチの固定ネジをしっかりと締めてください。
(注)下降端停止用リミットスイッチの調整は不可です。 リミットスイッチ等の電気機器に作業者の手が直接触れるような 作業を行う場合は、感電するおそれがあり大変危険ですので、必 ず電源を切ってから行ってください。
危険ですのでリミットスイッチを調整する場合は 必ずメンテナンスバー(ストッパー)を取り付け、 さらに上部フレームをチェーンブロック等で吊り 上げてから作業を行ってください。 メンテナンスバー(ストッパー)の取扱方法は本取 扱説明書の20頁〜25頁を参照してください。
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- 3. 取扱方法
3. 取扱方法
3.1 操作方法
シザーリフトの運転中は手足や物が挟まれるおそれ があり、場合によっては、死亡事故等、重大な人身事故 発生のおそれがありますのでテーブル下のすべての スペースに手足や物などを絶対に入れないでください。
シザ−リフトのテーブルが落下し、テーブルとシザーリフト が設置してある床及び下部フレーム、パンタアームに身体 または身体の一部が挟まれるなど、場合によっては死亡災害 発生のおそれがあります。
標準仕様(フットスイッチによるインチング運転 の場合)のシザーリフトの操作方法は以下のとおりです。 (*インチング運転:スイッチを使い、テーブルを上下にすこしづつ動かす操作のこと) はじめに、シザーリフトが正しく安全に設置されていることを確認し、電源コードを電源に接続 してください。
1 2 3 4
フットスイッチの上昇用ペダルを踏むとテーブルが上昇します。 任意の位置でペダルを離すと、テーブルの上昇が直ちに停止します。 さらに上昇用ペダルを踏むと,テーブルが上昇を続け上昇端に達します. 下降用ペダルを踏むと、テーブルが下降を始めます。 任意の位置でペダルを離せば、テーブルの下降が直ちに停止します。 さらに下降用ペダルを踏めば下降を続け、下降端に達します。
• テーブルが最上端まで上がったとき、または最下降端まで下がったときは、 速やかに操作を止めてください。
• 感電防止のため、必ずアースを取り付けてください。 • ぬれた手で電源プラグおよび端子を扱わないでください。
ぬれた手で電源プラグおよび端子を扱うと、感電するおそれがあります。
• ぬれた手足でフットスイッチおよび端子を取り扱わないでください。
ぬれた手足でフットスイッチを取り扱うと、感電するおそれがあります。
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- 3. 取扱方法
• シザーリフトを使用する際には必ず機種に指定された許容積載質 量を厳守してください。 許容積載質量を超えると、機器の破損や重大な事故につながるおそ れがあります。 • 積載物の荷重はテーブル全面に均等に載せてお使いください。 偏荷重でシザーリフトをお使いになりますと一点に荷重が集中し、テ ーブルが変形したり、テーブルが傾き積載物が落下するおそれがあ ります。
• テーブル上で溶接作業を行う場合は、溶接機のアースを溶接対象物 に直接取り付けるか、シザーリフトのテーブルにブスバーを溶接取 り付けし、これにアース線をボルト締めして下さい。 絶対に溶接機のアースをパンタアームなどシザーリフトのテーブル より下の部分に取り付けないでください。
パンタアームなどシザーリフトのテーブルより下の部分に溶接機のアース を取り付けると、溶接電流がシザーリフトの本体をとおり、内部の機器を 破壊し、テーブル落下事故が発生するおそれがあります。
• ローラコンベヤやターンテーブル等の装置をテーブル上に取り付け る場合は、許容積載質量から装置の質量を差し引いて正味の積載質 量を算出してください。
許容積載容量を越える荷重を載せた場合、本体および駆動機器が故障し、 テーブルが上昇しなくなる場合があります。
• テーブル下降中に急激な負荷を与えないでください。
テーブルが落下する恐れがあります。
3.2 過負荷検出について
シザーリフト“クリーンシリーズ”の250kg・500kg・1000kgの各種には過負荷に対して モータや機械を保護する目的で過電流検出器(基板)が装備されています。 許容積載質量を超える質量のワークをのせてシザーリフトを上昇・下降させたり、シザ ーリフトの上昇・下降中に異物などがテーブルに接触するなどしてシザーリフトの上昇 ・下降が防げられると過負荷検出機能が働きシザーリフトの運転を中止します。 このような場合の対処としては、まず過負荷の原因を取り除きます。次に電源を切り、 再度電源を入れ直して過負荷検出器(基板)をリセットします。 ※シザーリフト“クリーンシリーズ”の100kgタイプには過電流検出器(基板)が装備さ れていません。許容積載質量を超える質量のワークをのせてシザーリフトを上昇・下 降させたり、シザーリフトの上昇・下降中に異物などがテーブルに接触するなどして モータに負荷がかかりますとモータのサーマルが働き、シザーリフトの運転を中止し ます。このような場合、モータの温度がさめるまでそのままの状態にしておいてくだ さい。モータの温度がさがりますと、サーマルが自動的に復帰します。
