シザーリフト総合カタログ

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- 1段タイプ・2段タイプ共通事項
(注1) パンタアーム1段タイプとパンタアーム2段タイプとでは、 モータ結線のU相とW相が逆になっています。 (200kg仕様除く) (注2) 一次電源との接触はノーヒューズブレーカーに本頁に記載されている電気回路図のR,S,Tを相順を間違えずに行ってください。 間違えた場合は、 直ちに操作を止めて相を入れ換えてください。 故障の原因となりますので、 誤った相での運転は絶対にしないでください。 (注3) 一次側の電圧は、 使用するモータの許容範囲内に設定してください。 許容範囲を超えた場合、 上昇しなかったり、 速度が著しく低下します。 また、 モータが発熱し、 機械の故障や火災を引き 起こす恐れがあります。 一次側の電圧の許容範囲は、 定格電圧 (AC200V [50/60HZ] 、 AC220V [60HZ] ) の+10%〜−5%までです。 ※下降端停止用リミッ トスイッチ (LS2) はa接点、 上昇端停止用のリミッ トスイッチ (LS1) はb接点を使用しています。 それぞれの終点においては回路は開く (信号がoffになる) ように配線されています。 お客さまで制御回路を組まれる場合はこの点に留意して制御回路を設計してください。 (注4) JP‑S (非常用ジャンパーコネクター) は弊社サービス員の作業用に設けた緊急時対応用のコネクターです。 故障の原因になりますのでお客様では、 このコネクターは絶対に使用しないでください。
(2)モ ー タ :モータに関する技術データは、エンデバー技術データ 一覧表 を参照ください。
エンデバー技術データ 一覧表 にある、B種連続定格・E種連続定格とはJ I S で定める耐雰囲気温度の B種・ E種を示しています。 尚、 エンデバーは上記使用条件の使用温度帯 (−10〜40℃) の範囲内であれば 問題ありません。
(3)安全装置 過負荷検出器 (標準装備) エンデバーには安全装置として油圧式シザーリフトに使用している リリーフバルブ に相当する 過負荷検出器 が 組込まれています。過負荷検出器はモータの過電流を検出する装置で、 シザーリフトに許容積載質量を越える負荷を載せ た場合やパンタアーム間等に異物がかみ込んだ場合などにシザーリフトの破損を防止するもので、人的災害を防止するた めの安全装置ではありません。過負荷検出器はモータ始動時から1秒間は作動しません。過電流が生じてから0.3秒で モータを停止するよう設定されています。 ※オプションのインバータ制御を設定される場合、インバータ内に過電流検出回路を備えているためこの過負荷検出器が装備されません。 (4)①マグネット制御 (標準) ・②インバータ制御 (オプション)
①マグネット制御は電磁開閉器 (マグネットスイッチ) により、モータ電源の相を入れ替えることによりモータの正逆運転を 制御します。回路内に過負荷検出器を装備しています。 ②標準仕様のマグネット制御ではエンデバーの昇降速度を変えることができません。ただし、オプションのインバータを 設定することで昇降速度を可変にすることができます。インバータ制御の場合、電磁開閉器は不要です。 ※インバータの詳細については200頁のオプションの項目をご覧ください。
(5)推奨ブレーカの容量 (電流値) エンデバーの能力をより一層有効にお使いいただくために、弊社であらかじめ推奨するブレーカの容量 (電流値) を エンデバー技術データ 一覧表 に掲載しました。ブレーカをご用意される際の目安にしてください。
6. 注意事項
(1)インバータで制御する場合 ※インバータで制御する場合は、必ず 「センサレスベクトル制御型」 のインバータと 「D B 抵 抗 」 を使用して
ください。 汎用インバータはトルク不足のため使用できません。 ※インバータで制御する場合は、本カタログ200頁に示すインバータ制御の電気回路図に準拠してください。 準拠しない場合、過電流検出基板が損傷することがあります。 ※お客様でインバータを用意される場合、 許容積載質量で運転可能な周波数は20〜60Hzです。 この範囲外で 運転周波数を設定すると、許容範囲内の積載質量であっても昇降させることができない場合があります。 但し、 50Hz以下で使用する場合、 ファン冷却ができないため、運転時間を短くしてください。
エンデバーシリーズ
(2)一次側の電圧設定
※一次側の電圧は、使用するモータの許容範囲に設定してください。 許容範囲を超えた場合、エンデバーが上昇しなかったり、速度が著しく低下することがあります。 またモータが発熱し、機械の故障や火災を引きおこす恐れがあります。 一次側の電圧の許容範囲は定格電圧 (AC200V、AC220V) の+10%〜−5%までです。
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