パレットフローシリーズ

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- C0101-521
版1
パレットフローシリーズ
取扱説明書
警 告
◆ご使用になられる前に本書をよくお読み頂き、内容を充分にご理解ください。 ◆この取扱説明書は大切に保管しておいてください。 ◆本書を破損・紛失した場合は直ちに弊社に請求してください。 ◆本書の内容に不明点や疑問が生じた場合にはご使用になられる前に 必ず弊社までお問い合わせください。 ◆必ず本書の指示通りの方法で取り扱ってください。
あたらしい“つなぎ”のご提案をいたします。
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- 目
次
目 次 はじめに・製造物責任について 1.はじめに 2.取扱説明書の使い方、保管の仕方 3.重要注意事項 4.製造物責任について 安全上の注意事項 1.運搬時の注意事項 2.据付時の注意事項 3.警告ラベルについて 4.使用時の注意事項 5.給油・点検。調整時の注意事項 製品概要 1.パレットチェーンフロー 2.パレットチェーンライブローラフロー 3.パレットフリクションアキュマフロー 4.パレットゼロプレッシャアキュマフロー 3.カムダイバータ搭載用チェーンコンベヤ 4.カムダイバータ搭載用タンデムライブローラコンベヤ 給油・点検・調整 1.給油 2.点検 3.調整 1) チェーンの調整 ① チェーンコンベヤ(タイプ 01)の場合 ② チェーンコンベヤ(タイプ 02)の場合 ③ チェーンライブローラ、フリクションアキュマフロー、 ④ ゼロプレッシャアキュマフローの場合 ④ タンデムチェーンライブローラの場合 2)フリクションスプロケットの駆動力調整 故障対策 1.故障の原因と対策 保証書
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11 12 12 12 13 14 15 16 16 17 17 18 19 20 21 最終頁
URL : http://www.meikikou.co.jp/ E-mail : webmaster@meikikou.co.jp
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- はじめに・製造物責任について 1.はじめに
このたびはコンベヤ、パレットフローシリーズをお買い上げ頂き誠にありがとうございます。 本機を正しく安全にお使い頂くために、この取扱説明書の内容を充分にご理解頂いた上で 使用してください。 この取扱説明書において、アラートシンボルマーク(
△
!
)及び警告サイン(『警告』、『注意』)は、
下記に記す意味を表しています。 安全確保の上で特に重要な事柄ですので、意味を充分理解 して頂いた上で作業、操作を行ってください。 本書に記された注意事項や手順と異なった方法で操作や作業を行った場合、重大な事故や故障 に結びつく恐れがあります。 このアラートシンボルマークは、この製品の使用に際し、使用される方や周囲の方に 危害を及ぼす恐れがある事項や誤った操作について注意を喚起しています。 このアラートシンボルマークが付いている指示を注意深く読み、その指示に 従ってください。
警 告
本書の注意事項を厳守しないと、死亡または重大な事故に結びつく可能性がある場合
注 意
本書の注意事項を厳守しないと、損傷を受ける可能性が想定される場合や、 製品などの物的な損傷を引き起こす可能性が想定される場合
※注意事項として記した事項でも、状況によっては重大な事故や故障に結びつく可能性が ※ありますので、いかなる場合でも本書に記された指示に従ってください。
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- はじめに・製造物責任について
2.取扱説明書の使い方、保管の仕方
