カムダイバータ CDV 版7

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- C0101-505 版7
直角方向転換装置
カムダイバータ
取扱説明書
〈保証書付〉
CDV
● ●
本製品を正しくお使いいただくため、ご使用の前には必ず本書をよく読み、内容 を充分理解してください。 また、本書は必要なときにすぐ使えるよう、いつでも取り出せる場所に大切に 保管してください。
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- カムダイバータの使用条件
必ず本条件の範囲内でカムダイバータを使用してください。
本条件範囲外で使用するとカムダイバータの故障の原因となりま すのでご注意ください。 また、本条件範囲外でもご使用可能な場合もありますので、弊社 までお問い合わせください。
1.負荷時カムダイバータ昇降運転時の条件(図1参照)
(1)搬送物をのせて昇降運転する場合は、必ず定格の許容積載質量(搬送物質量+装置質量)以下で、 搬送物の重心が常にカムダイバータのテーブルの中心付近に位置するように使用してください。 搬送物の重心がテーブルの中心部より著しく外れた位置にある場合、ホイールアームの変形や 機械本体の破損などを起こすおそれがあります
(2)上昇・下降時のホイールレバーの移動範囲は常にR(図1参照:モータの出力軸すなわち両サイドに チェーンをかけている側を正面に見て上昇時反時計回り方向・下降時時計回り方向)で昇降運転し てください。 ※負荷時にホイールレバーの移動範囲L(上昇時時計回り方向、下降時反時計回り方向)で昇降運転 をするとカムダイバータが故障する場合がありますのでおやめください。特に試運転時ホイール レバーを一回転させて昇降運転させる場合はご注意ください。 ※無負荷での昇降運転時のホイールレバーの移動範囲R・Lの制限はありません。但し上昇距離240㎜ の機種のホイールレバーの移動範囲はRのみです。機械的にロックされておりますので移動範囲L での昇降運転はできません。Lでの昇降運転を行うとモータが故障する場合がありますので同機種 の制御は特にご注意ください。
<図1>カムダイバータ昇降時のホイールレバーの移動範囲
L(要注意)
減速機出力軸
R
減速機出力軸
180°(上昇端位置)
180°(上昇端位置)
90°
270°
0°(下降端位置)
ホイールレバー
ホイールレバー
0°(下降端位置)
L : 減速機出力軸側から見て左半分を ホイールレバーが移動する場合 (上昇時:時計回り・下降時反時計回り)
R : 減速機出力軸側から見て右半分を ホイールレバーが移動する場合 (上昇時:反時計回り・下降時時計回り)
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- 2.中間停止位置による乗移り方向の制限(図2参照)
(1)上昇端・下降端での乗移り方向の制限はありません。 (※但し上昇距離240の機種はB・D方向のみとする) (2)搬送物がカムダイバータ上を移動する場合、搬送物 の重心がテーブルの中心線付近を通過するようにし てください。 搬送物の重心がテーブルの中心線より著しく外れた 位置を移動した場合、ホイールアームの変形や機械 本体の破損などを起こすおそれがあります。 (3)全機種中間停止位置での乗移りは図2のB・D方向のみ とします。 ※但し、機種と中間停止位置によっては図2のB・D方 向であっても、乗移り不可の場合があります。 (下表1を参照してください。) (4)中間停止位置で搬送物を図2のA・C方向に乗り移りさ せた場合、故障するおそれがありますので、この方向 での使用は避けてください。
<図2>搬送物の乗移り方向
D
C
A
出
を移 動
側 力軸
B
R:
右
を 半分
移動
L:
分 左半
表1
本体型式 CDV-0507A,B CDV-0512A CDV-0512B CDV-0518A,B CDV-0524A CDV-0524B CDV-1007A CDV-1007B,C CDV-1012A,B CDV-1018A CDV-1018B CDV-1024A,B CDV-2007A,B CDV-2007C,D B・D方向乗移り可能な範囲 0~70 (全上昇距離乗移り可) 0~20 0~30 0~20 0~40 0~20 100~120 90~120 220~240 200~240 50~70 乗移り禁止範囲
(mm)
―― 20以上100未満 30以上90未満 ―― 20以上220未満 40以上200未満 20以上50未満 ―― ―― 30以上150未満 30以上150未満 50以上190未満 20以上50未満 ――
全上昇距離乗移り 可能な上限質量(kg) 500 400 450 500 400 450 900 1000 1000 700 800 900 1900 2000
0~180 (全上昇距離乗移り可)
0~70 (全上昇距離乗移り可) 0~120 (全上昇距離乗移り可) 0~30 0~30 0~50 0~20 150~180 150~180 190~240 50~70
0~70 (全上昇距離乗移り可)
【表1の補足説明】
① B、D方向乗移り可能な範囲
この範囲内であれば最大許容積載質量での乗移りが可能な範囲を表しています。 乗移り方向がB、D 以外の場合はお問合せください。
② 乗移り禁止範囲
この範囲内の位置では最大許容積載質量での乗移りができません。 搬送物の質量を右欄の「全上 昇距離乗移り可能な上限質量」以下にすれば使用可能です。
③ 全上昇距離乗移り可能な上限質量
全ストロークに亘って使用可能な搬送物の上限質量を表しています。 B,Dの方向であれば、この質 量以下で全ストロークでの使用が可能です。 ただし、カムダイバーター上に取付けるコンベヤ等固定 の装置類の重量は規定の範囲内とします。
乗移り禁止範囲 乗移り可能範囲 乗移り可能範囲
機種や使用条件により使用可能な場合がありますので詳しくは弊社までお問い合わせください。
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- はじめに
このたびは、弊社カム ダイバータをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 本製品は、コンベヤライン内の90度方向転換部に用いる電動カム方式を採用した昇降装置です。 高い信頼性と安定性を備えた方向転換部専用の昇降装置です。
本製品の機能を充分に発揮し、安全に正しくお使いいただくため、使用される前には必ず本書 をよくお読みください。 本書は以下の項目で構成されています。 • 安全上の注意事項 • 製品概要 • 運搬・設置 • 配線・運転 • 保守・点検 • 故障対応 • 品質保証について
本製品の保証書は本書の最終ページに記載されています。 必要事項が記入されているかを必ず確認してください。
お願い
※当製品を一次的に購入されたお客様が、当製品を貴社が製作する機械・装 置等に組み込んで他のお客様に販売される場合は、必ず本取扱説明書を最終 的に使用されるお客様までお届け下さいますようお願い申し上げます。
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- 取扱説明書に関する注意事項