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- 3. 取扱方法
3.3 限界サイクルタイム
上昇時間 手配コード B1-0105C-05-C9 B1-0106C-05-C9 B2-0106C-05-C9 B1-0108C-05-C9 B2-0108C-05-C9 B1-0204A-07-02 B1-0206A-07-02 B1-0208A-07-02 B1-0504A-07-02 B1-0504A-07-04 B1-0506A-07-02 B1-0506A-07-04 B1-0508A-07-02 B1-0508A-07-04 B1-1004A-09-04 B1-1004A-09-07 B1-1006A-09-04 B1-1006A-09-07 B1-1008A-09-04 B1-1008A-09-07
50/60Hz
下降時間
50/60Hz
モータ 容量 90W 90W 90W 90W 90W 0.2kW 0.2kW 0.2kW 0.2kW 0.4kW 0.2kW 0.4kW 0.2kW 0.4kW 0.4kW 0.75kW 0.4kW 0.75kW 0.4kW 0.75kW
限界サイクルタイム (秒) 55 70 70 95 90 45 65 90 80 60 120 95 145 120 115 90 175 130 225 165
( 秒) 19/16 24/19 25/21 34/28 32/27 13/11 19/16 23/19 25/21 12/10 37/31 18/15 43/37 21/18 24/20 12/10 37/31 18/15 48/40 23/20
( 秒) 17/14 21/18 23/19 31/26 30/24 13/10 18/15 21/18 23/19 11/9 34/28 17/14 40/33 20/16 22/18 11/9 35/29 17/14 45/37 22/18
1.限界サイクルタイム :リフトが原位置から上昇をはじめて再度原位置に戻ってから、次に上昇しはじめ るまでの時間。 限界サイクルタイムは上表のとおり機種毎に設定されています。このサイクルタイムの範囲内で使用くだ さい。上表の範囲を超えて使用した場合モータの過熱や焼損を招くおそれがあります。 連続運転:1サイクルにおける始動回数2回(上昇・下降各1回)での限界サイクルタイム (始動回数が2回を越える場合には都度設計へお問い合わせください。) 2.起動回数 クリーンーシリーズは連続運転ができません。
※限界サイクルタイム表は、あくまでも理論上の目安です。使用条件によって変化いたします。 くわしくは、弊社までお問い合わせください。
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- 4. 保守・点検
4. 保守・点検
保守点検作業を行う場合は、いかなる状況において も、必ず『メンテナンスバー(ストッパー)』を取り付け、 さらに上部フレームをチェーンブロック等で吊り上げ てから作業を行ってください。 保守・点検作は、必ず目視のみにて行ってください。 絶対にシザーリフトのテーブルの下のすべてのスペ ースに身体や身体の一部を入れて保守 ・ 点検作業を 行わないでください。
250kg・500kg・1000kgタイプは、シザーリフトの上部フレームと下部 フレームの間にメンテナンスバー(ストッパー)を取り付けてくださ い。 100kgタイプは、下部フレームに連結されているメンテナンスピンにメ ンテナンスバー(フック式ストッパー)を取り付けてください。 さらに全機種とも上部フレームをチェーンブロック等で吊り二重の安全 対策をしてください。 テーブルの落下防止処置を行わない場合、テーブルが落下し、場合に よっては死亡災害発生のおそれがあります。 メンテナンスバー(ストッパー)の取り付け方法は、20頁から25頁の 「4.保守・点検/メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法」を参照し
グリースニップルへの給脂など、やむを得ずシザーリフトのテーブルの下のスペースに身体 を入れなければならない場合は、必ず、メンテナンスバー(ストッパー)を確実に取り付け、さ らにチェーンブロックまたはクレーン等で上部フレームを吊り上げ、二重の安全対策を行った 上で作業を開始してください。
保守・点検作業を行う場合には、はじめに以下の事項を実施し、安全を確認後、作業を開始してく ださい。 • 機械に巻き込まれにくい服装を着用し、頭部の保護具および安全靴を使用してください。 • 作動油によるスリップや、つまづきによる転倒を防止するため、作業区域周辺の清掃や整理整頓 をしてください。 • 保守・点検中であることを明示した看板等を目立つ所に掛けてください。 • テーブル上の積載物は、すべて撤去してください。 • 必要時以外は、シザーリフトの電源を切ってください。 • ジャバラ付きの場合はジャバラを取り外した後、メンテナンスバー(ストッパー)を 取り付け、上記同様の二重の安全対策を施してください。