(1) この取扱説明書は、コンベヤを安全にお使い頂くために、安全上の注意事項、製品概要 操作方法、点検、故障対策、警告ラベルについて解説しています。 (2) この取扱説明書は、お手元に大切に保管し、繰り返しお読みください。 (3) 当製品をお買い上げ頂いたお客様と使用されるお客様が異なる場合は、 必ず実際にお使いになられるお客様にこの取扱説明書をお渡しください。 (4) 当製品の保証書は最終頁にございます。 必要事項が記入されているかどうか必ず 確認してください。 記入漏れなどがありましたら、お手数でも弊社までお知らせください。 (5) 本書を破損、紛失した場合は直ちに弊社に請求してください。 (6) 本書の内容について疑問点や不明点がある場合には、お手数でも弊社まで確認して下さい。 また、疑問点や不明点が明確になるまでは絶対に操作しないで下さい。
3.重要注意事項
(1) コンベヤの改造、変更について 本機納入後、改造、変更を行うときは、必ず事前に弊社にお問い合わせ下さい。 お客様がご自身で改造・変更を加えたことによって生じたトラブルについて弊社は 一切の責を負いかねますので予めご了承下さい。 (2) コンベヤの転売、貸与について コンベヤを転売または貸与される場合は、本取扱説明書を必ず転売先または貸与先に お渡し下さい。 (3) 安全作業の適任者について お客様の社内規定に基づき、または安全管理責任者の方により、この取扱説明書の内容と 機械を熟知された方を保守点検作業の責任者として選任してください。 作業は責任者の方の指示により複数の作業者によって行ってください。 (4) 仕様変更について 改良により本書に記載されている内容と異なる場合がありますので予めご了解下さい。 (5) 安全作業をする為の記載について 本書はお客様が安全にコンベヤを取り扱うことができるように細心の注意を払って 編集しております。 細部まで読み落としがないよう、熟読してください。
4.製造物責任について
弊社が製造した製品を日本国【海外の場合はその仕向国】外に移設して,自ら使用し、もしくは 第三者に使用させる場合、または、弊社が製造した製品を修理、改造して自ら使用し、もしくは 第三者に使用させる場合に、人的及び物的損害に関わる製造物責任の問題が発生した時は、 かかる損害が貴社への引渡し時に有していた弊社製品の欠陥に基づいて発生したことを 貴社により証明された場合を除き、貴社の責任と負担においてこれを解決され、弊社はこの 問題に関わる一切の費用負担を免れるものとさせていただきます。
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- 安全上の注意事項 1.運搬時の注意事項
警 告
(1) 本機を移動、運搬するときは極力クレーンをお使い下さい。 止むを得ずその他の重機を お使いになる場合は機械のバランスに充分に注意して運搬してください。 (2) 運搬作業は必ず有資格者の方が行ってください。 (3) 吊り具、ワイヤー、ロープなどはコンベヤの重量に充分耐えられるもので、亀裂や損傷、腐食 がないものをお使い下さい。 (4) コンベヤを吊り上げるときは左右のバランスをとり、重心が偏らないように細心の注意を 払って吊り揚げてください。 (5) クレーンの急激な挙動により、コンベヤの損傷や事故を引き起こす恐れがありますので クレーン等の操作は丁寧に行ってください。 (6) フォークリフトでの運搬は極力避けてください。 やむを得ずフォークリフトを使用する場合は 左右のバランスをとり、コンベヤの左右のフレームが均等にフォークリフトの爪にかかっている ことを確認してから運搬してください。 コンベヤの脚が床に接触しないよう床と脚の間の クリアランスを充分にとり、フォークリフトの爪をできる限り下げて運搬してください。
2.据付時の注意事項
警 告
(1) アース接地工事 感電や漏電事故を防止するため、確実にアース工事をしてください。 アース線は第 3 種アース、接地抵抗 100Ω以下としてください。 アース線は単独で接地してください。 電気溶接機や放電加工機などのアース線が 建物の鉄骨に接地してある場合は、絶対にコンベヤのアース線を鉄骨に接続しないで下さい。 (2) 配線の入れ替え 感電する恐れがありますので配線の入れ替えはモータと 1 次側の両方の電源を切ってから 行ってください。
注 意