•本製品を使用される前には、必ず本書をよく読んでいただき、内容 について充分に理解してください。 •本書は必要なときにすぐ使えるよう、いつでも取り出せる場所に大
切に保管してください。
•製品本来の使用方法および、本書で指定した使用方法を厳守してく
ださい。
•本書の安全に関する指示に対しては、指示内容を理解した上で必ず
従ってください。
•本製品を運搬・設置および使用する場合は、必ず関連する法律を
遵守してください。
取扱説明書について
• 本書の内容は、製品の性能・機能の向上等により将来予告なしに変更することがあります。 • 本書の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止しています。 • 本製品を一次的に購入されたお客様と、実際にこの機械をお使いになるお客様とが異なる場合 は、必ず本書を最終的に使用されるお客様が保管して利用されるようにして下さい。 • 本書を破損、若しくは紛失した場合には、弊社までお問い合わせください。 • 本書の内容について疑問点や不明点がある場合は、必ず弊社までご確認ください。 〈お問い合わせ先〉株式会社メイキコウ本社 または、最寄の弊社営業事業所までご連絡 ください。※電話番号および住所は、本書裏面に掲載されています。
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- 安全に正しくお使いいただくために
警告表示について
本書では、製品を正しくお使いいただき、作業者への危害や財産への損害を未然に防止するため、 下記に示す3つの警告表示を使用して注意を促しています。 それぞれの表示が示す内容は次のとおりです。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が死亡または重傷を負うこと が想定される内容を示しています。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が重傷または傷害を負うこと が想定される内容を示しています。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が傷害を負うことが想定され る内容、および物的損害の発生することが想定される内容を示しています。
製造物責任について
弊社納入品を日本国【海外の場合はその仕向国】外に移設して、自ら使用し、若しくは第三者に 使用させる場合、または、弊社納入品を修理、改造して自ら使用し、若しくは第三者に使用させ る場合に、人的および物的損害に係わる製造物責任の問題が発生したときは、かかる損害が貴社 への引渡し時に有していた弊社納入品の欠陥に基づいて発生したことを貴社により証明された 場合を除いて、貴社の責任と負担においてこれを解決され、弊社はこの問題に係わる費用負担を 免れるものとさせていただきます。
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- 警告・指示事項
本製品を使用される前に、以下の警告・指示事項をよく読み、指示に従ってください。
運搬・設置時の注意事項
カム ダイバータをつり上げる場合には、絶対にテーブル または上部フレームにフックを掛けないでください。
テーブルまたは上部フレームをつり上げた場合、 カム ダイバータが破損する恐れがあります。
カム ダイバータをフォークリフトで運搬する場合は、 必ずテーブルを最下降端まで降ろし、フォークリフト のつめに下部フレームの全面を載せてください。
下部フレームの一部がフォークリフトのつめに載っていな い場合、本体が落下し、機器の破損や重大な事故につなが る恐れがあります。また、フォークリフトのつめの先端で、 カム ダイバータ内部の機器を壊さないように充分注意して ください。
カム ダイバータは屋内の雨水等がかからない乾燥した 場所に設置してください。
雰囲気温度-10℃~40℃、湿度20%~80%RHの範囲で 結露がないところでお使いください。カム ダイバータ のギヤードモータやその他の機器に雨水が侵入した場 合、機器の損傷や感電事故をおこすおそれがあります。
テーブルに溶接にて加工作業を行う場合は、直接溶接機 のアースをテーブルに取り付けてください。
テーブルにアースを取り付けず、テーブル以外の場所に取り付け 溶接作業をした場合、溶接電流がカム ダイバータ内を通過し、 電装機器の破損や電線の焼損などによりテーブルが落下 する恐れがあります。
必ず、設置面が水平で強固な基礎の上にカムダイバータの 下部フレーム全体が均等に接するように据付けてください。
設置面が水平でない基礎の上に据付けますとカムダイバータ の下部フレームに歪みが生じることで、上部フレームと昇降 レバー先端のホイールとの間に隙間ができて故障の原因となります。
配線時の注意事項
配線を行う前には、電源を切ってください。
電源を切らずに作業を行った場合、誤作動による事故や 感電を起こすおそれがあります。
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- 端子BOXへの配線は短絡に注意し、必ずアース工事を行っ てください。
アース工事を行わない場合は、感電の恐れがあります。
端子BOX内の端子との接続は、相数・電圧・相順を間違 えずに行ってください。
相数・電圧・相順を間違って接続した場合、過熱による火災 の発生や、けがの恐れがあります。また機械の故障の原因 ともなります。
モータの保護のため、必ず回路内にサーマルリレー を取り付けてください。
サーマルリレーを取り付けずに定格電流値以上の電流が流れ ますと、モータが焼ける恐れがあります。
一次側の電圧は、モータの許容範囲内に設定してください。
許容範囲を越えますと、テーブルが上昇しなくなったり、 上昇速度が低下します。 又、モータが発熱し、機械の故障や火事の恐れがあります。 一次側の電圧の許容範囲は、カム ダイバータの電源電圧の +10%~-5%です。
使用時の注意事項
カム ダイバータの運転中は、テーブル面の下に手や足 を近づけたり、入れないでください。
テーブルに挟まれると、甚大な事故につながるおそれが あります。
カム ダイバータを使用する際には、必ず機種ごとに指定 された最大積載質量を厳守してください。
最大積載質量は「許容積載質量」として、テーブル側面に 表示してあります。 この数値は搬送物とテーブル上に取 付けるコンベヤ等の装置類の重量の合計です。 故障の原 因となりますので規定の数値を超えないように使用して下 さい。
搬送物、装置類は規定の範囲以下で使用してください。
故障の原因となりますので、絶対に搬送物、装置類ともに 規定の重量を越えて使用しないでください。 <例> 搬送物 + 装置類 ≦ 許容積載質量
550kg 50kg 600kg
550kg + 50 = 600kg × 500kg + 100 = 600kg ○
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- ページ: 9
- 積載物は、原則としてテーブルに均等に載るように 使用してください。
積載物が偏って載せられた場合、転倒や機器の損壊 の恐れがあります。
ギヤードモータが停止状態でのブレーキの開放は、 絶対になさらないでください。