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- 4. 保守・点検
4. 1 点検
シザーリフトを長く、安全にお使いいただくために、日常点検および定期点検を行ってください。
• 異常が発見されたら直ちに運転を中止してください。
異常が発見されたら直ちに運転を中止し、本書27・28頁の『故障対応』を 参照し、状況に応じて弊社までお問い合わせください。
• 異常が完全に排除されるまでは、シザーリフトを使用しないでくだ さい。
異常を放置したままシザーリフトを使用すると、 機器の破損だけでなく、 思 わぬ事故につながるおそれがあります。 〈お問い合わせ先〉 株式会社メイキコウ 最寄りの弊社営業事業所までご連絡ください。 (電話番号および住所は本書裏面に掲載されています。 )
4.1. 1 日常点検(目視による点検)
日常点検項目は以下のとおりです。 •本体の外観に異常はないか。 •本体内部に異物が入っていないか。 特に下部フレームのレール上に障害物となるものはないか。 •電源ケーブル、フットスイッチケーブルに亀裂や損傷はないか。 •ボールネジへの給脂やチェーンへの給油は定期的に行われているか。 ※推奨するグリースは26頁に掲載してあります。 ※給脂する箇所によりグリースは異なりますので注意してください。 ※グリース給脂の給油時は、必ずメンテナンスバー(ストッパー)をお使いください。 メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法は20~25頁を参照してください。 •リフト本体、駆動部から異常音が発生していないか。 •リフトの上昇/下降の動作に異常はないか。 •リミットスイッチが正常に作動しているかどうか。 取付ボルトに緩みがないか。 •ブレーキの開放・動作に異常はないか。
4.1. 2 定期点検(目視による点検)
定期点検項目は以下のとおりです。 上昇下降動作5000回ごと、または6ヶ月ごとのいずれか早い方で、日常点検より詳細にチェック してください。 •電磁接触器への配線の緩みの有無。 •ボルト、ナット類の緩みの有無。
ブレーキの交換(ブレーキの寿命は停止回数200万回まで)
テーブルの落下を防いでいるブレーキの寿命はブレーキ動作(停止回数)200万回です。 従いましてシザーリフトの起動回数が200万回に達する前に弊社にブレーキ交換の依頼を してください。有償にて交換いたします。起動回数200万回を超えてご使用になりますと ブレーキがきかなくなり。テーブルが急激に落下します。場合によっては死亡事故等重大 な人身事故発生のおそれがあります。
ブレーキの交換作業は絶対にお客様で行わない でください。
ブレーキを解除するとテーブルが急激に落下し、場合に よっては作業者の方が挟まれ死亡事故等の重大な人身 事故発生のおそれがあります。
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- 4. 保守・点検
4. 1. 3 禁止事項
お客様サイドで行うことは大変危険です。場合によっては重大な事故および 死亡事故発生のおそれがありますので絶対に行わないでください。
保守・点検作業において、以下にあげる項目について禁止いたします。 • 駆動部の分解、改造、取り外し
4.2 メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法
シザーリフト・クリーンシリーズにはメンテナンスバー(ストッパー)が標準で装備されています。 250kg・500kg・1000kgタイプのメンテナンスバー(ストッパー)は下部フレームに格納されています。 塗装は特別な指示がない限りオレンジ色で塗装してあります。 100kgタイプのメンテナンスバー(フック式ストッパー)はアームの両サイドに設置されています。 塗装は特別な指示がない限りメッキ色となっています。 クリーンシリーズの本体にはアーム段数が1段と2段の100kgタイプ2種類と250kg・500kg・1000kgタイプ があります。 それぞれメンテナンスバー(ストッパー)の使用方法が異なりますので、本取扱説明書 の指示に従って正しくお使いください。 ● メンテナンスバー(ストッパー)とは 保守・点検(目視によるもの)作業時、もしくはやむを得ず作業者がテーブルの下に身体、または その一部を入れて作業を行わなければならない場合にシザーリフトの上部と下部フレームの間(250kg・ 500kg・1000kgタイプ)、または下部フレームに連結されているメンテピンに取付け(100kgタイプ)、テーブル の落下を防止するための器具です。 ※危険ですのでメンテナンスバー(ストッパー)を保守・点検作業以外の目的で使用しないでください。