(3) 保守エリアの確保 コンベヤの据付場所周辺に保守エリアを確保してください。 充分な保守エリアが確保 できない場合、保守、点検作業が行き届かなくなり、コンベヤの耐用年数に影響を 及ぼします。 (4) 設置場所の周囲環境 コンベヤは屋内の雨水や埃、油等がかからない清浄で乾燥した場所に設置してください。 周辺の環境温度は 0℃~40℃で、相対湿度 75%以下の結露しない場所に設置してください。 また、故障の原因になりますので、振動を発生する機械、装置の近くには設置しないで下さい。 (5) 据付場所の床面 据付場所の床面は、強固で水平な凹凸面がない平滑な場所に設置してください。 (6) レベル調整 レベル調整は必ずスタンドのアジャストボルトで行ってください。 3
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- 安全上の注意事項 2.据付時の注意事項
注 意
(7) フレームの接続 フレームを接続する場合はチェーンレールを基準に上下、左右のズレがないように据付けて ください。 チェーンレールのレベルがあっていない場合、継目にチェーンが引掛かり コンベヤフレームの変形や破損、チェーンの断烈などを引き起こす恐れがあります。 (8) チェーンの接続 機械の長さが 3000mm を超えるものはフレームを分割して出荷いたしますので、チェーンは お客様にて接続願います。 (9) チェーンの連結方法(チェーンの長さ調整) ジョイントリンク ①チェーンコンベヤの場合
ピンプレート 上図の順番を間違えないように連結してください。 一度使用したワリピンは再度使用しないで下さい。
ワリピン
②チェーンライブローラフロー、フリクションアキュマフロー、ゼロプレッシャアキュマフローの場合 ジョイントリンク クリップの取り付け方向にに注意!!
ピンプレート クリップ
チェーン進行方向
クリップの取付はラジオペンチ等で挟みこむようにして取付けます。 クリップを取付ける方向はチェーンの進行方向に対して反対方向に挿入してください。 また、クリップはコンベヤの外側(フレーム側)に取付けるようにしてください。 クリップは外側に取付
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- 安全上の注意事項 2.据付時の注意事項
注 意
(9) 搬送方向の確認と修正 ワークの搬送方向はチェーンコンベヤでは減速機方向(下図参照願います。) チェーンライブローラ、アキュマフローはドリブン側の方向になります。 搬送方向が違って いる場合は速やかに配線を入れ替えてください。 機器の損傷を防ぐため搬送方向を 確認する場合は少しづつコンベヤを動かすようにしてください。 チェーンコンベヤ (PCC 01 タイプ)
搬送方向
減速機 (駆動部)
チェーンコンベヤ (PCC 02 タイプ) 搬送方向
減速機 (駆動部)
チェーンライブローラフロー(PCL) フリクションアキュマフロー(PAC) ゼロプレッシャアキュマフロー(PZP) 搬送方向
減速機 (駆動部)
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- 安全上の注意事項 3.警告ラベルについて
コンベヤフレームには安全確保のための注意事項や危険行為に対する警告を表すラベルが 貼り付けてあります。 必ずラベルが貼り付けてある位置を確認してください。 本機に貼り付けられた ラベルを剥したり、汚したりしないで下さい。 ラベルはどこからでも見やすいように障害となるものを コンベヤの横に置かないで下さい。 ラベルが汚れたりはがれたりした場合は、弊社に請求してください。 警告ラベル請求の際は下表のラベル番号(①~⑩)にてご指示下さい。
ラベルの種類と意味する内容
パレットフローシリーズのフレーム側面には以下に示す警告ラベル、注意ラベルが貼り付けてあります。 それぞれが意図する内容を充分ご理解頂き、正しく,安全にお使い下さい。
◆警告ラベル
ラベル 表示と意味する内容 番号 ① チェーン及びスプロケットに手や指を 巻き込まれる恐れがあります。 (運転中は絶対に機械に触らないこと!)
警告
②
チェーン及びスプロケットに手や指を 巻き込まれる恐れがあります。 (カバーを外したままで運転しないこと!)
警告
③
ベルトに手や指を手や指を巻き込まれる 恐れがあります。 (運転中は絶対に機械に触らないこと!)