ブレーキのみを開放すると、テーブルが落下し、機械の 故障やけがの恐れがあります。
減速機付モーターの出力軸の回転方向は規定通りに設 定して下さい。
出力軸の回転方向はR(右半面)の往復運転を基本とし、本 書巻頭の注意書きを参照して設定してください。 詳しく はお問い合わせください。
保守・点検時の注意事項
保守・点検作業は、必ずテーブルを最下降端まで 下降させ、テーブル上の積載物をすべて撤去して から行ってください。 テーブルを最下降端まで下降できない場合は、上 部フレームをチェーンブロック又はクレーン等で 落下しない様固定してください。
この対策を実施されない場合は積載物・上部フレーム が落下し、けがの恐れがあります。
保守・点検作業時は、必ず電源を切り、本体が停止 してから行ってください。
電源を入れた状態で点検作業を行うと、誤動作による 事故や及び感電を起す恐れがあります。
ギヤードモータは分解しないでください。
分解しますとギヤードモータが故障し、テーブルが落下 する恐れがあります。
点検作業は本書の内容と本製品を熟知した方を作 業責任者として、必ず複数の作業者で実施して下 さい。
単独でこれらの作業を行うと、不測の事故に際して怪我の 度合いや機器の損傷を大きくするおそれがあります。
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- 警告ラベルについて
警告ラベルの内容は、基本的に本書に記載された警告・指示事項の一部と同様です。 警告ラベルは、本製品を使用する際、常に注意を喚起するためのものです。 このため、 本製品の据付場所や使用方法などにより、警告ラベルの視認性が悪い場合には、本書に添 付された予備の警告ラベルを容易に確認できる場所に貼り付けてください。 カム ダイバータ本体には、次の3種類の警告ラベルが貼りつけられています。 梱包を解いたら、すぐにこれら警告ラベルの貼付場所を確認してください。 (下記の警告ラベルはいずれも原寸より縮小されています。)
(1)MSL-001-J 警告 (許容積載質量 警告ラベル)
許容積載質量 1200kg
(2)はさまれ警告ラベル
許容積載質量以上を載せるとテーブルが 落下する恐れがあります。絶対に許容積載 質量以下でご使用ください。
警 告
はさまれる恐れあり。 運転中は機械に絶対に 触れないこと。
(3)巻き込まれ警告ラベル
警 告
指・手を巻き込まれる 恐れあり。 運転中は機械に絶対に 触れないこと。
(4)軸回転方向と乗移り方向注意喚起ラベル
注意
図1
180° 90°
必ず下記条件の範囲内でカムダイバータを使用してください。下記条件範囲外で使用するとカムダイバータの故障の原因となりますのでご注意ください。 また、下記条件範囲外でもご使用可能な場合もありますので弊社までお問い合わせください。 MCD-001-J ○L 版1-1
減速機出力軸
<負荷時カムダイバータ昇降運転時の条件>
①搬送物をのせて昇降運転をする場合は、定格の許容積載質量(搬送 物質量+装置類質量)以下で、搬送物の重心が常にカムダイバータの テーブルの中心付近にあること。 ②上昇・下降時のホイールレバーの移動範囲は常にR(図1参照:モー タの出力軸すなわち両サイドにチェーンをかけている側を正面に見 て、上昇時反時計回り方向・下降時時計回り方向)で昇降運転して ください。 ③無負荷での昇降運転時のホイールレバーの移動範囲R・Lの制限はあ りません。(240㎜上昇距離の機種は除く) ④240㎜上昇距離の機種のホイールレバーの移動範囲はRのみです。機 械的にロックされており、移動範囲 Lでの昇降運転はできません。
図2
L
D
<中間停止位置による乗り移り方向の制限>
C
出力 軸側
0°
ホイールレバー
減速機出力軸
180° 270°
A
R
0°
B
①上昇端・下降端での乗り移り方向の制限はありません。 ※但し上昇距離240㎜タイプの乗り移り方向は、図2の B・ D方向のみとします。 ②全機種、中間停止位置での乗り移りはB・D方向のみと します。※但し中間停止位置によっては、乗り移り方 向がB・D方向であっても不可の場合があります。詳細 は取扱説明書を参照ください。※中間停止位置で搬送 物を図2のA・C方向に乗り移りさせると、カムダイバー タが故障する場合がありますので、おやめください。
ⅸ
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- ページ: 11
- 目 次
ページ
1. 製品概要 ......................................
1
1.1 構造図................................................ 1 1.2 本体型式一覧表....................................... 2 1.3 下部フレームの取付用穴............................... 5
1.3.1 下部フレームの取付用穴加工図............................... 5 1.3.2 取付用穴寸法............................................... 5
2. 運搬・設置 .
..................................
6
2.1 運搬................................................. 6
2.1.1 吊り上げによる運搬......................................... 6 2.1.2 フォークリフトによる運搬................................... 7
2.2 設置................................................. 8
2.2.1 設置条件................................................... 8
3. 配線・運転 .
..................................
9
9
3.1 電気回路図..........................................
3.2 配線・運転方法 ..................................... 10 3.3 リミットスイッチの調整方法 ......................... 12
4. 保守・点検 .
..................................
13
4.1 点検................................................. 13
4.1.1 日常点検(目視による点検)................................. 13 4.1.2 定期点検................................................... 13 4.1.3 禁止事項................................................... 14
5. 故障対応
..................................
15 16
6. 品質保証について ..............................
