WF50 ウイスパー フロー

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- CO101-566 版1
コンベヤ ユニバーサル・フロー シリーズ
WF50 ウィスパー フロー
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- はじめに
このたびは、ユニバーサルフローシリーズ “WF50 ウィスパーフロー”をお買い上げいただき、 誠に有難うございます。 本製品は、駆動部に騒音の少ない平ベルトを使用したコンベヤです。プレッシャプーリにて 平ベルトをキャリアローラに押し当て、摩擦力でキャリアローラを回転させる構造です。 また、ローラのベアリングにはJIS相当品を使用し、低騒音を実現しています。 本製品の機能を十分に発揮し、安全に正しくお使いいただくため、ご使用の前には必ず本書をよく お読みください。
本書は以下の項目で構成されています。 安全上の注意事項 製品概要 運搬・設置 取扱方法 保守・点検 故障対応 構成部品 品質保証について
なお、本製品の保証書は本書の最終ページに記載されています。 必要事項が記入されているかを必ずご確認ください。
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- 取扱説明書に関する注意事項
・本製品をご使用になる前には、必ず本書をよく読んでいただき、 内容について十分に理解してください。 ・本書は必要なときにすぐ使えるよう、いつでも取り出せる場所に 大切に保管してください。 ・製品本来の使用方法および、本書で指定した使用方法を厳守してください。 ・本書の安全に関する指示に対しては、指示内容を理解した上で必ず従って ください。
以上の指示を必ず厳守してください。 指示に従わない場合、けがや事故を引き起こすおそれがあります。
取扱説明書について
• 本書の内容は、製品の性能・機能の向上等により将来予告なしに変更することがあります。 • 本書の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止しています。 • 本製品をご購入されたお客様と、ご使用になるお客様とが異なる場合は、ご使用になるお客様の お手元で本書を保管してください。 • 本書を破損もしくは紛失した場合には、当社までお問い合わせください。 • 本書の内容について疑問点や不明点がある場合は、必ず当社までご確認ください。 〈お問い合わせ先〉 株式会社メイキコウ本社または最寄の当社営業事務所までご連絡ください。 ※電話番号および住所は、本書裏面に掲載されています。
※当製品をご購入のお客様が、当製品を貴社が製作する機械・装置等に組み込んで 最終ユーザ様に販売される場合は、必ず本取扱説明書を最終ユーザ様までお届け 下さいますようお願い申し上げます。
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- 安全に正しくお使いいただくために
警告表示について
本書では、製品を正しくお使いいただき、作業者への危害や財産への損害を未然に防止するため、 下記に示す警告表示を使用して注意を促しています。 それぞれの表示が示す内容は次の通りです。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が死亡または重傷を負うこと が想定される内容を示しています。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が重傷または傷害を負うこと が想定される内容を示しています。
この表示は、取り扱いを誤った場合に、作業者が傷害を負うことが想定され る内容および物的損害の発生することが想定される内容を示しています。
保守・点検作業の適任者について
本製品の保守・点検作業(日常点検は除く)は、お客様の安全管理責任者が任命された方もしくは お客様の社内規定に基づいて任命されたコンベヤ取扱担当者、保守担当者が行ってください。 その他の作業者による保守・点検作業は行わないでください。
製造物責任について
当社納入品を日本国【海外の場合はその仕向国】外に移設して、自ら使用し、若しくは第三者に 使用させる場合、または当社納入品を修理、改造して自ら使用し、若しくは第三者に使用させる 場合に、人的および物的損害に係わる製造物責任の問題が発生したときは、かかる損害が貴社へ の引渡し時に有していた当社納入品の欠陥に基づいて発生したことを貴社により証明された場合 を除いて、貴社の責任と負担においてこれを解決され、当社はこの問題に係わる費用負担を免れ るものとさせていただきます。
