シザーリフト総合カタログ

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- カリブーは、 ハイパーシリーズの標準機をベースに耐寒冷仕様を施したシザーリフ トです !
本体、 シリンダ、 ユニッ トにいたるまで全てハイパーシリーズの主要部品を使用しています。 従って特殊なパーツは一切使用していないため納入後のメンテナンス等が容易に行うことができます。 −10℃未満までであれば、 作動油を変更してハイパーシリーズで対応できますが、 −10℃〜−30℃の 寒冷環境下では下図のような様々な トラブルが発生します。 その トラブルを防止するための耐寒冷仕様が カリブーには装備されています。
汎用シリーズであるハイパーを−10℃〜−30℃の条件下で使用する際に生じる各種トラブルとその対策をまとめました。
−10℃〜−30℃の冷凍倉庫
ハイパーシリーズ
トラブル
シリンダーのパッキンが固くなり収縮し、油漏 れを起こし、極端な自然下降を起こす可能性が あります。
カリブーシリーズ
耐寒冷対策
シリンダをヒータで暖めることによって作動油の 適正温度を保ち、シリンダ内のパッキン類を保護 しています。
ヒータ
シリンダ
保温 テープ ヒータ用 コード
カリブーシリーズ
シザーリフトの下降速度が常温時と比較して 極端に遅くなります。これは作動油が低温に なると粘度が高くなりバルブを通過する作動 油の流量が少なくなるからです。
作動油の適正温度を保つためシリンダとタンクを ヒータで暖めます。特に油圧ユニットには断熱材 を施し万全の対策を行っています。また作動油自 体も耐寒冷仕様のものを使用しています。
アウターカバー 断熱材 インナーカバー ヒータ モータ
作動油タンク
ご使用になる環境温によってはタンクヒーターが必要のない場合があります。
シザーリフトのパンタアームやフレームの材質 は、スチールです。−10℃〜−30℃の寒冷環 境下では鉄がもろくなり、歪が生じたり、荷重 に耐えられず亀裂を起こす場合があります。
パンタアームやフレームなど主要部材に熱処理を施し 鉄に粘りを与え寒冷環境に耐えうる状態にしています。
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