カムダイバータ CDV 版7

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- 3. 配線・運転
3.2 配線・運転方法
・配線を行う前には、必ず電源を切ってください。
電源を切らずに作業を行った場合、誤作動による事故や感電を起こす おそれがあります。
・端子箱への配線は短絡に注意し、アース工事を行ってください。
アース工事を行わない場合、感電を起こすおそれがあります。
・端子箱内の端子との接続は、相数・電圧・相順を間違えずに 行ってください。
相数・電圧・相順を間違って接続した場合、過熱による火災の発生や、 けがのおそれがあります。また機械の故障の原因にもなります。
・モータの保護のため、サーマルリレーを取り付けてください。
サーマルリレーを取り付けない状態で定格電流値以上の電流が流れた 場合、モータが焼けるおそれがあります。
・一次側の電圧は、ギヤードモータの許容範囲内に設定してください。
電圧が許容範囲を越えた場合、テーブルが上昇しなくなったり、上昇速度 が低下します。 また、ギヤードモータの発熱により、機械の故障や火災 を引き起こすおそれがあります。
一次側の電圧の許容範囲は、カム ダイバータの電源電圧の+10%~-5%です。
(1) 上昇時のギヤードモータの回転方向は、通常はギヤードモータ出力軸側から見てR(右半分)側を 正逆運転するようにして下さい。(巻頭のⅰ頁参照) 特に240mmストロークの機種はL(左半分) 側の運転ができない構造になっていますので注意してください。(本書9頁注意書きの6)参照) 各部の損傷を避けるため、必ず無負荷状態で試運転を行なって回転方向を確認した後に本格運転 を行って下さい。 (2) 接地線(線番号E)は、感電防止のため必ず接地してください。 接地工事は、D種接地(接地抵抗100Ω以下)とし、専用接地としてください。 (3) 制御回路は、急制動回路を使用してください。 左 9ページの電気回路図を基に、MC-UP、MC-DNをBD1に配線し、急制動回路で使用して ください。 接点の保護のため必ずバリスタを取り付けてください。 (4) 端子箱に接続するケーブルは、下表のサイズのものを使用してください。
ギヤードモータ・ブレーキ リミットスイッチ 接 地 線
2.0mm 以上
2 2
0.75mm 以上 2.0mm 以上
2
(5) 一次電源との接続には、短絡保護のため過電流遮断器(ブレーカ)を設置してください。 ● 設置する過電流遮断器の定格電流は、15Aのものを使用してください。 但し、この定格電流値 15Aは、カム ダイバータ単体に1つのブレーカを設ける場合にのみ適用となります。 ● 1つのブレーカに、カム ダイバータとこれ以外の複数の装置を接続する場合には、ブレーカは 20Aのものを使用してください。 但し、この時のモータ定格容量の総計は2.2kW以下になる 様に設定してください。
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