シザーリフト総合カタログ

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- 技 術 資 料
1. 基本構造
エンデバー シリーズは、電動式スクリューシリンダを 採用した シザーリフトです。 先進の機能は全てこの基本構造によるものです。
シリンダ概略図
減速機付モータ (ブレーキ) ナット
1段タイプ
下降方向
2段タイプ
上昇方向
(1)昇 降 機 構
■電動式スクリューシリンダ概略 電動式スクリューシリンダは、モータの回転をスプロケ ットとチェーンを介してボールネジに伝えます。ボール ネジの回転によるナットの移動距離に応じてエンデバー が昇降します。
ナッ トの移動方向
下降方向 上昇方向
チェーン
スプロケット
スプロケッ ト
1段 タイプ
※標準幅・ 幅狭共通
■ 【特許】 パワーアーム機構 [1段タイプ]
特許 パワーアーム機構はテコの原理を応用した画期的な昇降機構です。シリンダはアウタ アームに設置 されています。パワーアームはインナ アームに支点を置き、先端の移動ホイールがシリンダの推力 (ボ ールネジのナットの移動) によりアウタ アームに加工された長穴を移動し昇降します。 ●上昇運転は、ボールネジのナットが上昇方向に移動します。 (上図 シリンダ概略図参照) 図−1のようにシリンダの推力でパワーアームを引き上げ起こし、テコの原理によりパワーアームが 第二のシリンダの役割を担い、パンタアーム (インナ アーム・アウタ アーム) を押し上げて上昇します。 ●下降運転は、モータを逆転させるとナットが下降方向へ移動し、パワーアームをねかせ、同時に インナ アームとアウタ アームをかさね合わせることで下降します。
※パワーアーム機構は、シリンダが収縮することで本体を上昇させ、シリンダが伸びることで本体を下降させてい
ます。この機構がボールネジにかかる負荷を軽減させ、昇降時の推力を一定にすることができ、安定した昇降速度 を実現させています。
■パワーアーム機構概略図
図‑1 上昇時
インナ アーム
ナックル アウタ アーム パワーアーム
図‑2 下降時
インナ アーム ナックル アウタ アーム パワーアーム パワーアームの支点
ナット
ナット
下記の特長を持っています。 ■パワーアーム機構の特長 エンデバー1段タイプはこの特許パワーアーム機構の採用により、 ●昇降時のシリンダの推力を均等に 使用することができます。 下降端での推力を大きくする必要がなく、そのためのモータ容量アップの必要がない 昇降速度が常に一定
上昇
下降
シリンダ
シリンダ
パワーアームの支点
エンデバーシリーズ
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2段 タイプ
2段タイプはボールネジの推力によって上昇させるシンプルな構造となっています。
●上昇運転は、ボールネジのナットが1段タイプとは逆の上昇方向に移動します。 (上図シリンダ概略図参照) ●下降運転は、モータを逆転させることで、ナットが1段タイプとは逆の下降方向に移動します。
■エンデバーの上限と下限は、 夫々標準装備のリミッ トスイッチ (LS) に よって制限されています。 上限 ・ 下限の標準設定高さは185〜186頁の標準仕様一覧表でご確認ください。 (※下限の高さは 収縮時の高さ 、 上限の高さは 上昇距離+収縮時の高さ ) ①ボールネジへの給脂 ②グリースニップルへの給脂 ③チェーンへの給油
(2)上限 (上昇端) ・下限 (下降端)
(3)メンテナンス
エンデバーを長く、安全にお使い頂くための メンテナンス項目です。右記3つの項目の グリース給脂、給油を行なってください。
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