危険
『メンテナンスバー(ストッパー)』を使用する時は、必ず テーブル上の積載物をすべて撤去してから行ってください。
テーブル上に積載物(固定されている装置等含む)を載せた 状態でメンテナンスバー(ストッパー)を使用した場合、 メンテナンスバー(ストッパー)の機能を果たすことが できず、テーブルが落下する場合があり、死亡災害発生の おそれがあります。
テーブル上の装置類等の積載物が取り除けない場合は、特殊なメンテナンスバー (ストッパー)の設計・製作が必要です。 詳しくは弊社までお問い合わせください。
お客様のご都合等により、本製品に標準装備されているメンテナンス バー(ストッパー)が使用できない場合は、本取扱説明書の25頁4・2 ・4項の鋼材ストッパーをお客様で用意してください。
鋼材ストッパーをメンテナンスバー(ストッパー)の代用として使用して ください。 尚、材料及び強度については必ず弊社までお問い合わせください。
注意
4.2.1 100kgタイプ1段のメンテナンスバー(ストッパー)取り付け手順
100kgタイプ1段のメンテナンスバー(フック式ストッパー)は、インナアームの両側に取り付けて あるフック式のバーです。 以下の手順に従ってメンテナンスバー(フック式ストッパー)をセットしてください。
1 2 3 4 5 6
テーブルを最下降端まで降ろします。 シザーリフトの電源を切ります。 必ずテーブル上の積載物(ワーク及び装置類)をすべて撤去します。 シザーリフトの電源を入れます。 テーブルを上昇端まで上昇させます。 インナアームの両側に取り付けられているメンテナンスバー(フック式ストッパー)を固定 している、六角穴付まんじゅうねじを外し、メンテナンスバー(フック式ストッパー)を そのまま床に接地するまでおろしてください。(次頁の図参照。) 20
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- 4. 保守・点検
メンテナンスバー (フック式ストッパー)
メンテナンスピン
片方だけでは、メンテナンスバー(フック式ストッパー)の機能を 果たすことができず、テーブルが下降し、場合によっては死亡災害 発生のおそれがあります。
メンテナンスバー(フック式ストッパー)は必ず2本とも取り付けて ください。
7
テーブルをインチング運転ですこしずつ下降させ、連結されたメンテピンにメンテナンスバー (フック式ストッパー)が確実にセットされたことを確認した状態で操作を止めてください。
メンテナンスバー(フック式ストッパー)がメンテナンスピンに確実にかか っていない状態で作業を行うと、メンテナンスバー(フック式ストッパー)が はずれテーブルが下降し、場合によっては死亡災害発生のおそれがあります。
メンテナンスバー(フック式ストッパー)は上記のイラストの通り、 確実にメンテナンスピンに引掛けてください。
8 9
上部フレームをチェーンブロックなどでつり、テーブルが下降しないように、二重の安全対策 を施します。 メンテナンスバー(フック式ストッパー)が確実にかかっていることを確認し、電源を切り ます。
【メンテナンスバー(フック式ストッパー)を解除する際の注意事項】
メンテナンスバー(フック式ストッパー)を解除する前に、必ず次の事項を確認してください。 • 工具等異物がシザーリフト本体に残されていないか。 • 配線および各種ボルトはしっかり締められているか。
※ 上記項目で問題が確認された場合、必ず問題を解決した後にメンテナンスバー(フック式ストッパー)を解除 してください。 問題が解決しない場合は、弊社までお問合せください。 ※ メンテナンスバー(フック式ストッパー)の解除後は、所定の位置に必ず固定しておいてください。 〈お問い合わせ先〉
株式会社メイキコウ 最寄りの弊社営業事業所までご連絡ください。 (電話番号および住所は本書裏面に掲載されています。 )
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- 4. 保守・点検
4.2.2 100kgタイプ2段のメンテナンスバー(ストッパー)取り付け手順
100kgタイプ2段のメンテナンスバー(フック式ストッパー)は、アウタアームの両側に取り付けて あるフック式のバーです。 手順は、100kgタイプ1段と同様です。P20・P21を参照してください。 (ただし、下図の通り100kg2段タイプは、メンテナンスピンが1本で連結されておらず、両側の 下部フレーム内におさまっています。)
メンテナンスピン メンテナンスバー (フック式ストッパー)
メンテナンスバー (フック式ストッパー)
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- 4. 保守・点検
4.2.3 250kg・500kg・1000kgのメンテナンスバー(ストッパー) の取り付け手順