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- 警告・指示事項
本製品をご使用になる前に、以下の警告・指示事項をよく読み、指示に従ってください。 疑問点や不明点がある場合、異常が取り除けない場合は当社までお問い合わせください。 〈お問い合わせ先〉 株式会社メイキコウ本社 または最寄の当社営業事業所までご連絡ください。 ※電話番号および住所は本書裏面に記載されています。
使用全般に関する注意事項
本製品をぬれた手で触らないでください。 ぬれた手で触ると感電するおそれがあります。
感電防止のためのアース工事については、当社まで ご相談ください。
運転中/停止中にかかわらず、モータの内部には 触れないでください。
感電するおそれがあります。 保守・点検等の理由により分解が必要な場合には 当社までご相談ください。
運転中は、絶対にキャリアローラ及び駆動ベルト を触らないでください。
高速で回転するキャリアローラや駆動ベルトに触れる と、手や指が巻き込まれてけがをする恐れがあります。 場合によっては重大な人身事故発生のおそれがあります。
運転中/停止中にかかわらず、コンベヤの下を 通り抜ける等、身体または身体の一部をコンベヤ の下に入れるような行為は一切しないでください。 また、コンベヤの下に物などを置かないように してください。
作業者がコンベヤの下に入ると、衣服や髪の毛、身体 の一部が駆動部・チェーンに巻き込まれ、ケガをする 恐れがあります。場合によっては重大な人身事故発生 の恐れがあります。コンベヤを横断しなければならない場合は、 貴社にてブリッジを設置する等、作業者が安全にコンベヤを横断 できるようにしてください。
本製品のキャリアローラ上には乗らないでください。
キャリアローラ上は足場が不安定なため、転倒して ケガをする恐れがあります。
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- ページ: v
- 製品本体に貼られた警告ラベルをはがしたり、汚 さないでください。
警告ラベルが常に明確に読み取れる状態にないと、注意 喚起力が低下し、思わぬ事故につながるおそれがあります。
本製品に水・油・切り粉などをかけないでください。
水・油・切り粉などがかかると、本製品の故障や思わぬ 事故につながるおそれがあります。
キャリアローラ上に搬送物を激しく落下させないで ください。
キャリアローラに傷がつき、駆動ベルトを傷めたり シャフトが破損するおそれがあります。
運搬・設置時の注意事項
本製品は、クレーンで運搬してください。フォーク リフトでは運搬しないでください。
フォークリフトの運搬では、当製品はバランスを崩して フォークの爪から落下するおそれがあります。また、 コンベヤを破損させてしまう場合もありますので、 フォークリフトでは運搬しないでください。 当製品をクレーンから吊り下げている吊り具は、亀裂や 損傷および腐食のないもので、当製品の重量に耐える ものをお使いください。
※クレーンがない場合など、やむを得ずフォークリフト を使用しなければならない場合は、本取扱説明書4頁 を参照ください。
感電防止のため、D種接地を実施してください。
D種接地をしない場合は、感電のおそれがあります。
電気配線の入れ替えを含む電気工事は、一次側の 電源を遮断した後、行ってください。
一次側の電源を遮断しないと、感電するおそれがあります。
一次側電源
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- ページ: vi
- 本製品をクレーンで運搬する場合は、必ずコンベヤ フレームを吊り、バランスをとって行って下さい。
絶対にローラを吊って運搬しないでください。 ローラを吊って運搬すると、ローラが外れコンベヤが落下 します。コンベヤが落下することにより、コンベヤが破損 したり、場合によっては人身事故発生の恐れがあります。
登録電気工事業者、あるいは電気工事士の有資格者 が電気配線工事を行ってください。
登録電気工事業者でない者あるいは電気工事士資格を 持たない者が電気配線工事を行った場合、感電する恐 れがあります。また、法律による処罰の対象になります。
資 格
据付の最後には電源を入れて、ローラの回転方向 を確かめてください。
ローラの回転方向がコンベヤの正規搬送方向と違う 場合は、電気配線の入れ替え工事を行い、ローラの 回転方向を直してください。搬送物をコンベヤの正規 方向とは逆の方向に搬送すると、搬送物の損傷や、 コンベヤと連動している機械・装置の故障を引き起こす 恐れがあります。
使用環境に関する注意事項