警告
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- 安全上の注意事項 3.警告ラベルについて
◆警告ラベル
ラベル 番号 ④
表示と意味する内容 バランスを崩し転倒、またはコンベヤから 落下する恐れがあります。 (絶対にコンベヤの上に乗らないこと!)
注意
⑤
ローラピッチが狭いため、手や指を 巻き込まれる恐れがあります。 (運転中は機械に絶対に触れないこと!)
注意
⑥
感電する恐れがあります。 (内部に触れないこと!)
警告
⑦
挟まれ、死亡または重傷の恐れが あります。 (絶対に内部に入ったり可動部に 触れたりしないこと!)
警告
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- 安全上の注意事項 3.警告ラベルについて
◆警告ラベル
ラベル 番号 ⑧ 表示と意味する内容 挟まれる恐れがあります。 (運転中は機械に絶対に触れないこと!)
警告 注意
⑨
周期的な動きによって、挟まれる恐れが あります。 (可動部に絶対に触れないこと!)
注意
⑩
空気源を遮断しても残圧で動くことがあり、 挟まれたり、死亡または重傷を負う 恐れがあります。 (完全に残圧をぬくこと!)
警告
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- 安全上の注意事項 4.使用時の注意事項
◆全般的な注意事項
警 告
① 濡れた手で電源スイッチやモータに触れないこと。 感電する恐れがあります。 ② コンベヤ稼働中は、ローラ回転部、チェーン、ベルト等可動部に触れたり、近づいたり しないで下さい。 回転部に巻き込まれたり、挟まれたりして重大な事故に繋がる恐れがあります。 ③ 保護カバーを外した状態でコンベヤを動かさないで下さい。 保護カバーを外した状態で使用すると重大な事故に繋がる恐れがあります。 保護カバーが破損した場合は直ちに新品と交換してください。 ④ 段取り替えや保守点検作業を行うときは,必ず電源及びエアー源を遮断してから 行ってください。 電源やエアー源を入れたまま作業をすると感電や誤作動により重大な事故に 繋がる恐れがあります。 必ず電源またはエアー源を遮断して下さい。 また、作業中に第 3 者による誤操作を防止するためコンベヤ及び電源部、操作パネル、制御盤 などに点検作業中である旨を記した看板を視認性のよい場所に掲げてから作業を開始 してください。 取扱説明書の内容とコンベヤの構造を熟知した方を責任者として、複数の 作業者で綿密に連絡を取りながら作業をしてください。 ⑤ モータなど電気機器の保守点検作業を行うときは必ず電源を遮断してください。 電源を投入したまま作業をすると感電する恐れがあります。 ⑥ 電源ケーブルは、損傷防止のため絶縁性がある強固なカバーで被覆してください。 電源ケーブルに亀裂や断烈が生じた場合、感電や漏電により重大事故に繋がる 恐れがあります。 ⑦ 電源を遮断しても不注意に各機器に触れないで下さい。 モータなどは過熱している場合があり、不注意に触れると火傷を負う恐れがあります。 ⑧ コンベヤの周辺に障害となるものを置いたり、床面が滑らないよう水や油等はきれいに拭取り 常に清浄な状態にしておいてください。 転倒などにより不意にコンベヤの可動部に触れたり、巻き込まれたりすることにより重大な事故 に繋がる恐れがあります。 また、周辺に置かれた物の倒壊や崩落によりコンベヤに重大な 損傷を与える恐れがあります。 ⑨ 点検作業を行うときは周囲の状況を確認し、安全に作業できる足場や充分なスペースを確保 してから作業を開始してください。 足場が不安定だったり、作業スペースが不充分な場合、作業性が著しく低下するばかりでなく、 重大な事故に繋がる恐れがあります。 ⑩ 機械の改造をしないで下さい。 弊社にて最適の状態で調整してありますので、お客様で改造した場合、性能の低下や 機械の損傷を招く恐れがあります。 また、弊社にてはかかる改造に関しての一切の 責任を負いません。 ⑪ 使用開始前に、この取扱説明書を熟読して、充分に内容を理解してください。 どの様な作業をされる場合でも本書に記された手順を遵守してください。 手順を無視して作業をされた場合、重大な事故やコンベヤの損傷を招く恐れがあります。