250kg・500kg・1000kgタイプのメンテナンスバー(ストッパー)は、下部フレームの アウタアーム両側に固定ピンを軸に取り付けてある可動式のバーです。 以下の手順に従ってメンテナンスバー(ストッパー)をセットしてください。
1 2 3 4 5 6
テーブルを最下降端まで降ろします。 シザーリフトの電源を切ります。 必ずテーブル上の積載物(ワーク及び装置類)をすべて撤去します。 シザーリフトの電源を入れます。 テーブルをメンテナンスバー(ストッパー)が使用できるくらいの高さまで上昇させます。 下部フレームの両側のメンテナンスバー(ストッパー)を下図のように起して、垂直にな るように2本とも立てます。 センタリングピース
メンテナンスバー(ストッパー)の先端にセンタリングピース が確実に入るように少しずつ下降させてください。
メンテナンスバー(ストッパー)は必ず2本とも取り付けて ください。
片方だけでは、メンテナンスバー(ストッパー)の機能を果たす ことができず、メンテナンスバー(ストッパー)がはずれ、テーブルが 落下し、場合によっては死亡災害発生のおそれがあります。
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- 4. 保守・点検
7
テーブルをインチング運転ですこしずつ下降させ、メンテナンスバー(ストッパー)を セットします。 この時、メンテナンスバー(ストッパー)を手で支えながら上部フレームの下側につい ている「センタリングピース」をメンテナンスバー(ストッパー)の中に確実に収めて ください。
「センタリングピース」は、23頁のイラストを参照し、メンテナンス バー(ストッパー)の中に確実に収めてください。
「センタリングピース」がストッパの中に確実に収まっていない状態で作業を 行うと、メンテナンスバー(ストッパー)がはずれ、テーブルが落下し、場合 によっては死亡災害発生のおそれがあります。
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上部フレームをチェーンブロックなどでつり、テーブルが下降しないように、二重の安全対策 を施します。
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メンテナンスバー(ストッパー)を手で押してみてがたつきがなく、確実に固定されている ことを確認し、電源を切ります。
【メンテナンスバー(ストッパー)を解除する際の注意事項】
メンテナンスバー(ストッパー)を解除する前に、必ず次の事項を確認してください。 • 工具等異物がシザーリフト本体に残されていないか。 • 配線および各種ボルトはしっかり締められているか。
※ 上記項目で問題が確認された場合、必ず問題を解決した後にメンテナンスバー(ストッパー)を解除して ください。 問題が解決しない場合は、弊社までお問合せください。 ※ メンテナンスバー(ストッパー)の解除後は、所定の位置に必ず固定しておいてください。
メンテナンスバー (ストッパー)
ホィールカバー
※メンテナンスバー(ストッパー)を使用 しないときは必ず、折畳んだ状態にし ておいて下さい。 このとき下部フレームのメンテナンス バー(ストッパー)ガイドの中に確実に 収まるようにしてください。
下部フレーム メンテナンスバー(ストッパー) ガイド
〈お問い合わせ先〉
株式会社メイキコウ 最寄りの弊社営業事業所までご連絡ください。 (電話番号および住所は本書裏面に掲載されています。 ) 24
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- 4. 保守・点検
4. 2. 4 鋼材ストッパー
お客様の都合により、メンテナンスバー(ストッパー)が使用できない場合には、鋼材を メンテナンスバー(ストッパー)の代用として使用します。 (鋼材ストッパーはお 客様にて用意してください。 ) 次の手順に従って、鋼材ストッパー をセットしてください。
1 2 3 4 5 6 7
テーブルを最下降端まで降ろします。 シザーリフトの電源を切ります。 必ずテーブル上の積載物(ワークおよび装置類)をすべて撤去します。 シザーリフトの電源を入れます。 テーブルを全ストロークの半分位まで上昇させ、鋼材ストッパー 2 本を両サイドの移動用車輪 レール部に垂直に立てます。 鋼材ストッパーを、アウタアームにクランプバイスで固定するか、仮溶接で固定します。
テーブルをゆっくり下降させ、 上部フレームの下端面が鋼材ストッパーに当たるまで下げます。
シャコ万力 鋼材
鋼材
クランプバイス
1か所だけのセットでは、ストッパ ーの機能を果すことができず、 テー ブルが下降し、場合によっては死亡災害発生のおそれがあります。
鋼材ストッパーは必ず両サイドにセットしてください。
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上部フレームをチェーンブロックなどでつり、テーブルが下降しないように、二重の安全対 策を施します。