本製品は、ごみやほこりのない掃除の行き届いた環境でご使用ください。
ごみやほこりのある環境で使用すると、本製品の故障や思わぬ事故につながる おそれがあります。
本製品は、使用環境を周囲温度0℃~40℃、相対湿度 75%以下の結露のない状態に維持してご使用ください。
使用環境が上記の状態でない場合、本製品が故障する 恐れがあります。
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- ページ: vii
- 本製品の近くに振動を発生させる機械や装置を設置しないでください。
振動を発生させる機械や装置を設置すると、本製品が故障するおそれがあります。
運転時の注意事項
運転中は、本製品や搬送物に触れないでください。
搬送物が当たってけがをするおそれがあります。 また、キャリアローラおよび駆動ベルトに手や指が 巻き込まれてけがをするおそれがあります。
自動運転中の場合には、搬送が停止していても、 本製品や搬送物に触れないでください。
センサなどの反応により、急に運転が再開される 場合があり、キャリアローラに巻き込まれたり、 搬送物が当たってけがをするおそれがあります。
ドライブカバーを取り外した状態で本製品を 運転しないでください。
ドライブカバーのない状態で運転すると、ベルトに 巻き込まれたりしてけがをするおそれがあります。 ベルトカバーを紛失したり、破損した場合は弊社 までお問い合わせください。
1mあたりの質量が50kgを超える搬送物は、 本製品に載せないでください。
1mあたりの質量が50kgを超える搬送物を載せると、 本製品が故障する恐れがあります。
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運転中に異音や異常な振動が発生した場合は、ただちに運転を 停止してください。
異音や異常な振動が発生した状態で運転を継続すると、本製品の故障および 思わぬ事故につながる恐れがあります。 速やかに保守・点検事項を実施して異音や異常な振動を取り除いてください。 異常が取り除けない場合は、当社までお問い合わせください。
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- ページ: viii
- 保守・点検時の注意事項
保守・点検作業は、運転停止後、回転箇所等の温度 低下を確認してから行ってください。
運転停止直後はモータ等の回転部分が熱く、やけどを 負うおそれがあります。
保守・点検作業は、本製品の搬送物を全て撤去 してから行ってください。
作業の際、搬送物が落下し、けがをするおそれがあります。
保守・点検作業を行う前に、必ず一次側の電源を 遮断してください。
電源を入れた状態で保守・点検作業を始めると、 感電する恐れがあります。
一次側電源
保守・点検作業によって異常が発見された場合、異常原因が完全に 排除されるまで本製品を運転しないで下さい。
異常を放置したまま本製品を使用すると、機器の破損だけでなく、 思わぬ事故につながるおそれがあります。 異常が取り除けない場合は当社までお問い合わせください。
メンテナンスの最後には、電源を入れ寸動で ローラの回転方向を確かめてください。
ローラの回転方向が違う場合は、当製品が損傷する 恐れがあります。ローラの回転方向が違う場合は、 電気配線の入れ替え工事を行い、正規の方向に 直してください。
保守・点検作業中は、第三者による電源投入を禁止 するため、その旨を明記した看板を目立つ所に掲げて ください。
第三者によって電源投入が行われると、作業者が本製品に 巻き込まれたり、感電する恐れがあります。
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- ページ: ix
- 警告ラベルについて
警告ラベルは、本製品を使用する際、常に注意を喚起するためのものです。 このため、警告ラベルが読めなくなったり、はがれたりした場合には、当社までお問い合わせ いただき、新しい警告ラベルを入手して下記の「警告ラベルの貼付位置」へ貼り付けてください。 <お問い合わせ先> 株式会社メイキコウ本社 または、最寄の当社営業事業所までご連絡ください。 ※電話番号および住所は、本書裏面に掲載されています。
なお、本製品には次の3種類の警告ラベル(注意ラベル)が貼り付けられています。
警告ラベルの表示内容
ベルトに手や指を巻き込まれる 恐れがあります。 (運転中は絶対に機械に触れないこと!)
①
バランスを崩し転倒、またはコンベヤから 落下する恐れがあります。 (絶対にコンベヤの上に乗らないこと!)
②
感電する恐れがあります。 (内部に触れないこと!)