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- 1. 製品概要
1. 製品概要
カム ダイバータの各部の名称は以下のとおりです
1.1 構造図
ストローク70・120・180㎜の機種
サブアーム (70㎜ストロークの機種のみ) ギヤードモータ
内蔵型リミットスイッチ (オプション仕様)
テーブル はさまれ警告ラベル 巻き込まれ警告ラベル 上部フレーム 許容積載質量警告ラベル
下部フレーム リミットスイッチ シャフト 端子箱 チェーン ホイール ホィールレバー 軸受 スプロケット 銘板(型式・機番を表示) ホイールカバー
取付用穴 本体を固定するための穴。 (詳細は3頁参照。)
ストローク240㎜の機種 軸受 ホイール
ホイールカバー チェーン スプロケット
ホィールレバー
1
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- ページ: 13
- 1. 製品概要
1.2 本体型式一覧表
モータ容量
本体質量
収縮高さ
500
搬送物質量 kg
上昇 距離 H1 mm 70
本体型式 (旧型式)
上昇時間 sec
テーブル 寸法 W×L mm 600×700 600×800 600×900 600×1000
H mm 193
上部 フレーム 寸法 W1×L1 mm 580×668
下部 フレーム 寸法 W2×L2 mm 600×552
手配コード
旧手配コード
kW 0.2
50Hz
60Hz
kg 91 93 95 96 CDV-0507A-06-07 CDV-0507A-06-08 CDV-0507A-06-09 CDV-0507A-06-10 CDV-0507B-07-07 CDV-0507B-07-08 CDV-0507B-07-09 CDV-0507B-07-10 CDV-0507B-08-07 CDV-0507B-08-08 CDV-0507B-08-09 CDV-0507B-08-10 CDV-0512A-07-07 CDV-0512A-07-08 CDV-0512A-07-09 CDV-0512A-07-10 CDV-0512B-08-07 CDV-0512B-08-08 CDV-0512B-08-09 CDV-0512B-08-10 CDV-0518A-07-08 CDV-0518A-07-09 CDV-0518A-07-10 CDV-0518B-08-08 CDV-0518B-08-09 CDV-0518B-08-10 CDV-0524A-07-09 CDV-0524A-07-10 CDV-0524B-08-09 CDV-0524B-08-10 CDV-05A-06-07 CDV-05A-06-08 CDV-05A-06-09 CDV-05A-06-10 CDV-05B-07-07 CDV-05B-07-08 CDV-05B-07-09 CDV-05B-07-10 CDV-05B-08-07 CDV-05B-08-08 CDV-05B-08-09 CDV-05B-08-10
CDV-0507A (CDV-05A)
4
3.5
CDV-0507B (CDV-05B)
193
0.2
4
3.5
700×700 700×800 700×900 700×1000 800×700 800×800 800×900 800×1000
680×668
700×552
98 100 102 104 100 103 105 107
120
CDV-0512A
228
0.4
3.5
3
700×700 700×800 700×900 700×1000
680×668
700×552
128 130 132 134
CDV-0512B
228
0.4
3.5
3
800×700 800×800 800×900 800×1000
780×668
800×552
138 140 142 145
180
CDV-0518A
280
0.4
5
4.5
700×800 700×900 700×1000
680×768
700×654
177 180 182
CDV-0518B
280
0.4
5
4.5
800×800 800×900 800×1000
780×768
800×654
190 192 194
240
CDV-0524A
322
0.4
6.5
6
700×900 700×1000
680×870
700×668
238 240
CDV-0524B
322
0.4
6.5
6
800×900 800×1000
780×870
800×668
254 256
警告ラベルの許容積載質量は搬送物と装置類の合計の数値を 表しています。 搬送物と装置類 ともに規定の質量を越えて 使用することはできません。
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- ページ: 14
- 1. 製品概要
1.2 本体型式一覧表
モータ容量
本体質量
収縮高さ
1000
搬送物質量 kg
上昇 距離 H1 mm 70
本体型式 (旧型式)
上昇時間 sec
テーブル 寸法 W×L mm 600×800 600×900 600×1000 600×1100
H mm 227
上部 フレーム 寸法 W1×L1 mm 580×764
下部 フレーム 寸法 W2×L2 mm 600×630
手配コード
旧手配コード
kW 0.4
50Hz
60Hz
kg 136 138 141 143 CDV-1007A-06-08 CDV-1007A-06-09 CDV-1007A-06-10 CDV-1007A-06-11 CDV-1007B-07-08 CDV-1007B-07-09 CDV-1007B-07-10 CDV-1007B-07-11 CDV-1007C-08-08 CDV-1007C-08-09 CDV-1007C-08-10 CDV-1007C-08-11 CDV-1007C-09-08 CDV-1007C-09-09 CDV-1007C-09-10 CDV-1007C-09-11 CDV-1012A-07-09 CDV-1012A-07-10 CDV-1012A-07-11 CDV-1012B-08-09 CDV-1012B-08-10 CDV-1012B-08-11 CDV-1018A-07-10 CDV-1018A-07-11 CDV-1018B-08-10 CDV-1018B-08-11 CDV-1024A-07-10 CDV-1024B-08-10 CDV-10A-06-08 CDV-10A-06-09 CDV-10A-06-10 CDV-10A-06-11 CDV-10B-07-08 CDV-10B-07-09 CDV-10B-07-10 CDV-100-07-11 CDV-10C-08-08 CDV-10C-08-09 CDV-10C-08-10 CDV-10C-08-11 CDV-10C-09-08 CDV-10C-09-09 CDV-10C-09-10 CDV-10C-09-11
CDV-1007A (CDV-10A)
3.5
3
CDV-1007B (CDV-10B)
227
0.4
3.5
3
700×800 700×900 700×1000 700×1100
680×764