【鋼材ストッパーを解除する際の注意事項】
鋼材ストッパを解除する前に、必ず次の事項を確認してください。 • 工具等異物がシザーリフト本体に残されていないか。 • 配線および各種ボルトはしっかり締められているか。
※ 上記項目で問題が確認された場合、必ず問題を解決した後に鋼材ストッパを解除してください。 問題が解決しない場合は、弊社までお問合せください。
〈お問い合わせ先〉
株式会社メイキコウ 最寄りの弊社営業事業所までご連絡ください。 (電話番号および住所は本書裏面に掲載されています。 )
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- 5. グリースについて
5. グリースについて
5.1 グリースの製造メーカーおよび型番
クリーンシリーズには下表の各部位専用のグリースをお使いください。 誤って指定外のグリースを使用した場合、性能が低下するばかりではなく、著しく耐久性を損なうおそれ がありますので、必ず、各部位に指定の専用グリースをお使いください。 尚、下表のグリースが入手できない場合は他メーカーの同等品をお使いください。
使用部位 移動ホィール周辺 ボールネジ チェーン
メーカー名
THK
名称・型番
AFF
備 考 クリーングリース グリース
昭和シェル
アルバニア EP2
5.2 給脂方法
危険
グリース給脂作業を行うときは必ずメンテナンス バー(ストッパー)を取り付けてください。
※上昇・下降動作5000回毎、または6ヶ月毎のいずれか短い周期で給脂してください。
(1)ボールネジへのグリース塗布の方法 <100kgタイプ> ①テーブル上の積載物を撤去しメンテナンスバー(フック式ストッパー)を取り付けます。(20〜21頁参照) ②ボールネジの表面に塗布してある古いグリースを拭いとります。 ③ボールネジにハケやヘラでグリースを塗布します。 ④異常がないことを確認し、メンテナンスバー(フック式ストッパー)を取り外します。 (2)ボールネジへのグリース塗布の方法<250kg・500kg・1000kgタイプ> ①テーブルを最下降端までおろします。 ②テーブルを外し、ボールネジの表面に塗布してある古いグリースを拭いとります。 ③ボールネジにハケやヘラでグリースを塗布します。 ④テーブルを元のとおり取り付けて完了です。 (3)チェーンへのグリース塗布の方法<250kg・500kg・1000kgタイプ> ①テーブル上の積載物を撤去しメンテナンスバー(ストッパー)を取り付けます。(23〜24頁参照) ②チェーンカバーを外します。 ③チェーンに付いた古いグリースを拭い取ります。 ④ハケなどを使い,チェーンにグリースを塗布します。 ⑤チェーンカバーを取付け、異常がなければメンテナンスバー(ストッパー)を外して作業完了です。 ※チェーンカバーは必ず取り付けてください。 (4)下部フレーム内側へのグリース塗布の方法 <全機種共通> ①テーブル上の積載物を撤去しメンテナンスバー(ストッパー)を取り付けます。(20〜25頁参照) ②下部フレーム内側の、移動ホイール及びスラストベアリングとの接触面に塗布してある古いグリース を拭いとります。 ③下部フレーム内側の、移動ホイール及びスラストベアリングとの接触面にハケやヘラでグリースを 塗布します。(下図参照) ④異常がないことを確認し、メンテナンスバー(ストッパー)を取り外します。 (下図参照)※250kg・500kg・1000kgタイプは、アウアームに加工された長穴のホイール走行面にも 古いグリースを拭き取り、新しいグリースを塗布して下さい。
下部フレーム スラスト ベアリング アーム 250kg・500kg・1000kgタイプ のみ、アウタアームに加工 された長穴のホイール走行用 レール部にもグリースを塗布 して下さい。
移動レール 移動ホイール
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- ページ: 27
- 6. 故障対応
6. 故障対応
故障と思われる現象が発生した場合は、直ちにシザーリフトの 使用を中止してください。故障と 思われる場合の想定される原因および対策を28頁の一覧に記しますので故障対応の際の参考と してください。
・ 故障と思われる現象が発生した場合は直ちにシザーリフトのご使 用をおやめください。 また故障と思われる現象・原因に対する対策で●印が付けてある 故障対策および本取扱説明書に記載されていない故障対策につき ましてはお客様自身で絶対に行わないでください。その際には弊 社までお問い合わせください。
思わぬ重大事故の発生につながるだけではなく、場合によっては死亡事 故発生のおそれがあります。
・ 故障対策上やむを得ず作業者がシザーリフトを上昇させた状態で シザーリフトのテーブルより下のすべてのスペースに、身体また は身体の一部を入れなければならない場合は、必ずメンテナンス バー(ストッパー)を使用してください。