③
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- 警告ラベルの貼付位置
(1)ドライブストレートユニット/WF50-SD
①(機長3m以上の時貼付) ※駆動ベルト側のみ ①(機長3m以内の時貼付) ※駆動ベルト側のみ ①(機長3m以上の時貼付) ※駆動ベルト側のみ
②(両側貼付)
ドライブカバー
スタンド
③モータの端子箱に貼付
(2)ドライブカーブユニット/WF50-C90D
①(駆動ベルト側のみ貼付) ②(両側貼付) ② ③
M
スタンド
モータ
①
②
矢視 矢視 ③モータの端子箱に貼付
(3)ドライブSCユニット/WF50-SC90D(60D・45D)
①(駆動ベルト側のみ貼付) ②(両側貼付) ② ③ ②(反対側のみ貼付)
③モータの端子箱に貼付
②
M
スタンド
モータ
①
② 矢視
カーブ部
ストレート部
矢視
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- 目 次
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1. 製品概要 ........................................ 1
1.1 機種の区分........................................1 1.2 構造..............................................2
2. 運搬..............................................3
2.1 運搬..............................................3
2.1.1 クレーンによる運搬....................................3 2.1.2 フォークリフトによる運搬..............................4
3. 設置..............................................5
3.1 設置条件..........................................5 3.2 コンベヤの接続要領................................5
4. 取扱方法..........................................8
4.1 許容搬送質量について..............................9 4.2 運転の開始と終了について..........................9
5. 保守・点検.......................................10
5.1 点検..............................................11 5.2 保守要領..........................................12
5.2.1 ローラの交換..........................................12 5.2.2 駆動ベルトのテンション調整............................13 5.2.3 蛇行調整..............................................17 5.2.4 高さの調整............................................19
6. 故障対応..........................................20 7. 品質保証について..................................21
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- 1. 製品概要
1. 製品概要
1.1 機種の区分
3つの機種
本製品は、ストレートユニット WF50-SD, カーブユニット WF50-C90D, SC型ユニット WF50-SC90D (60D・45D) 以上3つの機種に分かれています。
ストレートユニット WF50-SD
■許容搬送質量:最大50kg/m ■ローラ径:φ42.7×t1.4mm ■搬送速度:10~36 m/min
カーブユニット WF50-C90D
■許容搬送質量:最大50kg/m ■ローラ径:φ42.7(小径側)×t2.0mm ■搬送速度:10~36 m/min
SC型ユニット WF50-SC90D (60D・45D)
■許容搬送質量:最大50kg/m ■ローラ径:φ42.7×t1.4mm(ストレート部) φ42.7(小径側)×t2.0mm(カーブ部) ■搬送速度:10~36 m/min
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- 1. 製品概要
1.2 構造
キャリアローラ WFウィスパーフローは、平ベルトによる駆動方式の ライブローラコンベヤです。 プレッシャプーリにて平ベルトをローラに押し当て、 摩擦力でローラを回転させる構造です。
平ベルト
プレッシャプーリ
■断面図
平ベルト
プレッシャプーリ
モータ
