エンデバーシリーズ 版24

- ページ:
- C0101-502
電動式シザーリフト
版24
エンデバーシリーズ
取 扱説明書 取扱説明書
〈保証書付〉
●本製品を正しくお使いいただくため、ご使用の前には必ず本書をよく読み、 内容を充分理解してください。 ●また、本書は必要なときにすぐ使えるよう、いつでも取り出せる場所に大切 に保管してください。
- ▲TOP

- ページ: 3
- 1. 製品概要
1.2 電気回路図
下図の電気回路図は標準仕様の場合(フットスイッチ・インチング運転)の制御回路を表わしています。
注意
各種モータ容量に適応する過電流遮断器の後に接続して使用してください。
弊社推奨:0.2~0.75kWの時15A,1.5~2.2kWの時30A
本ページに記載の制御回路は国内仕様(200V/220V)の回路です。 海外向け等、これと異なる場合は必ず弊社に問合せてください。
1.2.1 パンタアーム1段タイプ(E1)の電気回路図
バリスタ ZR
U1
S R T MC UP E
MC UP MC DN
B1
1段タイプ・2段タイプ共通事項
B
ブレーキ
U1 W1
2 1
3 4
B2
U V W
(注1) パンタアーム1段タイプとパンタアーム2段タイ プとでは、モータ結線のU相とW相が逆になって います。 (注2) 一次電源との接触はノーヒューズブレーカに本 頁に掲載されている電気回路図のR.S.Tを相順を 間違えずに行ってください。 間違えた場合は、 直ちに操作を止めて相を入れ換えてください。 故障の原因となりますので、誤った相での運転 は絶対にしないでください。 (注3) 一次側の電圧は、使用するモータの許容範囲内 に設定してください。 許容範囲を超えた場合、 上昇しなかったり、速度が著しく低下します。 また、モータが発熱し、機械の故障や火災を引 き起こす恐れがあります。 一次側の電圧の許 容範囲は、定格電圧(AC200V[50/60Hz]、 AC220V[60Hz])の+10%~-5%までです。間違え た場合は、直ちに操作を止めて相を入れ換えて ください。故障の原因となりますので、誤った 相での運転は絶対にしないでください。 (注4) LED-G(緑) 過電流検出時消灯(正常時点灯) LED-R(赤) 断線検出時点灯(正常時消灯)
(注1) U 1 V1
W1
MC DN 過電流検出器基板
M
リフト昇降
F-1 250V 1A
2 1
Brake
4 5
過電流検出器基板
1 (注5) 2 JP-S 10
過電流検出器
(注4)
LED-G(緑) LED-R(赤)
上昇
FS UP FS DN
1 3
LS UP LS DN
2 4
MC DN MC UP
MC UP MC DN
リフト上昇
下降 R2
リフト下降 S
1.2.2 パンタアーム2段タイプ(E2)の電気回路図
バリスタ ZR
U1
S R T MC UP E
MC UP MC DN
B1
U1 W1
2 1
3 4
B2
B
ブレーキ
(注1) U 1 W V1
(注5) JP-S(非常用ジャンパーコネクター)は弊社 サービス員のために設けた緊急時対応用の コネクターです。故障の原因となりますので、 お客様では、このコネクターは絶対に使用 しないでください。
V
W1 U MC DN 過電流検出器基板
M
リフト昇降
F-1 250V 1A
2 1
Brake
4 5
過電流検出器 1 (注5) 2 JP-S 10
過電流検出器基板
(注4)
LED-G(緑)
LED-R(赤)
上昇
FS UP FS DN
1 3
LS UP LS DN
2 4
MC DN MC UP
MC UP
リフト上昇
※下降端停止用リミットスイッチ(LS DN)はメーク 接点、上昇端停止用のリミットスイッチ(LS UP) はブレーク接点を使用しています。 それぞれの終点においては回路は開く(信号が Offになる)ように配線されています。 制御回路を組む場合はこの点に留意して回路を 設計してください。
下降
MC DN リフト下降
S
3
R2
- ▲TOP