250kg・500kg・1000kgタイプは、シザーリフトの上部フレームと下部 フレームの間にメンテナンスバー(ストッパー)を取り付けてくださ い。 100kgタイプは、下部フレームに連結されているメンテナンスピンにメ ンテナンスバー(フック式ストッパー)を取り付けてください。 さらに全機種とも上部フレームをチェーンブロック等で吊り、二重の 安全対策をしてください。 テーブルの落下防止処置を行わない場合、テーブルが落下し、場合に よっては死亡災害発生のおそれがあります。 メンテナンスバー(ストッパー)の取り付け方法は、20頁から25頁の 「4.保守・点検/メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法」を参照 してください。
メンテナンスバー (ストッパー) メンテナンスバー (フック式ストッパー)
メンテナンスピン <250kg・500kg・1000kgタイプ> <100kgタイプ>
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- 6. 故障対応
現 象
下降端にて 上昇しない 電気関係
電源が投入されていない
原 因
配線間違い(モータ逆転)
対 策
★電源のR,S,Tのうちいずれか2本 を入れ替える 電源を投入する ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
備 考
上昇・下降 しない
電気関係
電磁開閉器の破損 ★電磁開閉器交換 フットスイッチの故障 ★フットスイッチ交換 上下端リミットスイッチ故障 ★リミットスイッチ交換 配線の断線、結線不良 ★配線の検査、交換 過負荷により過電流検出器 ○過負荷の原因を除去後 作動(100kgは除く) 過電流検出器をリセット 注1 ヒューズの断線(100kgは除く) ★ヒューズの取り替え 異物の噛み込み 駆動部の故障 ○異物の除去 ●駆動部の取り替え
機械関係
上昇・下降速 度が極端に 電気関係 遅い 上昇・下降時 に異常な振動 が発生する。 機械関係
モータの単相運転 ★配線の取替え、結線の確認 (モータ配線の断線,結線不良) ブレーキの作動不良 ブレーキ配線の断線 ブレーキパックの故障 駆動部の破損 移動ホィールの回転不良
◆
★ブレーキ配線の取替え ★ブレーキパックの取替え
◆ ◆
●駆動部の交換 ●移動ホィールの交換
上昇端,下降 端で停止しな 電気関係 い
上昇端、下降端のリミットスイ ○リミットスイッチの交換 ッチの故障または接点の溶着
◆
上昇時下降時 機械関係 の異常音
1.グリース不足 ボールネジ チェーン(100kgは除く) 2.ピン、ブッシュの磨耗 3.ボールネジの磨耗
○指定のグリースを塗布
◆ ◆
グリースの型番は26頁 を参照願います。
●ピン、ブッシュの取替え ●駆動部の取替え ●ブレーキギャップの調整
停止後自然 下降する
機械関係
ブレーキギャップの調整不良
停止させても テーブルが止 電気関係 まらない
電磁開閉器の接点の不良
★電磁開閉器の交換
◆
※上表で●印がついている項目については大変危険ですので、お客様自身では絶対に行わないでください。 ※ご面倒でも弊社までお問い合わせください。 ※★印がついている項目については電気工事師免許所有者の指導のもとで複数の作業者で行って下さい。 ※素人の方の単独での作業は非常に危険ですので、絶対に行わないでください。 ※○印の項目については機械を熟知し、本取扱説明書の内容を充分に理解された方を責任者として複数の ※作業者で行って下さい。 ※◆印がついている項目については必ずメンテナンスバー(ストッパー)を使用してください。(20〜25頁参照)
注1:過電流検出器作動時は電源を一旦切り、再度電源を入れればリセットできますが、 必ず負荷の原因となるものを除去してから電源を再投入してください。 ※<250kg・500kg・1000kgタイプ>には過負荷検出用の過電流検出器が内蔵されています。 (端子台渡しを除く)
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- ページ: 29
- 7. オプションの取扱方法、注意点
7. オプションの取扱方法、注意点
クリーンシリーズには各種オプションを取り揃えておりますが、その中でも取扱上ご注意 いただきたいものについて本項にて説明いたします。
7.1 四面ジャバラ
30 頁
7.2 端子台
31 頁
オプションの調整等でやむを得ず作業者がシザーリフトを上昇させ た状態でシザーリフトのテーブルより下のすべてのスペースに、身 体または身体の一部を入れなければならない場合は、必ずメンテナ ンスバー(ストッパー)を使用してください。