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- 2. 運搬
2.運搬
2.1 運搬
本製品は、クレーンで運搬してください。フォー クリフトで運搬しないでください。
フォークリフトの運搬では、当製品はバランスを崩して フォークの爪から落下するおそれがあります。また、コ ンベヤを破損させてしまう場合もありますので、フォー クリフトで運搬しないでください。 当製品をクレーンから吊り下げている吊具は、亀裂や損 傷及び腐食のない物で、当製品の重量に耐えるものをお 使いください。 ※クレーンがない場合など、どうしてもフォークリフト を使用しなければならない場合は、次頁を参照ください。
2.1.1 クレーンによる運搬 吊りフックを下図のように必ずフレームに掛け、バランスをとり吊り上げてください。 ローラには絶対に掛けないようにしてください。吊りフックのない場合はロープを フレームの下にくぐらせてコンベヤを吊り上げ、運搬してください。
本製品をクレーンで運搬する場合は、必ずコンベヤ フレームを吊ってください。絶対にローラを吊って 運搬しないでください。
絶対にローラを吊って運搬しないでください。 ローラを吊って運搬すると、ローラが外れコンベヤが落下 します。コンベヤが落下することにより、コンベヤが破損 したり、場合によっては人身事故発生のおそれがあります。
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- ページ: 5
- 3. 設置
3.3.1. 設置
3.1 設置条件
本製品は、以下の条件を満たす場所に設置してください。 •屋内の雨水等がかからない乾燥した場所 (雰囲気温度0℃~40℃、相対湿度75%以下の範囲で結露がない場所) •できるだけ水平で強固な場所 •本製品は、ごみやほこりの無い掃除の行き届いた環境でご使用ください。 ごみやほこりのある環境で使用すると、本製品の故障や思わぬ事故につながるおそれがあります。 •本製品の近くに振動を発生させる機械や装置を設置しないでください。 振動を発生させる機械や装置を設置すると、本製品が故障するおそれがあります。 •据付場所には、メンテナンスできる場所を確保下さい。 メンテナンスが行き届かないと本製品の耐用期間が短くなる恐れが有ります。 •腐食性のガス*や塵芥を含まない清浄な場所 (防爆構造*ではありませんので、爆発の危険性のある場所では使用できません。)
※ 腐食性のガス:金属・木材・ガラスなどを変質・破壊するガスの総称。塩素系ガスなど。 ※ 防爆構造:モータ等による火花が外部に影響を与えないように設計された構造。または、不慮の事故による 爆発の際、破片の散乱を最小限に抑えるよう設計された構造。
3.2 コンベヤの接続要領
機長等の関係でコンベヤを連結した状態での出荷が不可能な場合、お客様側にてコンベヤを接続 していただく必要があります。そのような場合には、下記の手順に従って連結してください。
1
駆動ベルト側についているカバーを取り外します。
カバー
2
連結するコンベヤのフレームどうしを高さおよび幅にズレがないように合わせます。
連結板
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- 3. 設置
6
ベルトの先端に取り付けられている、「ドリブンアッシ」の取付ボルトと蛇行調整ブラケットを 取り外します。
【ドリブンアッシ】
蛇行調整ブラケット
7
フレームのエンド部分にあいている差し込み穴に、ドリブンアッシの折り曲げ部分を差し込み、 蛇行調整ブラケットと取付ボルトを取り付けて完了です。
差し込み穴
※このボルトは蛇行調整作業にてゆるめる ので、しっかり締める必要はありません。
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ベルトのテンション調整をします。 ベルトのテンション調整に関しましては、本書13頁 「5.2.2 駆動ベルトのテンション調整」を参照ください。 ベルトの蛇行調整をします。 ベルトの蛇行調整に関しましては、本書17頁 「5.2.3 駆動ベルトの蛇行調整」を参照ください。
カバーを元通り取り付けて完了です。
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- ページ: 8
- 4. 取扱方法
4. 取扱方法
運転中は、絶対にキャリアローラおよび駆動 ベルトを触らないでください。
高速で回転するキャリアローラや駆動ベルトに触ると、 手や指が巻き込まれてけがをする恐れがあります。 場合によっては重大な人身事故発生の恐れがあります。
運転中/停止中にかかわらず、コンベヤの下を 通り抜ける等、身体または身体の一部をコンベヤ の下に入れる行為は絶対にしないでください。 また、コンベヤの下に物などを置かないように してください。
作業者がコンベヤの下に入ると、衣服や髪の毛、身体の 一部が駆動ベルトに巻き込まれ、ケガをする恐れがあり ます。場合によっては重大な人身事故発生の恐れがあり ます。コンベヤを横断しなければならない場合には貴社 にてブリッジを設置する等、作業者の方が安全にコンベヤ を横断できるような措置をしてください。
本製品をぬれた手で触らないでください。 ぬれた手で触ると感電する恐れがあります。
感電防止のためのアース工事については、当社まで ご相談ください。