- ページ: 4
- 1. 製品概要
1.2.3 回路を組むときの注意事項
1.電磁接触器の接点が溶着すると、シザーリフトが落下する危険があります。 電磁接触器は、モータ容量に見合ったものを使用して下さい。 また、接点状態は、 定期的に点検し、接点が荒れているようでしたら交換して下さい。
[参考] モータ容量 推奨電磁接触器 (三菱電機)
0.2~0.75kW 1.5kW 2.2kW
S-2×T10SD S-2×T20SD S-2×T25SD
2.異常発生時の装置保護の為に過電流検出器を取付けてください。 弊社が用意しています過電流検出器(オプション基板)を使用することもできます。 この場合は、弊社標準電気回路を参照の上、回路を組んで下さい。 3.ブレーキの接点が溶着すると、シザーリフトが落下する危険があります。ブレーキ回路の 接点容量は、下表を参照し、接点にはバリスタを取付けて下さい。また、接点の状態は、 定期的に点検し、接点が荒れている場合は交換して下さい。
[参考] モータ容量 ブレーキ回路の 接点容量(推奨) バリスタ最大 許容回路電圧 バリスタ 電圧 バリスタ 定格電力
0.2, 0.4kW 0.75kW 1.5, 2.2kW
DC 110V
0.5A 0.7A 1.5A AC300V
470V (423~517V)
0.25W 0.4W 0.6W
推奨バリスタ型式
・モータ容量0.2~0.75kWの場合:パナソニック ERZV10D-471 ・モータ容量1.5kW・0.22kWの場合:パナソニック ERZV14D-471
注意 注意 注意
ブレーキ接点保護用に取付けるバリスタは、必ず上記3項にある 仕様のものを使用してください。 CR形のスパークキラーを 取付けるとブレーキ用整流器が加熱し、破損します。
ブレーキ回路は必ず急制動回路を使用してください。
前頁の標準回路図及び34~35頁を参照し、急制動回路で制御してください。
上昇端、下降端のリミットスイッチが各々の位置を検出すると同時 に即時運転を停止するようにし、タイマーは使用しないでください。
1.2.4インバータで制御するときの注意事項
汎用タイプのインバータではトルク不足のためエンデバーを制御することができません。 『ベクトル制御型のインバータとDB抵抗』を使用してください。
1. インバータの選定に関する注意 (1) 推奨インバータ 三菱電機 E800 シリーズ (型式:FR-E820-* * * K) (2) インバータの容量は「電動式シザーリフト」に取り付けられているモータと同じか、もしくは1ランク 上までの容量を選定して下さい。2ランク以上の容量が必要な場合は、使用するインバータの仕様を 確認して下さい。また、インバータのメーカ、容量により、始動トルク、制動トルク特性が異なり ますので、注意して下さい。 (3)積載荷重、シザーリフトのストローク、動作サイクルによって、制動抵抗器(DB抵抗)の抵抗容量を 選定して下さい。 (4)モータの複数台運転は行えません。 (5)ブレーキ電源は、インバータの一次側に接続して下さい。 (6)インバータとモータ間の配線長は、30m程度までを目安として下さい。詳細は、使用される インバータの注意事項を参考にして下さい。
4
- ▲TOP