700×630
146 149 151 154
CDV-1007C (CDV-10C)
227
0.4
3.5
3
800×800 800×900 800×1000 800×1100 900×800 900×900 900×1000 900×1100
780×764
800×630
155 159 162 165 159 162 166 169
120
CDV-1012A
257
0.75
3.5
3
700×900 700×1000 700×1100
680×852
700×703
228 231 234
CDV-1012B
257
0.75
3.5
3
800×900 800×1000 800×1100
780×852
800×703
241 244 247
180
CDV-1018A
302
0.75
5.5
5
700×1000 700×1100
680×952
700×803
269 272
CDV-1018B
302
0.75
5.5
5
800×1000 800×1100
780×952
800×803
286 289
240
CDV-1024A CDV-1024B
350
0.75
6.5
5.5
700×1000 800×1000
680×952 780×952
700×738 800×738
324 345
警告ラベルの許容積載質量は搬送物と装置類の合計の数値を 表しています。 搬送物と装置類ともに規定の質量を越えて使 用することはできません。
3
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- 1. 製品概要
1.2 本体型式一覧表
モータ容量
本体質量
収縮高さ
2000
搬送物質量 kg
上昇 距離 H1 mm
本体型式 (旧型式)
上昇時間 sec
テーブル 寸法 W×L mm 600×1100 600×1200 600×1300 600×1400
H mm 279
上部 フレーム 寸法 W1×L1 mm 580×1060
下部 フレーム 寸法 W2×L2 mm 600×898
手配コード
旧手配コード
kW 0.75
50Hz
60Hz
kg 254 256 259 261 CDV-2007A-06-11 CDV-2007A-06-12 CDV-2007A-06-13 CDV-2007A-06-14 CDV-2007B-07-11 CDV-2007B-07-12 CDV-2007B-07-13 CDV-2007B-07-14 CDV-2007C-08-11 CDV-2007C-08-12 CDV-2007C-08-13 CDV-2007C-08-14 CDV-2007D-09-11 CDV-2007D-09-12 CDV-2007D-09-13 CDV-2007D-09-14 CDV-2007D-10-11 CDV-2007D-10-12 CDV-2007D-10-13 CDV-2007D-10-14 CDV-2007D-11-11 CDV-2007D-11-12 CDV-2007D-11-13 CDV-2007D-11-14 CDV-20A-06-11 CDV-20A-06-12 CDV-20A-06-13 CDV-20A-06-14 CDV-20B-07-11 CDV-20B-07-12 CDV-20B-07-13 CDV-20B-07-14 CDV-20C-08-11 CDV-20C-08-12 CDV-20C-08-13 CDV-20C-08-14 CDV-20D-09-11 CDV-20D-09-12 CDV-20D-09-13 CDV-20D-09-14 CDV-20D-10-11 CDV-20D-10-12 CDV-20D-10-13 CDV-20D-10-14 CDV-20D-11-11 CDV-20D-11-12 CDV-20D-11-13 CDV-20D-11-14
CDV-2007A (CDV-20A)
5
4
CDV-2007B (CDV-20B)
279
0.75
5
4
700×1100 700×1200 700×1300 700×1400
680×1060
700×898
268 271 274 277
CDV-2007C (CDV-20C)
279
0.75
5
4
800×1100 800×1200 800×1300
780×1060
800×898
282 286 289 292
70
800×1400 CDV-2007D (CDV-20D) 279 0.75 5 4 900×1100 900×1200 900×1300 900×1400 1000×1100 1000×1200 1000×1300 1000×1400 1100×1100 1100×1200 1100×1300 1100×1400 880×1060 900×898
297 301 304 308 301 305 309 313 306 310 314 319
警告ラベルの許容積載質量は搬送物と装置類の合計の数値を 表しています。 搬送物と装置類ともに規定の質量を越えて使 用することはできません。
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- 1. 製品概要
1.3 下部フレームの取付用穴
カム ダイバータは、予め下部フレームの4箇所に本体を固定するための穴を加工 してありますのでこの穴を利用して本体を固定して下さい。 特にご指示がない限り下表の寸法にて穴加工をいたしております。
1.3.1 下部フレームの取付用穴加工図
リミットスイッチ 端子箱
f 223
リミットスイッチドグ 端子箱
c
a L2 190 111
5 90
55 45
e
b W2 4-φd
リミットスイッチドグ
※カムダイバータ設置時は上図に示すリミットスイッチ及び 端子箱の位置に注意して設置してください。
1.3.2 取付用穴位置と穴寸法
本体型式 CDV-0507A CDV-0507B CDV-0512A CDV-0512B CDV-0518A CDV-0518B CDV-0524A CDV-0524B CDV-1007A CDV-1007B CDV-1007C CDV-1012A CDV-1012B CDV-1018A CDV-1018B CDV-1024A CDV-1024B CDV-2007A CDV-2007B CDV-2007C CDV-2007D W2 600 700 700 800 700 800 700 800 600 700 800 700 800 700 800 700 800 600 700 800 900 e 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 b 500 600 600 700 600 700 600 700 500 600 700 600 700 600 700 600 700 500 600 700 800 L2 552 552 552 552 654 654 668 668 630 630 630 703 703 803 803 738 738 898 898 898 898 c 16 16 16 16 17 17 29 29 20 20 20 20 20 21.5 21.5 29 29 29 29 29 29 a 520 520 520 520 620 620 610 610 590 590 590 663 663 760 760 680 680 840 840 840 840 φd 12 12 12 12 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 15 f 31 31 83 83 82.5 82.5 184 184 80 80 80 124.5 124.5 174.5 174.5 174.5 174.5 124 124 124 124