・本製品のキャリアローラ上には乗らないでください。
キャリアローラ上は足場が不安定なため、転倒してけがをする恐れが あります。
・自動運転中の場合には、搬送が停止していても、本製品や搬送物に 触れないでください。
センサなどの反応により、急に運転が再開される場合があり、キャリアロー ラに巻き込まれたり、搬送物が当ってけがをする恐れがあります。
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- 4. 取扱方法
・ドライブカバーを取り外した状態で、本製品を運転しないでください。
ドライブカバーが無い状態で運転すると、駆動ベルトに巻き込まれたりし てけがをするおそれがあります。ドライブカバーを紛失したり、破損した 場合は、当社までお問い合わせください。
・製品本体に貼られた警告ラベルをはがしたり、汚さないでください。
警告ラベルが常に明確に読み取れる状態にないと、注意喚起力が低下し、 思わぬ事故につながるおそれがあります。
・本製品に水・油・切粉などをかけないでください。
水・油・切粉などがかかると、本製品の故障や思わぬ事故につながる恐れが あります。
・運転中に異音や異常な振動が発生した場合は、ただちに運転を 停止してください。
異音や異常な振動が発生した状態で運転を継続すると、本製品の故障および 思わぬ事故につながる恐れがあります。速やかに保守・点検事項を実施して 異音や異常な振動を取り除いてください。異常が取り除けない場合は、当社 までお問い合わせください。
4.1 許容搬送質量について
1mあたりの質量が50kgを超える搬送物は、 本製品に載せないでください。
1mあたりの質量が50kgを超える搬送物を載せると、 本製品が故障する恐れがあります。 許容搬送質量50kg/mは目安です。搬送物の底面の 材質により、50kg/mの搬送ができない場合があります。 搬送物の底面の材質が鉄や樹脂、木など硬い場合は 特にご注意願います。
4.2 運転の開始と終了について
本製品の運転開始と終了は、通常一次側電源の ON /OFFによって行います。 設備により、二次側電源によって運転の制御を行う場合があります。 詳しくは施工に関するお客様の設備担当者にご確認ください。
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- ・保守・点検作業を行う前に、必ず一次側の電源を遮断してください。
電源を入れた状態で保守・点検作業を始めると、感電するおそれがあります。
・保守・点検作業は、運転停止後、回転個所等の温度低下を確認して から行ってください。
運転停止直後はモータ等の回転部分が熱く、やけどを負うおそれがあります。
・保守・点検作業は、本製品上の搬送物を全て撤去してから行って ください。
作業の際、搬送物が落下し、けがをするおそれがあります。
・保守・点検作業中は、第三者による電源投入を禁止するため、その旨 を明記した看板を目立つ所に掲げてください。
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- 5. 保守・点検
5.1 点検
保守・点検作業を行う際には、必ず電源を遮断 してください。
電源を投入した状態で保守点検作業を行うと、コンベヤ が誤作動し、回転部に巻き込まれ、重大な人身事故に つながる恐れがあります。
一次側電源
保守・点検作業中は、第三者による電源投入を禁止 するため、その旨を明記した看板を目立つところに 掲げてください。
第三者によって電源投入が行われると、作業者が本製品 に巻き込まれたり、感電する恐れがあります。
■点検要領
No. 点検個所名 点検項目 ・軸心の曲がり、振動の有無 ・表面の異物付着の有無 ・表面の磨耗・損傷の有無 ・回転状態(転がり具合) ② 駆動ベルト ・損傷・汚れ・磨耗の有無 ・極端な蛇行 ・たるみの有無 ・表面の異物付着の有無 ・表面の磨耗・損傷の有無 ・回転状態 ・異常音・振動・発熱の有無 ④ 各部軸受 ・取付ボルトのゆるみ ・異常音、発熱の有無 ⑤ モータ ・油漏れの有無 ・取付ボルトのゆるみ ・光軸の確認 ⑥ センサ ・レンズの汚れ ・取付ボルトのゆるみ ⑦ 外観全体 ・形状変化の有無 ・異常音の有無 目視・手触 目視 聴音 目視・手触・聴音 目視・手触・聴音 目視 目視・手触 目視 点検要領 目視 目視・手触 目視 目視・手触 目視 目視・聴音
①
キャリアローラ
③
プーリ
・温度の上昇(表面温度60℃) 手触・温度計
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- 5. 保守・点検
5.2 保守要領
• 保守・点検作業を行う前に、必ず一次側の電源を遮断してください。 電源を入れた状態で保守・点検作業を始めると、感電するおそれがあります。 • 保守・点検作業は、運転停止後、回転個所等の温度低下を確認してか
ら行ってください。
運転停止直後はモータ等の回転部分が熱く、やけどを負うおそれがあります。
保守・点検作業中は、第三者による電源投入を禁止するため、その旨 を明記した看板を目立つ所へ掲げてください。
第三者によって電源投入が行われると、作業者が本製品へ巻き込まれたり、感 電するおそれがあります。
カーブおよびSC型ユニットの場合、カーブ部のローラを外した 状態で運転しないでください。