250kg・500kg・1000kgタイプは、シザーリフトの上部フレームと下部フレ ームの間にメンテナンスバー(ストッパー)を取り付けてください。 100kgタイプは、下部フレームに連結されているメンテナンスピンにメン テナンスバー(フック式ストッパー)を取り付けてください。 さらに全機種とも上部フレームをチェーンブロック等で吊り、二重の安全 対策をしてください。 テーブルの落下防止処置を行わない場合、テーブルが落下し、場合によっ ては死亡災害発生のおそれがあります。 メンテナンスバー(ストッパー)の取り付け方法は、20頁から25頁の「4. 保守・点検/メンテナンスバー(ストッパー)の使用方法」を参照してく ださい。
メンテナンスバー (ストッパー) メンテナンスバー (フック式ストッパー)
メンテナンスピン <250kg・500kg・1000kgタイプ> <100kgタイプ>
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- 7. オプションの取扱方法、注意点
7. 1 四面ジャバラ
危険ですのでジャバラの側面を手や足で触れたり押 したりしないでください。
ジャバラが変形し機械へかみ込んだり、ジャバラの損傷を 招くおそれがあります。また、手や足が挟まれ、重大な事 故につながるおそれがあります。
保守や点検などでジャバラが邪魔になる場合はジャバラ下部を固定す るブラケットから外し、ジャバラ本体をロープなどでテーブル側に固 定してから作業を行ってください。このときジャバラが変形しないよ う両端を均等につり上げるようにしてください。メンテナンスや点検 作業をする場合は必ず、メンテナンスバー(ストッパー)を取付けて から行ってください。
危険
保守・点検作業を行う場合は、いかなる状況において も、必ずメンテナンスバー(ストッパー)を取り付け、 さらに上部フレームをチェーンブロック等で吊り 上げてから作業を行ってください。
保守・点検作業は、必ず目視のみにて行ってくださ い。 絶対にシザーリフトのテーブルの下のすべての スペースに身体や身体の一部を入れて保守 ・ 点検作業 を行わないでください。
ジャバラに亀裂や破損が生じた場合は速やかに新しいものと交換して ください。
薬品や溶剤などジャバラの素材を冒すおそれがあるものが付着しない ようにしてください。
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- ページ: 31
- 7. オプションの取扱方法、注意点
7.2 端子台
7.2. 100kgタイプ
線 番 B1 B2 R1 T1 U1 V1 W1 E Z1 Z2 DN1 DN2 UP1 UP2 名称 ブレーキ ブレーキ ブレーキ ブレーキ モータ モータ モータ モータ サーマル 下降端LS 下降端LS 上昇端LS 上昇端LS
B1 B2 R1 T1 U1 V1 W1 E Z1 E Z2 E DN1 DN2 UP1 UP2
上昇端 サーマル ブレーキパック
B
ブレーキ
M
リフト昇降
下降端
(2)中間停止LS取付(オプション)
線 番 名 称 MD1 中間停止LS MD2 (b接点) MD3 中間停止LS MD4 (a接点)
MD1 MD2 MD3 MD4
中間停止
中間停止
7.2.2 250・500・1000kgタイプ
線 番 B1 R1 T1 B2 U1 V1 W1 E DN1 DN2 UP1 UP2 名 称 ブレーキ ブレーキ ブレーキ ― モータ モータ モータ モータ 下降端LS 下降端LS 上昇端LS 上昇端LS
B1 R1 T1 B2 U1 V1 W1 E DN1 DN2 UP1 UP2
※注意:下降端LSはa接点を使用しています が下降端では回路は開く(信号が offになる)ように配線してありま す。(上昇端はb接点で上昇端で回 路開)制御回路も設計されるときは この点にご注意下さい。 下降端LS,上昇端LSの線番は、標準 電気回路とは異なりますのでご注意 ください。
2
AC200V
3 4
DC90V
1
B
ブレーキ
ブレーキパック
・ブレーキは急制動回路で制御してください。 (本取説3頁のブレーキ回路参照願います)
M
リフト昇降
・ブレーキ回路に使用する接点の保護には バリスタを取付けてください。 ・ボールネジ噛み込み防止のためショック リレー等を回路内に設けて下さい。
下降端
上昇端
(2)中間停止LS取付(オプション)
線 番 名 称 MD1 中間停止LS MD2 (b接点) MD3 中間停止LS MD4 (a接点)
MD1 MD2 MD3 MD4
中間停止 中間停止
※LSの取付個数は1個のみです。2個以上必要な場合はご相談下さい。その際、接点形式(aまたはb接点)をご指示下さい。
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- ページ: 32
- 8. 品質保証について
8. 品質保証について
お買い上げいただいたシザーリフトを安心してお使いいただくため、以下のとおり品質を保証いた します。 但し、当該製品に起因する周辺機器や装置類の損害に対してはその責を負いません。
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