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- 安全上の注意事項 4.使用時の注意事項
◆全般的な注意事項
警 告
⑫ 安全管理責任者の方は作業者が心身ともに万全の状態でコンベヤの操作や作業に当たるよう 指導してください。 作業者の方が体調不良のまま作業に当たった場合、誤操作によるコンベヤの損傷や転倒など による重大事故に繋がる恐れがあります。 ⑬ 稼働中のコンベヤや周辺から異物を除去する場合は、必ずコンベヤの電源を切って から行ってください。 コンベヤを運転したまま異物の除去作業を行った場合、回転部に巻き込まれたり 可動部に挟まれるなど、重大事故を招く恐れがあります。 また、自動運転中はコンベヤが停止していても不意に起動し、事故に繋がる恐れが ありますので、自動運転中はコンベヤの中や周辺への立ち入りはしないで下さい。
注 意
⑭ 運転中に異常音や作動に異常が発生した場合は直ちに運転を中止し、異常個所の点検、修復 をしてください。 異常個所の修復がされないまま運転を続けた場合、本体や周辺機器に重大な影響を及ぼす 恐れがあります。 ⑮ ゼロプレッシャアキュマフローの空気圧調整 ゼロプレッシャアキュマフローのブレーキユニットのエア圧力設定は必ず規定値以下に設定して ください。 下表の最大圧力設定値を超えた場合、ローラやその他の機器を損傷する恐れが あります。 ゼロプレッシャアキュマフローのブレーキユニットエア圧力設定値 型 式 標準エア圧力設定値 最大エア圧力設定値 PZP500 0.15MPa(1.5kgf/cm2) 0.2MPa(2.0kgf/cm2) PZP1000 0.2MPa(2.0kgf/cm2) 0.25MPa(2.5kgf/cm2)
⑯ フリクションアキュマフロー及びゼロプレッシャアキュマフローの取扱上の注意点 フリクションアキュマフローとゼロプレッシャアキュマフローは各ローラにフリクションプレートが 内蔵されています。 フリクションプレートに油や水が進入した場合、フリクションプレートが スリップを起し、ワークを正常に搬送できなくなりますので、この部分に油や水が入らないように 注意してください。 万が一油や水が入った場合はローラを外してフリクションプレートを洗浄し 完全に乾燥させてからお使い下さい。 ⑰ 搬送方向 標準仕様の搬送方向は P5 を参照してください。 搬送方向が違っている場合は直ちに 運転を中止し、モータのリード線を入れ替えて正規の搬送方向に改めてください。
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- 安全上の注意事項 5.給油・点検・調整時の注意事項
給油・点検・調整などの作業を行う時は以下の警告、注意の事項を遵守してください。
警 告
① 給油・点検・調整などの作業を行う時は必ず電源を切ってください。 コンベヤの操作電源と 1 次側の両方の電源を切り、付属のエアー機器等があればこれらも 完全に停止していることを確認してから作業を行ってください。 ② 自動運転モードの解除 自動運転モードが設定されている場合はコンベヤが停止していても不意に作動することがあり ますので、全ての制御を停止してください。 ③ 空圧機器の残圧除去 空圧機器などは残圧により、暴走することがありますので残圧を抜いて、完全に動きが止まる のを確認してから作業を開始してください。 ④ コンベヤを動かしながらの給油は絶対にしないで下さい。 手足、衣服などが巻き込まれる恐れがあり、大変危険ですから絶対にしないで下さい。 ⑤ 搬送物の撤去 搬送物が落下する恐れがありますので、コンベヤの上に載っている全ての搬送物を撤去して から作業をしてください。
注 意
⑥ モータの回転方向の確認 モータの配線を外したときは、復帰後、機器の損傷を防ぐため、モータを僅かに動かし、 回転方向を確認してください。 ⑦ 異常個所の放置厳禁 異常が発見された場合は、異常の原因を究明し、異常個所が完全に復旧されるまでは絶対に 運転しないで下さい。 ⑧ 調整終了後の処置 チェーンなどの調整をした後は必ず減速機の取り付けボルト、テンションのロックナットを 締めてください。 また、チェーンカバーは必ず取付けてください。