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- ページ: 17
- 2. 運搬・設置
2. 運搬・設置
2.1 運搬
カム ダイバータの運搬は、必ずテーブルを最下降端まで降ろした 状態で行ってください。
テーブルを上げた状態で運搬すると、思わぬ事故につながり、けがを するおそれがあります。
2.1.1 吊り上げによる運搬
カム ダイバータを吊り上げて運搬する場合は、以下の手順に従ってください。
1 2 3
テーブルを最下降端まで降ろします。 吊りフック用穴に吊りフック(シャックル等)を掛けます。 吊りフックにロープを通し、ロープが抜けないようにしっかりと固定します。
ロープ 下部フレーム
吊りフック 吊りフック用穴
以上の作業を確実に行った後、カム ダイバータを吊り上げて運搬してください。 ● 吊りフック用穴が使用できない場合
1 2
テーブルを最下降端まで降ろします。 下部フレームの下にロープを通します。
以上の作業を確実に行った後、カム ダイバータをバランスを取りながら吊り上げて運搬 してください。
6
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- ページ: 18
- 2. 運搬・設置
カム ダイバータをつり上げる場合には、絶対にテーブルまたは 上部フレームにフックを掛けないでください。
テーブルまたは上部フレームをつり上げた場合、カム ダイバータが 変形する恐れがあります。
ロープ
2.1.2 フォークリフトによる運搬
カム ダイバータをフォークリフトを使用して運搬する場合は 以下の手順に従ってください。
1 テーブルを最下降端まで降ろします。 2 フォークリフトのつめに下部フレーム全面を載せます。
以上の作業を確実に行った後、フォークリフトを操作し、カム ダイバータを運搬してください。
フォークリフトで運搬する場合は、フォークリフトのつめに下部フ レーム全面を載せてください。
下部フレームの一部がフォークリフトのつめに載っていない場合、本体が 落下し、機器の破損や重大な事故につながるおそれがあります。また、フォ ークリフトのつめが内部に入り込み、内部の機器を破損するおそれがありま す。
7
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- ページ: 19
- 2. 運搬・設置
2.2 設置
2.2.1 設置条件
警告
(1) カム ダイバータは、屋内に設置してください 周囲温度は-10℃~40℃、周囲湿度は20%~85%RHの範囲内です。 (2) 結露・氷結がない場所に設置してください。 (3) 屋外や水場に設置され、ギヤードモータやその他の機器に水入った場合、機械の故障や 感電を起こすおそれがあります。 (4) 爆発のおそれのある雰囲気の中には、カム ダイバータを設置しないでください。 爆発や火災が起こり、けがや死亡のおそれがあります。 (5) 腐食性のガスや、塵埃を含まない場所に設置ください。 (6) テーブルに溶接にて加工作業を行う場合は、溶接機のアースを直接テーブルに取り付けて ください。 テーブルにアースを取り付けず、カム ダイバータのテーブル以外の場所に取り 付けた場合、溶接電流がカムダイバータを通過し、電装機器の破損や電線の焼損により、テ ーブルが 落下するおそれがあります。 (7) コンベヤやターンテーブル等の装置をテーブル上に取り付ける場合は、これらの装置の質量 は下記の質量以内にしてください。 装置質量 ≦ 許容積載質量 - 搬送物質量(※) 許容積載質量を越える負荷をかけた場合、カム ダイバータの故障またはテーブルの上昇・ 下降ができなくなる場合があります。 ※搬送物の質量は、最大搬送物質量以下としてください。 (8) コンベヤやターンテーブル等の装置をテーブル上に取り付ける場合は、これらの装置の寸法 は、テーブル寸法の範囲内としてください。 また、保守点検の為に取り外しができるよう にしてください。 テーブル寸法を越える装置を設置された場合、搬送物の乗り移り時にオー バーハング荷重が生じ、 カム ダイバータが故障・破損するおそれがあります。
必ず、設置面が水平で強固な基礎の上にカムダイバータの 下部フレーム全体が均等に接するように据付けてください。
設置面が水平でない基礎の上に据付けますとカムダイバータ の下部フレームに歪みが生じることで、上部フレームと昇降レバー 先端のホイールとの間に隙間ができて故障の原因となります。
8
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- ページ: 20
- 3. 配線・運転
3. 配線・運転
3.1 電気回路図
下図の電気回路図は、弊社標準仕様の場合のマグネット駆動、正逆運転、インチング仕様 の一例です。 ギヤードモータ、ブレーキおよびリミットスイッチは、端子箱まで結線してあります。 お客様による端子箱への配線は、必ず下記の電気回路図に従って行ってください。 注)カム ダイバータはブレーキ付モータを採用しています。ブレーキを開放せずに運転を 続けると、モータが故障する可能性があります。モータとブレーキは必ず連動する様に 回路を組んでください。
■ 電気回路図〈動力電圧:3相 AC200V/操作電圧:単相 AC200V 0.75kWの場合〉
注)モータ容量0.2と0.4kWの場合は、下回路図中の整流器の3がありません。
イ
N FB
ニ
VR
OLR : 過負荷保護装置 MC : 電磁接触器 LS : リミットスイッチ
端子BOX
E R S T MC-DN MC-UP MC-DN
BD1
N 2 3 整流器 1 4
* *
BA1 BA2 U1 V1 W1 E
B
M
ホ
F 250A 1A
MC-UP
OLR-1
M
PB-UP OLR-1 PB-DN MC UP MC-DN 1 2 3 4
LS-UP
LS-DN
ハ
MC DN
MC-UP