- ページ: 34
- 7. オプションの取扱方法、注意点
7.9 高頻度用ブシュ(HLブロンズ)
グリース給脂はおおむね1週間に1回程度行ってください。給脂が不充分な場合、急激に磨耗が 進み、ブシュが抜け落ち、ピンの折損やアームの損傷、あるいはアームの脱落などの故障に結び つくおそれがあります。また、定期的に点検し、押し出されるグリースへの金属粉の大量混入、 異常音発生や磨耗が認められる場合は速やかに部品を交換する必要がありますので、弊社まで お問い合わせください。
危険
危険ですので給脂の作業をする場合は必ずメンテ ナンスバー(ストッパー)を取り付け、さらに上部 フレームをチェーンブロック等で吊り上げてか ら作業を行ってください。
メンテナンスバー(ストッパー)の取り扱い方法 は本取扱説明書の15~20頁を参照してください。 また、部品交換作業は大変 危険ですのでお客さまでは絶対に行わないでください。
〈お問い合わせ先〉
株式会社メイキコウ 最寄りの弊社営業事業所までご連絡ください。 (電話番号および住所は本書裏面に掲載されています。)
7.10 上昇距離変更カラー(1段リフトのみ)
カラーは常時当て止めではなく、非常時の当て止めとしてください。 通常はリミットスイッチや 近接スイッチなどを用いて電気制御で停止させてください。 常時当て止めとして使用された場合、 駆動部や機械本体の損傷を招くおそれがあります。
7.11 ボールキャスターテーブル
キャスターに粉塵や塵芥が侵入した場合、ボールの回転が悪くなります。 粉塵や塵芥が多い場所で の使用は避けてください。 また、塵芥や粉塵が付着したものをキャスターテーブルの上で扱わない ようにしてください。
7.12 端子台
(1)基本回路
線番 B1 R1 T1 B2 U1 V1 W1 E DN1 DN2 UP1 UP2 名称 ブレーキ ブレーキ ブレーキ ― モータ モータ モータ モータ 下降端LS 下降端LS 上昇端LS 上昇端LS
B1 R1 T1 B2 U1 V1 W1 E DN1 DN2 UP1 UP2
下降端 AC200V
2 1
3 4
DC90V
B
・ブレーキは急制動回路で制御してください。 (本取説3頁のブレーキ回路参照願います)
ブレーキ
整流器
・ブレーキ回路に使用する接点の保護には バリスタを取付けてください。
M
リフト昇降
・ボールネジ噛み込み防止のため過電流 検出器等を回路内に設けて下さい。
※注意1 下降端LSはメーク接点を使用してい ますが下降端では回路は開く(信号がoffに なる)ようになっています。 (上昇端はブレーク接点で上昇端で回路開) 制御回路を設計するときはこの点にご注意 下さい。下降端LS,上昇端LSの線番は、標準 電気回路とは異なりますのでご注意ください。 ※注意2 左に掲載の制御回路は国内仕様(200V/220V) の回路です。 海外向け等、これと異なる場合は必ず弊社に 問合せてください。
上昇端
(2)中間停止LS取付(オプション)
線番 名称 MD1 中間停止LS MD2 (ブレーク接点) MD3 中間停止LS MD4 (メーク接点)
MD1 MD2 MD3 MD4
注意
制御回路内には必ず過負荷検出器を取り付けてください。
リミットスイッチの故障などにより、過負荷が生じた場合にそのまま運転 を続けると機械の故障や破損を招きます。制御回路内に必ず過負荷検出器 を取付けてください。
34
- ▲TOP

- ページ: 35
- 7. オプションの取扱方法、注意点
注意
ブレーキ回路は必ず急制動回路を使用してください。
下図及び3頁の回路図を参照し、急制動回路で制御してください。
ZR
MC UP MC DN
<参考>
B1 R1
2 1
3 4
B
MC UP
OLR
T1 U1 V1 W1
M
MC DN
注意
注意
上昇端、下降端のリミットスイッチが各々の位置を検出すると同時 に即時運転を停止するようにし、タイマーは使用しないでください。
上に記載の制御回路は国内仕様(200V/220V)の回路です。 海外向け等、これと異なる場合は必ず弊社に問合せてください。
※推奨する電磁接触器 [参考] モータ容量 0.2~0.75kW 1.5kW 2.2kW 電磁接触器型式 (三菱電機) S-2×T10SD S-2×T20SD S-2×T25SD
35
- ▲TOP