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- 製品概要 1. パレットチェーンフロー(PCC)
◆標準仕様
型 式 PCC60 No.60 フラット 500 PCC80 PCC80A
チェーンタイプ 搬送能力(目安) kg/m モータ容量(kW) 電 源 搬送速度(m/min)
No.80 フラット No.80 アタッチ付 1000 1000 0.2、0.4、0.75(各 2 台使用) 三相 200V 5~15(ただし PCC60 で 0.75kW、50Hz/6m/min と 60Hz/9m/min は除く)
◆各部名称
タイプ 01 :駆動部をコンベヤフレームの端に配置 テンション部 テンションスプロケット
駆動部
スタンド (オプション)
タイプ 02 :駆動部をコンベヤフレームの中間に配置 テンションスプロケット
駆動部+テンション部
スタンド (オプション)
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- 製品概要 2. パレットチェーンライブローラフロー(PCL) フリクションアキュマフロー(PAC) ゼロプレッシャアキュマフロー(PZP)
◆仕様
型 式 PCL500 PAC500 PZP500 500 φ60.5×2.3 No.50 0.4・0.75・1.5 PCL1000 PAC1000 PZP1000 1000 φ76.3×3.8 No.60 0.4・0.75・1.5
許容搬送質量(kg) ローラ寸法(㎜) チェーンタイプ モータ容量(kW) 電 源 搬送速度(m/min)
三相 200 V 5~15(ただし 1.5kW/60Hzで 5m/min の製作不可)
※ゼロプレッシャアキュマフローのブレーキユニットエア圧力設定値 型 式 PZP500 0.15MPa(1.5kgf/cm ) 0.2MPa(2.0kgf/cm )
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PZP1000 0.2MPa(2.0kgf/cm2) 0.25MPa(2.5kgf/cm2)
標準エア圧力設定値
注意
最大エア圧力設定値
通常は標準エア設定値で調整して下さい。 ブレーキの効きが低下した場合は上表の最大エア圧力設定値 の範囲内でエア圧力を調整してください。 これ以上の圧力で設定した場合ローラやその他の機器を破損する、 恐れがありますので、絶対にこの数値を超えないようにしてください。
◆各部名称
ドリブンスプロケット (上流側) ブレーキユニット (PZP のみ) キャリアローラ ドリブンスプロケット (下流側)
スタンド (オプション) テンション部 (オートテンション機構) テンションスプロケット
駆動部
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- 製品概要 2. カムダイバータ搭載用チェーンコンベヤ(PDC)
◆標準仕様
型 式 PDC05-01 PDC05-02 PDC10-01 PDC10-02 PDC20-01 PDC20-02
チェーンタイプ 許容積載質量(kg) モータ容量(kW) 電 源 搬送速度(m/min)
No.60 フラット 500
No.80 フラット 1000 0.2、0.4、0.75(各 2 台使用) 三相 200V 5~15
No.80 アタッチ付 2000
◆各部名称
駆動部内側取付(01)タイプ 駆動部 テンション部 テンション スプロケット
PDC05-01 PDC10-01 PDC20-01
カムダイバータ
駆動部外側取付(02)タイプ
PDC05-02 PDC10-02 PDC20-02
テンション部
テンション スプロケット
カムダイバータ
駆動部
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- 製品概要 3. カムダイバータ搭載用タンデムライブローラコンベヤ(PDT)
◆標準仕様
型 式 許容搬送質量(kg) ローラ寸法(㎜) チェーンタイプ 電 源 搬送速度(m/min) PDT05 500 φ60.5×2.3 No.40 PDT10 1000 φ76.3×3.8 No.50 三相 200V 5~15 PDT20 2000 φ89.1×3.8 No.60
◆各部名称