注 イ:過電流遮断器(NFB) 1) イ~ホの機器は、お客様にて用意してください。 ロ:電磁開閉器(MC+OLR) 2) 端子箱内の*印については工場出荷時に配線済みです。 ハ:押しボタンスイッチ(PB) 3) リミットスイッチは、カムダイバータ昇降時には閉回路となり、最高または最低高さ ニ:バリスタ(VR) の停止位置にて、それぞれ開回路となります。 ホ:ヒューズ(F) 4) バリスタと過負荷保護装置は必ず取付けて下さい。 5) カムダイバータは、正逆運転を基本として下さい。(※上昇距離240mmの機種については正逆運転のみ) 6) 正相で電源をつないだ場合、ホイールレバーは右方向(減速機を正面に見て時計回り)に回転しますので、通常この方向を下降 動作側としてください。 7) 上昇距離240mmタイプは上下両端にストッパーがあるため、ホイールレバー移動範囲は、必ずRの昇降運転(ホイールレバーの 回転が上昇時は左回転、下降時は右回転の正逆運転)になるように制御してください。 詳細は次頁の配線・運転方法を参照 してください。 240mmタイプは納品時は下降位置にありますので試運転等をする場合は、必ずホイールレバーを左回転で上昇 させてください。 右回転で上昇の操作をした場合ホイールレバーがストッパーによりロックされ、上昇しないどころか故障 の原因となります。 これとは逆に上昇位置から左回転で下降の操作を行った場合もホイールレバーがストッパーによりロック 状態となり、故障の原因となりますので注意してください。 ※※運転方向については巻頭の「カムダイバータの使用条件」を参照願います。※※
9
※動力電圧、操作電圧、モータ容量(kW)、操作方法が異なる場合は、弊社にお問い合わせください。
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- ページ: 21
- 3. 配線・運転
3.2 配線・運転方法
・配線を行う前には、必ず電源を切ってください。
電源を切らずに作業を行った場合、誤作動による事故や感電を起こす おそれがあります。
・端子箱への配線は短絡に注意し、アース工事を行ってください。
アース工事を行わない場合、感電を起こすおそれがあります。
・端子箱内の端子との接続は、相数・電圧・相順を間違えずに 行ってください。
相数・電圧・相順を間違って接続した場合、過熱による火災の発生や、 けがのおそれがあります。また機械の故障の原因にもなります。
・モータの保護のため、サーマルリレーを取り付けてください。
サーマルリレーを取り付けない状態で定格電流値以上の電流が流れた 場合、モータが焼けるおそれがあります。
・一次側の電圧は、ギヤードモータの許容範囲内に設定してください。
電圧が許容範囲を越えた場合、テーブルが上昇しなくなったり、上昇速度 が低下します。 また、ギヤードモータの発熱により、機械の故障や火災 を引き起こすおそれがあります。
一次側の電圧の許容範囲は、カム ダイバータの電源電圧の+10%~-5%です。
(1) 上昇時のギヤードモータの回転方向は、通常はギヤードモータ出力軸側から見てR(右半分)側を 正逆運転するようにして下さい。(巻頭のⅰ頁参照) 特に240mmストロークの機種はL(左半分) 側の運転ができない構造になっていますので注意してください。(本書9頁注意書きの6)参照) 各部の損傷を避けるため、必ず無負荷状態で試運転を行なって回転方向を確認した後に本格運転 を行って下さい。 (2) 接地線(線番号E)は、感電防止のため必ず接地してください。 接地工事は、D種接地(接地抵抗100Ω以下)とし、専用接地としてください。 (3) 制御回路は、急制動回路を使用してください。 左 9ページの電気回路図を基に、MC-UP、MC-DNをBD1に配線し、急制動回路で使用して ください。 接点の保護のため必ずバリスタを取り付けてください。 (4) 端子箱に接続するケーブルは、下表のサイズのものを使用してください。
ギヤードモータ・ブレーキ リミットスイッチ 接 地 線
2.0mm 以上
2 2
0.75mm 以上 2.0mm 以上
2
(5) 一次電源との接続には、短絡保護のため過電流遮断器(ブレーカ)を設置してください。 ● 設置する過電流遮断器の定格電流は、15Aのものを使用してください。 但し、この定格電流値 15Aは、カム ダイバータ単体に1つのブレーカを設ける場合にのみ適用となります。 ● 1つのブレーカに、カム ダイバータとこれ以外の複数の装置を接続する場合には、ブレーカは 20Aのものを使用してください。 但し、この時のモータ定格容量の総計は2.2kW以下になる 様に設定してください。
10
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- ページ: 22
- 3. 配線・運転
(6)ギヤードモータの保護のため、過負荷保護装置(サーマル)を取り付けてください。
型
式
CDV-0507A・B
CDV-0512A・B CDV-0518A・B CDV-0524A・B CDV-1007A・B・C 0.4kW 2.4A/2.0A
CDV-1012A・B CDV-1018A・B CDV-1024A・B CDV-2007A・B・C・D 0.75kW 3.9A/3.4A
ギヤードモータ容量 サーマル設定値(50Hz/60Hz)
0.2kW 1.3A/1.1A
(注)本製品は上昇時、表記のサーマル設定値を瞬間的に超える場合がありますが、昇降時の平均電流はこの値に満たない ため、過負荷保護装置(サーマル)は表記の値で設定してください。
(7)ブレーキ制御に使用する接点の保護には、下表の容量のバリスタを取り付けてください。
型
式
CDV-0507A・B CDV-0512A・B CDV-0518A・B
CDV-0524A・B CDV-1007A・B・C
CDV-1012A・B CDV-1018A・B CDV-1024A・B CDV-2007A・B・C・D
ギヤードモータ電源 バリスタ電圧 バリスタ定格電力
AC200V
50Hz/60Hz
430V~470V 0.2W 0.4W
(8)配線終了後、無負荷で試運転を行い、回転方向、リミットスイッチの動作に異常がないことを確認して ください。 (9)ギヤードモータを起動させる回数は、1時間に120回以内にしてください。
・乗移り時は搬送物の重心がテーブルの中心部を通るように使用 して下さい。
乗移り時は搬送物がテーブルの中心部を通るようにしてください。 軸 の回転方向と乗移り方向により、乗移り可能な重心の範囲が変りますの で添付の技術資料を参照して最適な操作方法や設置方法を選定してくだ さい。
・昇降時は搬送物の重心がテーブルの中心部に位置するように 使用して下さい。
搬送物の重心がテーブルの中心部から偏った位置に置かれた場合、ア ームにかかるモーメントが大きくなり、機械を破損するおそれがあり ます。
・240ストロークの機種は。出力軸側から見て右半分の間で運転し てください。
特殊なアーム構造のため、左半分の領域での運転はできません。 無理 に回転させた場合、テーブルの落下による衝撃が生じ、機械本体の損傷 や搬送物の脱落など甚大な事故につながるおそれがあります。
11
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- ページ: 23
- 3.配線・運転
3.3 リミットスイッチの調整方法 1 カムダイバーターの電源を切ります。 2 ドグと本体の位置関係が判別できるようにマーカーなどで印を付けます。 3 ドグを固定するボルトを少しだけ緩め、現在位置を基準にドグの位置を調整し仮締めします。 4 電源を入れて上昇の操作をし、目的の高さになっているか確認します。 5 目的の高さになっていなければ、上記1、3、4の作業を繰り返し行います。 6 調整が終りましたら、ボルトをしっかりと締めて下さい。
リミットスイッチの調整シロは概ね10㎜程度です。 この範囲を超えて調整する場合はドグを変更する必要があります。 詳しくは 弊社までお問い合わせください。