ベルトが位置ずれし、損傷する恐れがあります。
5.2.1 ローラの交換
1
ペンチ等でシャフトピンを抜きます。
シャフトピン
2
シャフトを押します。
押す
3
ローラを抜きます。
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- 3. 設置
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新しいローラを用意し、取付けます。
新しいローラ
5
シャフトピンを取付けて完了です。
シャフトピン
5.2.2 駆動ベルトのテンション調整
ベルトに1ヶ所、下図のようなマークがついており、矢印間の距離が300mm(出荷時)になっています。 ベルトを張ることによりベルトが伸び、矢印間の距離が長くなります。 これによってベルトの張り具合を確認します。 矢印間の距離がストレートユニットの場合は304mm、カーブおよびSC型ユニットの場合は302.5~303mm になると最適なベルトテンションとなります。
304mm(ストレートユニットの場合) 302.5~303mm(カーブおよびSC型ユニットの場合)
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- 5. 保守・点検
■ストレートの場合 駆動部についている、テンションボルトを締めることによりベルトを張っていきます。 駆動部裏側よりテンションブラケットの取付ボルトを緩め、ロックナットを緩めたうえで テンションボルトを締めてください。 十分なテンションが得られたら、最初に緩めたテンションブラケットの取付ボルトと ロックナットを再び締めて完了です。
ロックナット
テンションブラケットの取付ボルト
テンションボルト
■カーブの場合 駆動部についている2本のテンションボルトを締めることによってベルトを張っていきます。
1
テンションベースを固定している4つのボルトをゆるめます。
※ゆるめ過ぎるとテンションベースが落ちるので注意してください。
テンションベースを固定しているボルト
2
テンションボルトのロックナットをゆるめます。
テンションボルト ロックナット
14
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- 5. 保守・点検
3
テンションボルトを締め、ベルトを張ります。
テンションボルトを締めることによりプーリが手前に引かれ、ベルトが張ります。
テンションボルト
4
“2”の作業でゆるめた、テンションベースを固定しているボルトおよび、 “3”の作業でゆるめた、テンションボルトのロックナットを締め直して完了です。
ロックナット
テンションベースを固定しているボルト
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- 5. 保守・点検
■SC型の場合 カーブと同じく、駆動部についている2本のテンションボルトを締めることによってベルトを張っていきます。
1
テンションボルトを締め、ベルトを張ります。
テンションベースを固定している4つのボルトおよび、テンションボルトのロックナットをゆるめたうえで、 テンションボルトを締めます。
テンションボルト
ロックナット テンションボルトを締めることにより プーリが矢印の方向に移動し、 ベルトが張られます。
テンションベースを固定しているボルト(4箇所) ※ゆるめ過ぎるとテンションベースが 落ちるので注意してください。
2
手順1の作業でゆるめた、テンションベースを固定している4つのボルト およびロックナットを再び締め直して完了です。
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- 5. 保守・点検
5.2.3 駆動ベルトの蛇行調整 ■ストレートの場合
コンベヤのエンド部分についている、蛇行調整ボルトを回すことにより、蛇行調整をします。 蛇行調整用ブラケットの取付ボルトおよび、蛇行調整ボルトのロックナットをゆるめたうえで、 蛇行調整ボルトを回します。
蛇行調整用ブラケット
取付ボルト
ロックナット
蛇行調整ボルト
駆動ベルト
ドリブンプーリ
シャフト
蛇行調整ボルトを回すことにより蛇行調整ブラケットが動き、ドリブンプーリのシャフトが 傾き、駆動ベルトの蛇行が調整されます。 ベルトがドリブンプーリの中心の位置にくるように調整してください。 蛇行調整が完了したら、蛇行調整ブラケットの取付ボルトおよび蛇行調整ボルトの ロックナットを締め直してください。
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- 5. 保守・点検
■カーブの場合 コンベヤ両端についている、蛇行調整用ボルトを回すことにより蛇行を調整します。 蛇行調整ボルトのロックナット(2箇所)をゆるめたうえで、蛇行調整ボルトを回してください。 蛇行調整が終わりましたらロックナットを締めてください。
ロックナット
蛇行調整ボルト
■SC型の場合 カーブ部・ストレート部のエンド部に各1ヶ所ずつ、蛇行調整ボルトがついています。 カーブと同様に、ロックナットをゆるめ、蛇行調整ボルトを締めてください。 調整が終わりましたらロックナットを締めてください。
ロックナット
ロックナット
蛇行調整ボルト