キャリアローラ テンションボルト
モータ
カムダイバータ
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- ページ: 16
- 給油・点検・調整
※給油・点検・調整等の作業をするときは安全上の注意(P3~P11)の事項を遵守して行ってください。
1. 給油
(1) チェーンへの給油方法 古い潤滑油をウエスなどで拭取ってください。 潤滑油をチェーンの内側にハケやオイラーで 満遍なく塗布してください。 余分な潤滑油は拭取ってください。 (2) チェーンレール、スプロケットへの給油 古い潤滑油をウエスなどで拭取ってください。 潤滑油をスプロケットの摩擦面にハケや オイラーなどで丁寧に塗布してください。 余分な潤滑油は拭取ってください。 (3) テンションブラケットへの給油(オートテンション機構付のコンベヤのみ) テンションブラケットの裏側へ潤滑油を給油してください。 給油が充分にされていないと オートテンション機構が正常に機能しなくなることがあります。 (4) 推奨する潤滑油 SAE30 (各メーカの SAE30 相当品) (5) アキュームコンベヤへの給油時の注意 フリクションアキュマフロー及びゼロプレッシャアキュマフローへ給油する場合、各ローラに 取付けたスプロケットとフリクションプレートの間の摺動面へは絶対に潤滑油やその他の油脂 等が侵入しないようにしてください。 この部分へ油脂が入った場合、正常にワークが搬送 できなくなります。
2. 点検
点検個所 チェーン 点検項目 緩みの有無 給油状態 スプロケットの芯ズレの有無 磨耗の有無 異常音、振動の有無 給油量の適否 油漏れの有無 温度上昇 異常音、発熱、振動の有無 取付ボルトの緩みの有無 形状変化の有無 異常音が発生していないか 各ボルトの緩みの有無 ロックナットの緩みの有無 点検要領 目視・触診 目視 目視 目視・触診 目視・触診・聴音 目視(オイルゲージ) 目視 触診 目視・触診・聴音 目視・触診 目視 聴音 目視・触診 目視・触診 備 考
ストレートエッジ使用
減速機
製造メーカの取扱説明書 参照
各軸受部
外観検査
※点検は始業前に必ず行ってください。 点検項目に 1 つでも異常が認められた場合は運転を ※開始せず、異常個所の改善を図った後、運転を開始してください。
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- ページ: 17
- 給油・点検・調整 3. 調整 1)チェーンのテンション調整
稼働開始後約 3 ヶ月間はチェーンの伸びがもっとも大きく発生しますので、チェーンの伸びの ④チェックを始業前に必ず行ってください。
①チェーンコンベヤの場合
テンションスプロケットの位置を変えることによってテンションを調整します。 アジャストスクリューのロックナットを緩め、アジャストナットを廻してテンションを調整してください。 調整ができましたら再びロックナットを締めてください。 アジャストナット ロックナット
アジャストスプロケット
アジャストスクリュー テンションブラケット
アジャストナット テンションスプロケット
アジャストスクリュー
テンションブラケット
ロックナット
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- 給油・点検・調整 3. 調整 1)チェーンのテンション調整
②チェーンライブローラ、フリクションアキュマフロー、ゼロプレッシャアキュマフローの場合
④(オートテンション機構付の場合) fig.1 のようにテンションブラケットがスライド用の長穴に沿ってインジケータとの間隔が詰まって きている場合は以下の要領でチェーンの長さを調整してください。 a. テンションスプロケットのアジャストスクリューについているアジャストナットをスプリング いっぱいまで締め込んでチェーンのテンションを緩めます。(fig.2 参照) b. チェーンを数リンクはずし、再度繋ぎます。(繋ぎ方は P4 参照) c. アジャストナットを緩め、テンションブラケットとインジケータの間隔が確保できているかどうか 確認してください。 d. チェーンの長さ調整が不適切でテンションブラケットとインジケータの間隔が充分確保でき ない場合は a~c までの作業を繰り返してください。 e. 調整が完了しましたら、アジャストナットとロックナットをテンションブラケット側に移動し、 緩んで動かないようにアジャストナットをロックナットで固定してください。 fig. 1 テンションスプリング 固定ナット オートテンション スプリング テンションスプロケット
