エンデバーシリーズ 版24

- ページ: 4
- 1. 製品概要
1.2.3 回路を組むときの注意事項
1.電磁接触器の接点が溶着すると、シザーリフトが落下する危険があります。 電磁接触器は、モータ容量に見合ったものを使用して下さい。 また、接点状態は、 定期的に点検し、接点が荒れているようでしたら交換して下さい。
[参考] モータ容量 推奨電磁接触器 (三菱電機)
0.2~0.75kW 1.5kW 2.2kW
S-2×T10SD S-2×T20SD S-2×T25SD
2.異常発生時の装置保護の為に過電流検出器を取付けてください。 弊社が用意しています過電流検出器(オプション基板)を使用することもできます。 この場合は、弊社標準電気回路を参照の上、回路を組んで下さい。 3.ブレーキの接点が溶着すると、シザーリフトが落下する危険があります。ブレーキ回路の 接点容量は、下表を参照し、接点にはバリスタを取付けて下さい。また、接点の状態は、 定期的に点検し、接点が荒れている場合は交換して下さい。
[参考] モータ容量 ブレーキ回路の 接点容量(推奨) バリスタ最大 許容回路電圧 バリスタ 電圧 バリスタ 定格電力
0.2, 0.4kW 0.75kW 1.5, 2.2kW
DC 110V
0.5A 0.7A 1.5A AC300V
470V (423~517V)
0.25W 0.4W 0.6W
推奨バリスタ型式
・モータ容量0.2~0.75kWの場合:パナソニック ERZV10D-471 ・モータ容量1.5kW・0.22kWの場合:パナソニック ERZV14D-471
注意 注意 注意
ブレーキ接点保護用に取付けるバリスタは、必ず上記3項にある 仕様のものを使用してください。 CR形のスパークキラーを 取付けるとブレーキ用整流器が加熱し、破損します。
ブレーキ回路は必ず急制動回路を使用してください。
前頁の標準回路図及び34~35頁を参照し、急制動回路で制御してください。
上昇端、下降端のリミットスイッチが各々の位置を検出すると同時 に即時運転を停止するようにし、タイマーは使用しないでください。
1.2.4インバータで制御するときの注意事項
汎用タイプのインバータではトルク不足のためエンデバーを制御することができません。 『ベクトル制御型のインバータとDB抵抗』を使用してください。
1. インバータの選定に関する注意 (1) 推奨インバータ 三菱電機 E800 シリーズ (型式:FR-E820-* * * K) (2) インバータの容量は「電動式シザーリフト」に取り付けられているモータと同じか、もしくは1ランク 上までの容量を選定して下さい。2ランク以上の容量が必要な場合は、使用するインバータの仕様を 確認して下さい。また、インバータのメーカ、容量により、始動トルク、制動トルク特性が異なり ますので、注意して下さい。 (3)積載荷重、シザーリフトのストローク、動作サイクルによって、制動抵抗器(DB抵抗)の抵抗容量を 選定して下さい。 (4)モータの複数台運転は行えません。 (5)ブレーキ電源は、インバータの一次側に接続して下さい。 (6)インバータとモータ間の配線長は、30m程度までを目安として下さい。詳細は、使用される インバータの注意事項を参考にして下さい。
4
- ▲TOP