ストローク70mm, 120mm, 180mmの場合
リミットスイッチ
上昇端側ドグ
下降端側ドグ
リミットスイッチ リミットスイッチ ストローク240mmの場合
上昇端側ドグ
下降端側ドグ
リミットスイッチ
標準機で使用しているリミットスイッチの製造元及び型番は以下の通りです。 製造元 : オムロン 型 番 : D4N-212G
12
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- ページ: 24
- 4. 保守・点検
4. 保守・点検
保守・点検作業を行う場合には、はじめに以下の事項を実施し、安全を確認後、作業を開始して ください。 • 機械に巻き込まれにくい服装を着用し、頭部の保護具および安全靴を使用してください。 • 作動油によるスリップや、つまづきによる転倒を防止するため、作業区域周辺の清掃や 整理整頓をしてください。 • 保守・点検中であることを明示した看板等を目立つ所に掛けてください。 • テーブルを最低高さまで下降させてください。テーブルを最低高さまで下降できない場合は、 上部フレームをチェーンブロック又はクレーン等で落下しない様固定してください。 • テーブル上の積載物は、すべて撤去してください。 • 必要時以外は、カム ダイバータの電源を切ってください。
4.1 点検
カム ダイバータを長く、安全にお使いいただくために、日常点検および定期点検を行ってください。
• 異常が発見されたら直ちに運転を中止してください。
異常が発見されたら直ちに運転を中止し、本書15頁の『故障対応』を 参照し、状況に応じて弊社までお問い合わせください。
異常が完全に排除されるまでは、カム ダイバータを使用しない • でください。
異常を放置したままカム ダイバータを使用すると、機器の破損だけで なく、思わぬ事故につながるおそれがあります。 問い合わせ先 株式会社メイキコウ 最寄りの弊社営業事業所までご連絡ください。 (電話番号および住所は本書裏面に掲載されています。)
4.1.1 日常点検(目視による点検)
日常点検項目は以下のとおりです。 • カム ダイバータの外観上に異常はないか。 • カム ダイバータの内部に異物が入っていないか。 特に上部フレームのホイール走行面上に障害物 となるものはないか。 • 各ケーブルに損傷はないか。 • テーブルの上昇・下降は、良好か。 • カム ダイバータの構成機器に、異常音はないか。 • ブレーキの開放・動作に異常はないか。
4.1.2 定期点検
定期点検項目は、テーブルの取り付けボルトをはずし、テーブルをはずして点検してください。 上昇下降動作50,000回ごと、または6ヶ月ごとのいずれか早い方で、日常点検より詳細にチェック してください。 • ボルト、ナットにゆるみはないか。 • 端子台および接続部に、ゆるみはないか。 • ギヤードモータ・ブレーキのギャップ点検・調整 (調整方法については、添付の減速機取扱説明書を参照ください。)
13
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- ページ: 25
- 4.1.3 禁止事項
ギヤードモータは分解しないでください。
故障の原因となりますので絶対に分解しないでください。ギヤードモータが 故障するとテーブルが落下するおそれがあります。
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- ページ: 26
- 5. 故障対応
5. 故障対応
故障と思われる現象が発生した場合は、直ちにカム ダイバータの使用を中止してください。 故障と思われる場合の想定される原因および対策を下記の一覧に記しますので故障対応の際の参考と してください。
故 障 原 因 対 策
1. 上昇しない 又は 下降しない ★リミットスイッチの配線を 最高高さ・最低高さを設定している リミットスイッチの配線が逆になっている。 入れ替える。 電磁開閉器の故障 リミットスイッチの故障 配線の断線 異物のかみ込み 過負荷保護装置が、トリップしている。 ★電磁開閉器の取替 ★リミットスイッチの取替 ★配線の取替 ○異物を取り除く ★トリップした原因を取り除いた後、 リセットする。 ★●配線の取替 ★●端子の増し締め
2. 上昇・下降速度が 極端に遅い。 又は 上昇・下降時に 振動する。
ギヤードモータが単相運転になっている。
ブレーキが開放されていない。 1. ブレーキ配線の断線 2. 整流器の故障 3. ブレーキギャップの調整不良 ギヤードモータの故障 ★1. ブレーキ配線の取替 ★2. 整流器の取替 ★3. ブレーキギャップの調整 ○ギヤードモータの取替 ★リミットスイッチの取替
3. 最高高さ・最低高さ にて停止しない。 4. 上昇・下降時の異常音
最高高さ・最低高さを設定している リミットスイッチの故障又は、接点の溶着 ホイールとホイールカバー接触部の グリス不足 ブレーキギャップの調整不良
○グリスを給脂
5. 停止時に自然に下降する 6. 停止させてもテーブル が止まらない
○ブレーキギャップの調整
電磁開閉器の接点の溶着
★電磁開閉器の取替
※ブレーキギャップの調整方法、ギヤードモータに関する異常および故障については、 添付の減速機取扱説明書を参照ください。 ※上表で●印がついている項目については大変危険ですので、お客様自身では絶対に行わないでください。 ★印がついている項目については電気工事師免許所有者の指導のもとで複数の作業者で行って下さい。 素人の方の単独での作業は非常に危険ですので、絶対に行わないでください。 ○印の項目については機械を熟知し、本取扱説明書の内容を充分に理解された方を責任者として複数の 作業者で行って下さい。
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- 6. 品質保証について
6. 品質保証について
お買い上げいただいたカム ダイバータを安心してお使いいただくため、以下のとおり品質を保証い たします。但し、当該製品に起因する周辺機器や装置類の損害に対してはその責を負いません。
お買い上げ頂きました弊社製造のカム ダイバータについて下記の保証を致します。
1.保 証 期 間
保証期間はカム ダイバーターを納入した日(保証書の発行日)から1ヶ年とします。
2.保 証 内 容
通常の取扱いにおいて、万一保証期間内に故障が生じ、弊社がその欠陥を 認めた場合、無償で修理いたします。 但し,日本国内のみ適用いたします。
3.適 用 除 外
(1) 誤った使用により生じた故障。 (2) お客さまでの改造や、使用される方の責に帰する故障と認められる場合。 (3) 火災や天災などによる不可抗力の故障。 (4) 事故によって生じたものと認められる場合。 (5) 本保証書の提示がない場合。 (6) 本保証書に納入日の記載がない場合。 (7) 本保証書が改ざんあるいは偽造されたものと認められた場合。 保証期間内であっても、上記7項のいずれかに該当する場合は、修理に掛る全ての費用を 申しうけます。
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