テンションブラケット
インジケータ (赤)
インジケータ (赤)
※インジケータとテンションスプロケットのブラケットとの ※間隔が狭くなっている場合は調整が必要です。
アジャストスクリュー fig. 2 アジャストスクリュー
インジケータ (赤)
インジケータ (赤)
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- 給油・点検・調整 3. 調整 1)チェーンのテンション調整
③タンデムチェーンライブローラ(PDT)の場合
減速機をベースに固定しているボルト(4 本)を緩めます。 アジャストボルトのロックナットを緩め、2 本のアジャストボルトを左右均等に締め込んで、 チェーンを張ります。 また、スプロケットのアライメント(平行度)がとれていることを確認 してください。 チェーンの緩みがとれましたら、減速機を固定するボルトを緩まないように 確実に締め、最後にアジャストボルトのロックナットを固定してください。
減速機
減速機 固定ボルト
押ボルト用ロックナット
アジャストボルト
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- 給油・点検・調整 3. 調整 2)フリクションスローラの駆動力調整 (フリクションアキュマフロー)
通常の場合、駆動力(接線力)の調整は必要ありません。 特別のご指示がなければ工場出荷時には 駆動力を“M”(中間)で設定しております。 接線力は L(低)、M(中)、H(高)の 3 段階に調整できます。 接線力が低かったり、逆に接線力が強すぎる場合は以下の手順で接線力を調整してください。 <調整の手順> a.接線力を弱くする場合(H から M または L、M から L に変更する場合) バネピンを変更したい接線力の穴に予め挿入しておき、スプロケットと反対の方向から シャフト強く押しながら最初から差し込まれていたバネピンを抜き取ります。 b.接線力を強くする場合(L から M または H、M から H に変更する場合) スプロケットと反対の方向からシャフトを強く押し込みながら変更したい穴にバネピンを 挿入します。
フリクションスプロケット スプリング L M H
シャフト
※ このシャフトを 反対側から強く 押し込みます。
シャフトブラケット チェーン
フリクションプレート
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- 故障と対策 1.故障の原因と対策
症
状
原
因
対
策
備
考
モータが 回らない
電源が入っていない ヒューズが切れている サーマルが飛んでいる 配線の異常 モータの故障
減速機の発熱、 異常音発生 搬送物が 動かない コンベヤが 動かない
過負荷運転 減速機の故障 ローラの損傷 接線力不足.
電源を確認する ヒューズの交換 サーマルの復帰 断線の有無チェック、修理 モータの取扱説明書の指示 にしたがって修理,交換 過負荷を取り除く 減速機の取扱説明書の指示 に従って修理, 交換 ローラ交換 フリクションローラの フリクションアキュマフロー 接線力調整 ゼロプレッシャアキュマフロー フリクションプレートの洗浄 チェーン交換 フリクションローラの接線力 の調整 ローラ交換 テンションの調整 レールまたはチェーンの交換 異物の除去 回転部、摩擦部へ給油 フレームの修理、交換 アジャストボルト、シムによ るレベル調整 ガイドレールの調整、修理、 交換 給油、レール交換 レベル調整、レール交換
ドライブチェーンの断裂 ローラの変形、磨耗、破損 チェーンの緩み レールまたはチェーンの磨耗 レールへの異物の進入 給油不足 フレームの変形 据付レベル調整不良 ガイドレールの変形、 取付不良 給油状態不良 据付調整不良
搬送物が ノッキングする
搬送物の蛇行、 引掛り チェーンレールの 異常磨耗
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