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- 5. 保守・点検
5.2.4 高さの調整
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スタンドのアジャストスクリュのロックナットを緩めます。
ロックナット
2
ジャッキナットを締めることによりスタンドを押し上げ、 希望の位置でロックナットを締めて完了です。
ロックナット
ジャッキナット
※アジャストスクリュの調整量は±40mmですが、設置面等が悪く調整量不足の場合は、 ライナ等を用いて調整を行ってください。
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- 6. 故障対応
6. 故障対応
故障と思われる現象が発生した場合は、直ちに本製品の使用を中止してください。 故障と思われる場合の想定される原因および対策を下表に示します。 故障対応の際の参考としてください。
• 運転中に異音や異常な振動が発生した場合は、ただちに運転を停止 してください。
異音や異常な振動が発生した状態で運転を継続すると、本製品の故障、お よび思わぬ事故につながるおそれがあります。 速やかに保守・点検事項を実施して異音や異常な振動を取り除いてくださ い。異常が取り除けない場合は、当社までお問い合わせください。
• 保守・点検作業によって異常が発見された場合、異常原因が完全に 排除されるまで、本製品を運転しないでください。
異常を放置したまま本製品を使用すると、機器の破損だけでなく、思わぬ 事故につながるおそれがあります。 異常が取り除けない場合は、当社までお問い合わせください。 〈お問い合わせ先〉 株式会社メイキコウ本社 または、最寄の弊社営業事業所までご連絡ください。 ※電話番号および住所は、本取扱説明書裏面に掲載されています。 下表で●印の付いた対策は、お客さま自身では絶対に行わないでください。 対策の実施については、弊社までお問い合わせください。 なお、△印の付いた対策は、お客様の安全管理責任者が任命された方、もしくはお客様の社内規定 に基づいて任命されたコンベヤ取扱担当者、保守担当者が行ってください。 その他の作業者は行わないでください。
現象 原因 キャリアローラが回ら 電源が入っていない。 ない ヒューズが切れている。 サーマルリレーが作動している。 配線に異常がある。 ベルトが切れている。 ベルトがゆるんでいる。 モータが故障している。 搬送状態の異常 キャリアローラが磨耗している。 キャリアローラが変形している。 キャリアローラが損傷している。 ローラシャフトが変形している。 ローラ面のレベルが出ていない。 対策 ○電源を入れる ●ヒューズを交換する。 ●過負荷の原因を取り除いてサーマルを復帰させる。 ●配線を点検し、異常を排除する。 ●ベルトを交換する ●ベルトテンションを調整する。
(P.13「5.2.2 駆動ベルトのテンション調整」参照)
●モータを交換する。 △キャリアローラを交換する。(P.12「5.2.1
ローラの交換」参照)
△キャリアローラを交換する。 (P.12「5.2.1 ローラの交換」参照) △キャリアローラを交換する。(P.12「5.2.1 △ローラシャフトを交換する。(P.12「5.2.1
ローラの交換」参照) ローラの交換」参照)
△両側のスタンド高さが均等になるよう、スタンドの ジャッキボルトを調整し、ローラ面のレベルを出す。
(P.19「5.2.4 高さの調整」参照)
コンベヤフレームが変形している。 ●コンベヤフレームを交換する。 ベルトが蛇行する。 ●蛇行を調整する。
(P.17「5.2.3 駆動ベルトの蛇行調整」参照)
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- 7. 品質保証について
7. 品質保証について
お買い上げいただいたコンベヤを安心してお使いいただくため、以下のとおり品質を保証 いたします。 但し、当該製品に起因する周辺機器や装置類の損害に対してはその責を負いません。
保証書
お買い上げ頂ました弊社製造のコンベヤについて下記の保証をいたします。
1. 保 証 期 間 2. 保 証 内 容
通常の取扱において、万一保証期間内に故障が生じ、弊社がその欠陥を 認めた場合、無償で修理いたします。 但し、日本国内においてのみ適用されます。 保証期間はコンベヤを納入した日(保証書の発行日)から1ヶ年とします。
3. 適 用 除 外
(1)誤った使用により生じた故障。 (2)お客様での改造や、ご使用になられる方の責に帰する故障と認められる場合。 (3)火災や天災などが原因となる故障。 (4)事故によって生じたものと認められる故障。 (5)本保証書の提示がない場合。 (6)本保証書に納入日の記入がない場合。 (7)本保証書が改ざん、あるいは偽造されたものと認められた場合。 保証期間内でも、上記7項のいずれかに該当する場合は、修理に関わる全ての 費用を申し受けます。
型 式 機 番 納 入 日 保証期間
年 月 日 納入日(上記期日)より 1 年間
お買上先名
〒470-1111 愛知県豊明市大久伝町東180 電話 (0562) 92‐7111(代表)
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